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<09.03.25>『通信録』09年3月―イチローと一郎の今とこれから<三上治>
<みかみおさむ:社会運動家・評論家>
一郎は最もありふれた名前の一つである。僕の父親の名前もそうだった。だからといって特別に親近感を持つわけではないのだが、この間、イチローと一郎の動きに注目してきた。もっともこれは日本国民だけでなく、外国の野球好きや政治に関心を持つ人もそうだったのだろうと思う。
「くるしかつた、辛かつた、そして痛みに変わった…」とイチローは試合後のインタビューでこの間の自己の心境を語っていた。あまり、喜怒哀楽をあらわさずクールな姿しか見せないイチローにしては笑みのこぼれるいい表情だった。WBCという多くの人々が注目するなか、決して好調とはいえなかった自分とたたかっていたイチローの姿が思い浮かんで、胸が熱くなった。三年前に比べれば、年齢的なものが押し寄せているのだろうかと、想像をしていたが、あらためて今後の活躍を期待したい。
秘書が逮捕されその進退が注目されていたのが小沢一郎。秘書は「政治献金の虚偽記載」のかどで起訴されたが、一郎は民主党の代表に留まると伝えられている。この秘書逮捕劇は多くの論議を呼び起し、検察の行動を「国策捜査」と批判する声は強かった。僕も検察に疑念を抱いてきたし、それは今も消えない。それとは別にこの事件が一郎に政治的打撃を与えたことは疑いないし、自己の進退を含めて苦しいたたかいを強いられてきたことは想像できる。そして、これは今後も続くに違いない。
選挙は公示があってはじまるのではなく、すでにはじまっているのだということを実感させたのがこの事件である。政権交代をめぐるたたかいは始まっており、その政治的仕掛けの一つがこの事件である。しかし、一郎が逆風に抗して政権交代をめざして続投することを評価する。一郎の行動には官僚主導の政治の改革、アメリカからの距離の促進、生活者のための政治への転換の開始がかかっている。アメリカ発の金融恐慌の影響が深まり、それが人々の生活に出てきている今、日本が「もう一つの世界」に向かって舵を切るためには、最低限必要な政策である。一郎には今後とも、民主党の内外から厳しい視線がなげかけられ、心的にとてもきついたたかいが続くと思う。日本の国家戦略の転換のために、政権交代まで一郎には頑張って欲しいと思う。
(2009年3月25日)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔comment488g:090325〕
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