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「総選挙前の小沢代表交代」には反対―記者の目(毎日新聞)
http://www.asyura2.com/09/senkyo61/msg/600.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 4 月 14 日 08:34:46: twUjz/PjYItws
 

http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20090414ddm004070100000c.html

記者の目:「総選挙前の小沢代表交代」には反対=渡辺創(政治部)

 ◇渡辺創(そう)

 ◇表に出て、国民に歩み寄れ 信念語り、進退を問え


 民主党の小沢一郎代表が、秘書の政治資金規正法違反事件で進退を問われて1カ月余り。本人の続投意欲とは裏腹に、代表辞任を求める声は根強くある。しかし、私は衆院選前の代表交代には反対だ。担当記者として小沢氏を1年半見続け、氏の政権交代にかける思いは本物と確信する。その判断が正しいのか否か、選挙を通じ国民の声を聞いてみたい。ただ、限られた支持者の会合にひそかに顔を出す小沢流の地方行脚では、広く信念は伝わらない。街頭でマイクを握り、小沢氏の方から国民に歩み寄るべきだ。

 小沢氏は記者泣かせの政治家だ。会見以外で記者と言葉を交わすことはまれで、秘密の日程も多い。だからこそ、会った相手、言葉、表情、機嫌、足取り、服装にまで目を凝らし、地方行脚では時に生け垣や電柱に隠れてウオッチを続けてきた。

 秘書が東京地検特捜部に逮捕された3月3日夜は都心でみぞれが降り、気温は1・2度まで冷え込んだ。私は千代田区紀尾井町の個人事務所前で、小沢氏がこもる3階の窓を夜中まで見上げていた。小沢氏が政権交代にどう挑むのか、最後まで追う覚悟だっただけに、「代表辞任は避けられない」との見方が多いことには力が抜けた。

 小沢氏は政権交代を「生涯の大目標、夢、使命」と語る。狙いはいろいろ取りざたされるが、「議会制民主主義を定着させたい」という小沢氏の発言は、どのような状況下でも一度もぶれたことがない。私は書生っぽさを持ち合わせる小沢氏の言葉を、額面通りに受け止めている。

 勝利した07年参院選以降、小沢氏は今年2月までに全47都道府県を、衆院選に向けた応援で行脚した。大半は警護官と随行員の3人で、陣営をコツコツと訪ねる手法だ。小型車に乗り、2日間で四国を一周したこともある。その姿からは、政権交代にかける熱情が伝わってくる。

 事件後も3月12日夜には、東京・赤坂の居酒屋で党の神奈川県連関係者らと杯を傾けた。世間の目が代表の進退に集まる中、小沢氏は自ら擁立した女性候補予定者に、「政権交代に向けて頑張っていかなきゃいかん。自分も責任を果たす」と語りかけた。同18日の中堅、若手議員との会合では、話は政権構想にまで及んだ。

 「辞めるタイミングを探っている」「黒衣に戻す方が党のためになる」

 小沢氏の進退に関しては、党内からもそんな声が漏れる。だが、あまりにもご都合主義ではないか。この20年余り、よくも悪くも日本の政治を体現してきた小沢氏がまだ必要なのか、それとも退場すべきなのかは、国民の審判に委ねるべきだ。細川政権でも自自連立時代でも、小沢氏の一歩下がって実権を握るさまは「闇将軍」「権力の二重構造」と呼ばれた。今小沢氏が代表を退けば、同じことを繰り返す羽目にもなりかねない。

 献金事件発覚以降、小沢氏に問い続けたことがある。明らかになった事実を国民がどう感じ、その思いを小沢氏が分かろうとしているかどうかだ。民主党が国民の側に立つ政権党になれるか否かの試金石だと思った。

 3月4日の記者会見で小沢氏は、「自民党と同じ体質では」との私の質問に「心外だ」と目を見開いた。起訴の立件額は3500万円(03〜06年)でも、毎日新聞の取材では西松建設や下請けからの献金額は年間2000万円を超えていた。年間2000万円を稼ぐ国民がどれだけいるだろうか。10年間の献金額は、平均的な国民の生涯収入に匹敵する。それだけの額を受け取りながら「知らなかった」という小沢氏の感覚に、国民は首をかしげている。

 3年前の代表就任時、小沢氏は巨匠・ビスコンティの名画「山猫」の中のせりふ「変わらずに生き残るためには、自ら変わらなければならない」を引用し、「まず、私自身が変わらなければなりません」と宣言した。党内の声に耳を傾けるようになった点では、小沢氏は変わったと思う。しかし、献金事件の説明に対する世論調査の結果は「納得できない」との声が大半だ。

 小沢氏は政治にカネがかかる理由を問われても、「分かるでしょう」の一言で済ませる。だが分かるのは一部のプロに過ぎず、一般国民には分からない。民主党は「国民の生活第一」を掲げるが、小沢氏を見ていると、そうした国民の違和感を理解できていないように思える。

 小沢氏は常々、候補者に「常に有権者と触れ合い、声を聞き、政治に求めるものを肌で感じろ」と指導する。今こそそれを実践してもらいたい。自ら先頭に立ち、有権者との溝を埋めていく作業が求められている。

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 ご意見は〒100−8051毎日新聞「記者の目」係kishanome@mbx.mainichi.co.jp


毎日新聞 2009年4月14日 東京朝刊

 

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