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【世襲制の典型w】「空っぽ」だから使い勝手がいい石原伸晃自民党幹事長代理
http://www.asyura2.com/09/senkyo62/msg/659.html
投稿者 官からアメリカ人へ 日時 2009 年 5 月 07 日 08:24:46: Dx5sTVjBq/alo
 

2009/5/6 No.482   週刊メールジャーナル  読者数11149(前回)
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●「空っぽ」だから使い勝手がいい石原伸晃自民党幹事長代理
(会員制経済情報誌『現代産業情報』5月1日号より転載)

誰もが羨む華麗なる経歴である。

父が石原慎太郎で叔父が裕次郎。慶応大学を出て日本テレビに入社。在職中に
タレントの田中理佐(本名・理沙)と結婚。

日テレ時代は政治部記者として大蔵、外務、官邸等担当するものの8年で退社、
1990年の総選挙で初出馬して初当選、以後、東京8区で6期連続当選を果
たす。

昔の自民党であれば当選6回は、ようやく大臣ポストが回ってくる程度のキャ
リア。

しかし、既に行革担当相に国土交通相と二度の閣僚を経験、党務も政調会長で
三役の一つをこなし、古賀誠氏など「道路族のドン」が座る道路調査会長も務
めた。

昨年は史上最年少で自民党総裁選に出馬、敗れはしたが、麻生首相を幹事長代
理として支えている。確かに石原伸晃氏は、若手No.1の経歴を誇っている。

挫折経験は無く、親の七光で人脈的にも資金的にも苦労した節が窺えない。そ
れがのっぺりした印象を人に与えるのだが、少なくとも害がない。

ただ、テレビ討論番組などでは、当たり前のことを当たり前に言うだけだから
華もない。

それが石原伸晃という政治家の全てである。苦労知らずの坊ちゃん政治家で、
ソツなく害がない。

「政策新人類」と呼ばれた勉強家ではあるが、確固たる自分がないから中身は
空っぽ。だから逆に使い勝手がいい。

国交相として道路公団民営化を委ねられたが、道路族の猛攻を抑えることはで
きず、道路公団総裁の藤井治芳氏を解任する際、海千山千の官僚の反撃にうろ
たえた。

公団民営化推進委員会の委員長代理だった田中一昭氏は『偽りの民営化 道路
公団改革』という自著のなかで、石原氏のことを「経綸を持たず、むしろ無能
ぶりを天下にさらした」と、酷評した。

『週刊文春』は、華麗なる経歴を誇りながら薄っぺらな石原氏を、「チャンス
に打てない中軸打者」と、抜群のネーミングで評した。

「野球に例えるなら、得点圏にランナーがいるとなぜか打順が回ってくるのに、
いつもヒットが出ない中軸打者。石原伸晃自民党幹事長代理は、そんな政治家
なのかも知れない」(06年12月21日号)

この時は、郵政造反組の復党問題を党改革実行本部長として捌けずにサンドバ
ックにされ、道路特定財源では、改革派の道路調査会長として一般財源化を推
進しなければならないのに、「党は反対」という意見表明しかできずに顰蹙を
買い、「古賀が会長職を石原に譲ったのは、安心できる留守番役だったから」
(国交省幹部)と、バカにされた。

最近では、公務員制度改革関連法案に絡み、行革本部公務員制度改革委員長と
して、漆間巌・内閣官房副長官の内閣人事局長兼務を阻止、調整すべき立場な
のに、漆間氏らの策謀をそのままにして、官邸官僚の思い通りの決着に加担し
た。

取り得が「空っぽ」であるのは情けない。当然日本を託すに足りない。

心あるジャーナリストや雑誌編集者の中には、「石原が首相になるのだけは阻
止する」と、息巻く人が少なくない。

「経綸」がないから右にも左にもぶれ、しかも情に流される。

石原慎太郎都知事の最大の失政である新銀行東京の窮地を救おうと、金融機能
強化法改正案に際して、「銀行に区別はない」と発言、機能強化される銀行に
新銀行を含めたものの、園田博之政調会長代理が「都が責任を持つべき。今、
注入できる状態ではない」と反論、赤恥を掻いた。

そのアクのなさゆえか、スキャンダルは少ない。

03年から05年の政治資金報告書によれば、資金管理団体の「石原伸晃の会」
と「自由民主党東京都第八選挙区支部」の二つは、杉並区のビルの一階に同居
しているにもかかわらず、事務所費を二重に計上、約2000万円が不明とな
っていることを『しんぶん赤旗』が指摘した。

このほか、元秘書が決算書類の改ざんを知りながらブローカーの仲介を引き受
け、自民都議経由で新銀行東京につないだこと、日歯連の臼田貞夫前会長と親
しく、4000万円の迂回献金を受け取っていたことなどが表面化しているも
のの、大きな問題には発展していない。

その「空っぽ」が、氏家斎一郎日テレ取締役会議長や田原総一朗氏ら“老人”
に受ける。

だからポストに恵まれ、日の当たる道を歩いてきたが、「空っぽ」に振り回さ
れる国民はいい迷惑。

自分の知恵と経験を生かすことのない「空っぽ」のままなら、空き箱として永
田町の片隅に放置するしかない。


●「新生・あおぞら」の経営統合に公的資金投入の愚
(転載同前)

海外では投資に失敗、国内ではビジネスモデルの破綻で方向性を見失っている
新生銀行とあおぞら銀行が、経営統合に向けた話し合いに入っていることが明
らかになった。

10年前に経営破綻、8兆円の公的資金を投じて再建した旧長銀が新生銀行で、
5兆円で再建した旧日債銀があおぞら銀行。

それだけの資金を与えられたのだから再生するのも当然で、株式再上場を果た
した。

だが、証券化と不動産という二つのバブルが崩壊すると、基盤のない両行はひ
とたまりもなかった。

新生とあおぞらの2009年3月期の当期損益は、480億円と1960億円
の赤字である。

金融パニックだから仕方がない、という指摘もあるが、両行の場合、「金融債
を発行して資金調達、事業資金を長期低利で貸し付ける」という旧長信銀のビ
ジネスモデル崩壊の果てに生まれながら、10年を経て、まだ、新たなビジネ
スモデルを確立していない。

そして「敗者連合」としての再生は、さらに公的資金を引っ張りだす“方便”
だというのだから、許されることではない。

旧長銀から普銀に転換した新生は、リテール部門に力を入れようとしたが、店
舗数でメガバンクに太刀打ちできず、地方では地銀のきめ細かさに対抗できず、
結局選んだのは消費者金融路線と富裕層向けプライベートバンキング。

中堅消費者金融のシンキを抱えるとともに、米GE(ゼネラル・エレクトリッ
ク)が傘下に収めていたGEコンシューマー・ファイナンス(旧レイク)を買
収した。

二極化する社会に対応、貧困層には消費者金融で、富裕層にはプライベートバ
ンキングサービスで、という発想は分からなくはないが、新生は双方で失敗し
た。

消費者金融部門は、武富士やアイフルなど専業大手と同じで、過払い金返還請
求に利益を食われてビジネスが成り立たなくなっている。

また、新生のプライベートバンキング部門は、企業のオーナーに食い込んで、
言葉巧みに投機に引き込むと、悪評が高かった。

「上場企業のオーナー社長に、自社株を担保に入れさせて融資、その資金で危
ない金融商品を買わせていました。08年以降、不動産・建設セクターの上場
企業が、ずいぶん倒産しましたが、オーナーの中には新生のバンカーに乗せら
れて、まず個人的に破産状態に追い詰められ、次に会社がやられるというパタ
ーンにはまり込んだ人が少なくありません」(外資のプライベートバンカー)

方向性を見いだせなかったのはあおぞら銀行も同じで、一昨年10月、住友信
託銀行と包括的な業務提携契約を結んだものの、双方にメリットがないまま機
能しておらず、旧日債銀以来の得意分野である不動産は、証券化ビジネスも含
めて全てが凍りつき、出口が見えない不動産不況の中、赤字が積み上がってい
る。

そのうえあおぞらは、議決権ベースで過半を握る米投資ファンドのサーベラス
と経営陣の仲がしっくりいっていない。

クライスラー救済に手をあげて失敗、窮地に立つサーベラスとしては、収益を
上げられない経営陣に苛立ち、あおぞらに構っていられないのが本音だろう。

両行の不振の最大の被害者は国民である。

経営破綻では、怒り心頭に発するズサンな融資を見せつけられたうえに、両行
で13兆円もの支出を余儀なくされた。

出資部分の公的資金はまだ返却されておらず、新生の残高は2168億円であ
おぞらは1794億円。

しかも両行の再建を確かなものにするために、再度の公的資金という「追いガ
ネ」も検討されている。

「結局、新生もあおぞらもこのままでは生き残って行けず、公的資金を注入す
るしかないんです。当初は、危機対応資金を使い、日本政策投資銀行に面倒を
見させようという話もあったんですが、さすがに規模が大き過ぎて無理。そこ
で、両行の統合支援という名目のもと公的資金を再投入、存続させようという
ことです。シナリオを書いたのは金融庁です。その先は、かなり厳しいリスト
ラを断行、縮小均衡させるしかないでしょう」(金融業界事情通)

金融機関はつぶせないと言われているのだが、本当にそうか。倒産にともなう
損失や連鎖倒産などの恐れがあれば、預金1000万円までの支払い保証に加
え、それなりの対応策を取れるのではないか。

旧長銀を買収した米ファンドのリップルウッドが見せつけたのは、したたかに
立ち回る国際金融資本の逞しさであり、えげつなさであった。

それはリスクを取ったものに許される強欲なのだから、失敗すればそれなりの
報いを受けるのは当然のこと。

黙って「追いガネ」を出すのは、国民への背信行為と考え、ファンドと経営陣
への厳しい責任追及と合わせた再建策を考えるべきである。


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