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俺が見た限りあまり注目されていないようだけど、問題の西松建設の前社長、国沢さんの初公判日が決まったようだ。外為法とは別に、政治資金規正法関連の起訴理由として、「匿名等の寄付の禁止など」が挙げられている。
西松建設：前社長の初公判は６月１９日 東京地裁
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090514k0000m040044000c.html
で、政治資金規正法で匿名とかというのは次の一箇所。
「第22条の６ 何人も、本人の名義以外の名義又は匿名で、政治活動に関する寄附をしてはならない。」
素人で申し訳ないが、この条項に対する違反だとすると、常識的に解釈すれば、「西松建設は、同社からの寄付であるにもかかわらず、２つの政治団体、"新政治問題研究会"と"未来産業研究会"を通じて政治家に献金していた」ことが違反、ということになるのだろうか。メディアでよく出てくる「ダミー」とか「迂回」とかという言葉を省いたが、起きたことをそのまま書けば、こういうことになる。
とはいえ、このなると、現実問題として「政治団体」と言われる組織は大体においてほとんどが「ダミー」でないの？という疑問が湧いてくる。例えば「九州企業特報」と呼ばれるサイトで連載されている「住宅産業振興連盟」なる政治団体はどうなるのだろうか。これらの記事が事実なら、実体は積水と大和である。検察やメディアの定義に従えば、これも「ダミー」で「迂回献金」ってことにならないんだろうか？
巨額政治資金提供の闇
http://www.data-max.co.jp/sekisui-daiwa.html
しかし、こうなってしまうと、経団連や経済同友会とかも「ダミー」で「迂回献金」ってことにならないんだろうか。トヨタとかキャノンとかの日本の大手企業が集まっているから、社名とかが出てくるが、実際にやっていることの内実といえば、西松建設や積水、大和の政治団体とどういう違いがあるんだろうか。経団連のこの前年度の「献金総額は前年比３億９０００万円増の２９億９０００万円」などという金額を見ると、金額がでかくなればどうにでもなる、みんなで渡れば怖くない、ってことのような気がしないでもない。
日本経団連、献金総額４億増、民主は横ばい 政治資金収支報告
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080913/biz0809130025004-n1.htm
湘南の片田舎から
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/2009/05/14/4303445
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