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【2009年5月17日（日）朝刊】
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2009/05/17/20090517m_01.html
民主党代表選で、鳩山由紀夫幹事長が新代表に決まった１６日、室蘭市内の関係者は喜びと安ど、期待の声が上がった。近づく衆院選の選挙対応は若干の変更を余儀なくされるが、新代表が掲げる「友愛社会」の実現へ、党発祥の地・室蘭からの政権交代の実現をあらためて誓っていた。
総連合後援会が入るセントラルフォーラムＹＨＹビル（室蘭市東町）は、後援会や党関係者ら約２０人が代表選のテレビ中継を見守った。午後２時半すぎ、鳩山氏の当選、代表就任が確定すると、大きな拍手に包まれた。
斉藤修弥・総連合後援会長は「総選挙に向けて大きな試練の連続だが、大きな進撃を開始しなければならない。獅子奮迅の活躍を」と、新代表にエールを送った。
党北海道第９区総支部の滝口信喜・代表代行は「政権交代が鳩山代表の使命。友愛社会をつくるため、９区から全国に大きなうねりを出さなければ」。鳩山氏の代表就任で、道内だけでなく全国各選挙区への効果に期待を込めた。
代表就任で「（衆院選は）１００パーセント地元入りできない」（斉藤会長）影響を懸念する向きもあるが、選挙戦術に大きな変更はない模様だ。
党北海道第９区合同選対本部（本部長・斉藤会長）は、今月中にも緊急の会合を開催予定。今後の対応を検討する考えだ。
◆ 「室蘭から首相 目前」
民主党代表選で鳩山由紀夫幹事長が新代表に選出された。地元・室蘭の支援者からは「室蘭から首相を」「日本が変わる」と歓喜と期待の声が多く聞かれた。
昭和６１年に鳩山氏が衆院選初出馬して以来、一貫して支持している元道議の上田茂さん(７２)＝常盤町＝は「首相の夢が目の前に近付いた」と感無量の面持ち。平成５年の鳩山氏の自民離党で行動を共にし、「無所属だが“鳩山党”の思い」で連合後援会幹事長、会長を務めた。
「次期総選挙が正念場になる」と気を引き締める。「今の自民では官僚支配の日本を変えられない。民主が政権を取り、鳩山首相の下で国をつくり直さなければいけない」と力説した。
民主党発足当時から鳩山氏を応援する川田義直さん(７４)＝絵鞆町＝は「今まで苦労されたのだから、今度こそ首相になってもらいたい。弱い立場の人を守る政治を」と願う。
鳩山氏が町会員でもある高砂中央町会婦人部長の大西久代さん(６７)＝高砂町＝は「高砂から首相が出るかも」と大喜び。「ぜひ政権を取って若者の就職難や失業、年金問題などを解決してほしい」と期待を込める。
花の丘パークゴルフ場オーナーの加藤清さん(７４)＝港北町＝は、もともとは自民支持だったが、現在は鳩山氏と民主一筋。同パークゴルフ場には鳩山氏の記念樹が植えられており「首相になったら市民の立場、市民の視点での政治を」と望む。
一方、自民党支持の須飼龍三さん(７５)＝中央町、眼鏡店経営＝は「鳩山さんは今まで室蘭のために何もしていないという批判も多い。首相になれば、地元のために何かしてほしい。宇宙人から室蘭人になるチャンス」と皮肉を込める。
同じ本道第９選挙区で自民公認で出馬する川畑悟氏の連合後援会幹事長、山本雅紀道議は「鳩山氏は、かつて消費税導入を主張し、小沢一郎氏批判をしていた人で、場当たり的に発言を変える。選挙戦では首尾一貫していない姿勢を追及していく」と語気を強めた。
（松岡秀宜、山田晃司）
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