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松本サリン事件：憎み続ける人生苦しい 河野義行さんが講演会 ／大分
９４年６月の松本サリン事件で容疑者扱いされた河野義行さん（５９）の講演会「殺すことなかれ」（宗教者９条の会・大分主催）が１８日、大分市高砂町のｉｉｃｈｉｋｏ音の泉ホールであり、約５００人が聴き入った。
講演では、事件直後、体調不良の中で警察の厳しい取り調べを受け、報道に犯人扱いされた経緯を説明。「警察は疑惑があればあらゆる手を使い自白を強要し、記者は警察から得た一方的な情報で誤った記事を書いた」と批判した。
サリンの被害を受け、昨年８月に亡くなった妻については、「生きているだけで私と子供の大きな支えになっていた」と話した。
河野さんは現在、松本サリン事件で刑に服し０６年に出所した加害者に、刑務所で身につけたという庭の剪定（せんてい）を頼み、自宅の出入りを許す間柄になったという。「憎み続ける人生は苦しいと思う。世間は悪い人を徹底的に叩いてしまうがそれが正常だろうか」と締めくくった。【深津誠】
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毎日新聞 2009年5月19日 地方版
http://mainichi.jp/area/oita/news/20090519ddlk44040711000c.html
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