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ネットの議論からポピュリズムを廃し、自由闊達さを取り戻せ - きまぐれな日々
http://www.asyura2.com/09/senkyo63/msg/682.html
投稿者 稀代の天才白魔女さん 日時 2009 年 5 月 21 日 16:18:39: u31fCu3ZM.QfQ
 

何の因果か、平日はほぼ毎日政治のことをブログに書く日々が続いているが、もちろん未来永劫続けるつもりはない。しかし当面は続ける。今黙るわけにはいかない、そんな思いが強い。

いつしか、エントリ数は900件に迫っている。アクセス数は、決して直線的には伸びていかず、政局になるたびに増え、それが一段落したりマンネリ化したりするたびに徐々に減りを繰り返し、ちょうど山道を稜線に沿って縦走しながら徐々に高度を上げていくような具合だ。

でも、時々政治のことを書くのがいやになることがある。一昨年秋の大連立騒動の時がそうだった。西松事件以降の今回はまた少し違う。ネット言論の世界にもファシズムの波が押し寄せてきているのを感じるのである。

西松事件の直前には、麻生内閣の支持率が日本テレビの調査で1桁に落ち込み、政権交代間近のムードが高まった。西松事件が起きると、一転して民主党と小沢一郎の支持率が下がった。

政治と金の問題については、政治に金がかかるのは事実だが、一部の小沢一郎支持者は、企業・団体献金をもらって何が悪い、と開き直った。その途端、小沢一郎自身が企業・団体献金の全面禁止を打ち出した。企業献金は、見返りがあれば贈収賄になるし、見返りのない献金なら企業に対する背任になる。だからこれは禁止すべきだとは、あの自民党べったりの電波芸者・三宅久之だって主張していることなのだ。ところが、小沢が全面禁止を言い出す前の小沢支持者は、それまでの主張をなかったことにするかのように企業献金を正当化した。ご都合主義もいいところである。

現在でも、岡田克也は企業・団体献金を禁止はするけれど猶予期間を設けたいという意向で、それよりも世襲制限に力を入れる方向性を示したが、小沢一郎の意中の後任候補であった鳩山由紀夫は、この点で岡田克也との違いを際立たせることをしなかった。だから、この点で両氏に大きな違いを見出すことはできない。

岡田氏で一番まずいと思ったのは、消費税増税に積極的な姿勢を見せたことだった。この点では、今後4年間は消費税増税の議論もする必要がないと言った鳩山氏の方に、議論の分があった。

しかし、いずれにしても、鳩山由紀夫と岡田克也に決定的な違いがあったわけではない。ところが、同じ民主党支持者であっても、このところ急激にアクセス数を伸ばしていたあるブログが、ある時新進党を解党した当時の小沢一郎を批判し、岡田克也支持を明確に打ち出したところ、突如として罵詈雑言を浴びるようになり、その後代表選で鳩山由紀夫と岡田克也の対決になったこともあって、コメント欄で「自公の工作員」呼ばわりされるに至るという例を見てしまった。鳩山由紀夫と岡田克也の違いは、私の見るところ、前者が小沢一郎の意中の後継者であり、後者はそうではないというだけのものだ。両者とも党内の保守派であり、私などはどちらも支持しないが、世襲の鳩山由紀夫よりは非世襲の岡田克也をとるというスタンスだった。

だから、岡田克也支持者が「自公の工作員」だなどとはお笑い種で、ブログを始める前から掲示板で罵倒合戦に慣れっこになっていた私などは、別段そんなことを言われたくらいで「またか」という感じなのだが、岡田克也支持のブロガーの方には「ブログ論壇」の異常さがショックだったようだ。攻撃側には、岡田支持ブロガーを「嘘つき」呼ばわりしたブログまで現れる始末だから、無理もないかもしれない。私は、『きっこの日記』までもが鳩山由紀夫を反自民、岡田克也を親自民と言い出した時、この流れを止めなければならないと思うようになった。

ここで、ネットの議論とはそんなものと言ってしまったら身も蓋もない。熱心な小沢一郎支持者たちが、小沢から距離を持った言説を叩く過程で、小沢一郎の指示があったなどとは決して誰も思わないだろう。むしろ、小沢一郎自身は反米を掲げた人たち(その実態は反米左翼と排外主義極右の野合である)に担ぎ上げられていることなど知らないか、知っていても相手にしていないのではないか。今、小沢一郎擁護論をぶっているリーダー的な人が、民主党政権のブレーンになるかというと、絶対にそんなことはあり得ない。たとえば、経済政策だったら榊原英資氏あたりが中心的なブレーンになるだろう。榊原氏は、やや新自由主義寄りのリベラルであり、もちろん反米などではない。

現在ネットで小沢一郎や鳩山由紀夫支持の中心になっている勢力は、いわば草の根から盛り上がっていったものだが、その過程でありがちな排他性を身につけ、まず共産党を自公の補完勢力であるとして排除し、次いで民主党でも岡田克也を小沢一郎に批判的な前原誠司らに支持されていることを理由に、また菅直人を小沢一郎に辞任勧告を突きつけたといわれていることを理由に、それぞれ批判の対象とした。自らは「反自公が分裂していてどうする」と言いながら、岡田克也支持者のブロガーに「ブログ論壇」に恐れをなさせてしまっている。

この現象を説明する時に思い浮かぶ言葉が「ポピュリズム」である。この言葉は、以前かつさんから「大衆迎合主義というより大衆扇動主義というべきだ」と言われたような記憶があるが、まさしくポピュリズムによってアクセス数を伸ばしていったブログが存在する。こういう「暴走」ともいえる動きに対しては、ほかならぬ民主党関係者や同党支持者、あるいは必ずしも民主党支持ではないけれども「反自公だが必ずしも小沢一郎は支持しない」という人たちからも苦情が出ているのが実情だ。

こういうのは、誰かが異議申立しないと話が始まらない。今なら、ポピュリズムがファシズムに至る前に食い止めることができる。そう考える次第である。「リベラル・市民派ブログシーン」に自由闊達な議論の空気を取り戻したいと強く願う。

http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-911.html  

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