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先に進むために、小泉・竹中構造改革の見直しは重要(神州の泉)
http://www.asyura2.com/09/senkyo63/msg/908.html
投稿者 忍 日時 2009 年 5 月 25 日 11:52:59: wSkXaMWcMRZGI
 

(回答先: 景気対策に関する質問主意書と政府の答弁書(小野盛司)(神州の泉) 投稿者 忍 日時 2009 年 5 月 25 日 11:45:30)

先に進むために、小泉・竹中構造改革の見直しは重要
 今日は田原総一郎氏司会のテレ朝の番組「サンデープロジェクト」を見ていた。竹中平蔵氏と自民党元幹事長の加藤紘一氏が小泉構造改革について対論していたが、両者の見解は総じてすっきりしないものだった。加藤紘一氏は小泉構造改革を批判する本を出したそうだが、内容が気にかかる。加藤紘一という人は、管理人の思想的スタンスから言えば、チャイナ・ゲートの中心に位置していて問題の大きい人である。この人の中国寄りは売国の域にあると思う。だから、けっして好感は持っていない。政治姿勢も一貫性がなく腰砕けだという印象がある。

 確か森政権の時、森総理に謀反(むほん)を企て、それなりに期待させたが、すぐに腰砕けになって、謀反の撤回をしたという、実に格好の悪いできごとがあったような気がする。どんな政治スタンスでも、決起行動を途中で挫折させるのは政治家の恥じである。まあ、そのような人でも、彼が小泉構造改革を面と向かって批判した本は読んでみたい気がする。竹中氏は相変わらず構造改革が中途半端だから、日本が陥った深刻なデフレ経済は浮揚しないのだという論調をごり押ししていた。

 竹中氏という人物が、相変わらず厚顔無恥だと思ったのは、1990年代の「失われた10年」の是正に一役買ったのが小泉政権の成果だと強調していたことだった。この話に含まれる悪質な嘘は、宮崎学氏の「直言」に書かれた植草さんの次の小泉政権批判によく出ている。

 以下は「Uekusa レポートPlus」の2006.06.25 第10回「失われた5年−小泉政権・負の総決算(4)」から一部引用。
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小泉政権の経済政策は2003年春に事実上、完全破綻した。緊縮財政政策と企業の破綻処理推進の組み合わせは、日本経済を金融恐慌の入り口まで誘導し、多くの罪無き国民に悲痛な苦しみを与えた。結局、「自己責任原則」を代償として完全放棄することにより、金融恐慌を回避したのである。一連の経過のなかで、外資系ファンドを中心に巨大利益を供与された人々が存在することを忘れてはならない。
 小泉政権の政策評価に際してもっとも重要であるのが、2003年のりそな処理なのである。このりそな処理についての厳密かつ客観的評価なくして、小泉政権の政策評価は不可能である。2003年から2006年までの株価反発、経済改善をもって小泉政権の「改革」政策を高く評価するような軽薄な論評には、まったく存在価値が無いことをしっかりと見抜かなければならない
____________________________________________

小泉政権のやったことは、福祉の切り捨て、累進課税構造の変更による大企業優遇、中小零細企業への税制的圧迫、非正規社員の増加、国家的安定システムとして、我が国の社会を守っていた郵政事業を解体し、その莫大な富を市場経済に投擲(とうてき=放り投げること)したこと等、彼の政策的行動原理がすべてフリードマン思想に立脚しているのである。官僚主導構造を縮小するという意味合いでの「小さな政府」ではなく、セーフティネットを無残に切り捨てるという文脈における「小さな政府」の断行であった。

 もちろん、小泉構造改革の知恵袋として、この悪辣な政策の数々を牽引した竹中平蔵氏は、彼の政策的な基本スタンスが、新自由主義の開祖的存在であるフリードマンの思想であることは充分に承知していたと思う。その彼が、公共の電波で「自分は新自由主義者ではない」などと平然として言い切る態度は醜悪である。

 竹中氏は加藤氏を、失われた10年を作った張本人の一人なのに、それを是正する改革を非難するのはおかしいと言っていたが、それこそがおかしいのである。自分のことを棚に上げて他者をあげつらう言い逃れが醜い。自分が敷いた郵政民営化で、その始動を監督もせず見届けもせずに議員を辞職したその行為こそが無責任のきわみである。米系外資が郵政資金の収奪をしやすくなる環境を整え、郵政利権の収穫ができるように道筋を付けたら、後は野となれ山となれという心境が露骨にあらわれていた。

 小泉政権の2003年以降の株価反発や経済改善は、構造改革が奏功した結果ではなく、植草さんがダイレクトに指摘したように、それまでの政策スタンスを真逆に切り替えたせいである。自己責任原則を放擲(ほうてき=投げ出すこと)して、頼らないはずの政府に全面的に頼るという大変節をしたのである。それならば、それまでの厳格な自己責任原則の適用は何だったのかという話になる。何年にも及ぶ無用な景気低迷と、年間3万人を超える自殺者は生み出す必要がなかったことになる。

 小泉改革をひと言でいうならば、『日本破壊』なのである。小泉・竹中構造改革が、「隠しモデル」として採用したのが「新自由主義」であった。これはアメリカが陰湿に仕掛けていた年次改革要望書の意を百パーセント汲んで行われていた。加藤紘一氏が言ったことで、納得したことは、小泉構造改革の新自由主義が、市場主義経済だけを念頭において、社会を無視したことだということである。これはまったくその通りである。新自由主義路線には、社会の実体がなく、国民の幸福や福祉が完全な形で無視されてしまう。

 そこにあるのは、金持ちだけがいかに効率よく金を稼ぐかという、無情な金銭至上主義だけが見えてくる。資金力、資本力のない一般庶民や中小零細企業は、大企業や大金持ちに搾取され、収奪される対象としてのみ認識されている。階級格差社会とは金持ちと奴隷階級の二極分化社会のことである。この体制造りの中心を担った竹中平蔵氏の罪は重い。

皆様のコメント

同じく昨日のサンデープロジェクトに於いて竹中は〈アメリカの日本論評は小泉政権は高く評価しているが、その後の政権の評価は低い云々‥〉と世界不況の根源であり経済政策の失策を認めたアメリカの論評を恥ずかしげもなく公共の電波で口にしています。
〔アメリカが陰湿に仕掛けていた年次改革要望書の意を百パーセント汲んで行われていた‥〕日本社会・日本経済の破壊の段取りをしてスイッチを押して逃げ出して高見の見物を決め込んだのは小泉・竹中である事は間違いの無い事実です。小泉・竹中国民切捨て改悪の結果を以後の政権の責任にする無責任さは人間として最低のレベルですね‥


投稿: y | 2009年5月25日 (月) 09時44分

連続投稿失礼いたします。竹中某は孤独感とか人恋しさとかいう人並みの感情は持っていないのでしょうか。私には不思議でなりません。胸の裡を吐き出す友人もいないとしたら正に超人だと思うのです。最近は不気味ささえ感じる始末。

斉藤茂太氏の著作で、猿に一台の機械のボタンを押すと餌のバナナなどが出てくる、もう一台の機械はボタンを押すと画面に仲間の(猿)の姿が出てくるということを教えてから、何日も餌も与えずに隔離しておき、二台の前に出すと空腹にも拘らず、先ず猿の姿が映る機械のボタンを狂ったように押し続けるという内容がありました。

また昨日、矢野絢也著「黒い手帖」を読んだのですが、あの宗教団体から数億円を脅し取ったY弁護士、孤独に堪えかねてA坂の高級雀荘に知り合いを毎晩集めて、とんでもない高いレートの麻雀を眠り込むまで打っていたそうです。
夕方になると必ず電話が来て「金がないから…」と断ろうとすると「金なら、いくらでも回す。返済もいつでも構わない」と必死に頼んできたという話を聞いたことがあります。

猿も人間もこのくらい弱い代物だと思うんですがねえ〜


投稿: kenkensya | 2009年5月25日 (月) 03時21分

竹中某が、またサンデープロジェクトに出ていたということで、その度胸の良さというか命知らずさ加減には、ただただ感心します。自分の命のことを考えてみたことがないのでしょうか。それとも秘かに屈強かつ完璧なボディーガードでも付いているのかしら。

一刻も早く、誰かが「りそな銀行事件」前後のことを書きとめておかないと、国民の大多数が、あっけらかんと、あの時のことを忘れてしまいますね。急を要します。

どうして小泉・竹中時代を懐かしむ人が多いのかと考えてみましたが、やはり株式市場の高騰(特に新興市場を中心とする狂喜乱舞)が大きいのかもしれません。買えば必ず騰がる、儲かる。あの陶酔的雰囲気に対する郷愁が小泉・竹中時代と重なっている所為ではないかと思ったことがあります。地価もまた然り。甘いセンチメンタルが何倍にもなって痛みとして返ってきていることには思い廻らすことはないのでしょう。


投稿: kenkensya | 2009年5月25日 (月) 02時37分

某大手銀行から竹中平蔵氏講演会の案内が来た事が有りますが、私は、竹中氏の講演は聞きたくないと、断りました。

投稿: 愛国沙門 | 2009年5月24日 (日) 22時08分

kenkensya さんがお詳しいと思いますが、私は一時「2・26」
に嵌っていた時期がありました。例によって、恣意的、情緒的
に読み漁っていただけで、事件を近現代史の中でどう捉えるか
といった学問的なことは、殆ど分かりません。

青年将校の一人と幼馴染だった、女流歌人の斉藤史さんのうた

「暴力のかく美しき世に住みて、ひねもすうたうわが子守うた」

は私のイチバン好きなうたですが、男が女に失望し(絶望までは
いかない?)女が男に失望しているこの時代にあって、このうた
はエロティシズムの極致のように映ります。

いうまでもなく、このうたは、青年将校の精神の高み、志の純粋
さを美しいと言っているのであって、暴力そのものを美しいとう
たったわけではありません。そして、処刑された青年将校を思う
とき、口から洩れてきたのは悲しみでも怒りでもなく、子守うた
だったというところに鬼気迫るものがあります。

私は、このうたを口ずさむたびに泣けて仕方ありません。今の世
の中、右を向いても、左を見ても(こんな歌の文句があったよう
な)「美しいもの」がどこにもないではありませんか。

こんなことを書きたくなった気持ち、このブログの読者さんには
分かっていただけると思います。

http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2009/05/post-4d45.html  

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