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権力者は孤独でなければならない。相談相手がいないと耐えられない人物は権力者にはなりえない。世襲の総理では無理ななのだ。
http://www.asyura2.com/09/senkyo65/msg/656.html
投稿者 TORA 日時 2009 年 6 月 18 日 14:50:37: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu194.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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権力者は孤独でなければならない。相談相手がいないと耐えられない
人物は権力者にはなりえない。世襲のお坊ちゃん総理では無理なのだ。

2009年6月18日 木曜日

◆西川・日本郵政社長は、本当に辞めないつもりなのか? 6月17日 山崎元
http://diamond.jp/series/yamazaki/10084/?page=4

 もう一点付け加えると、日本郵政が民間会社だから、政府がその経営に介入するのはおかしいという理屈は通らない。日本政府は現在100%の株式を保有する株主であり、株主として経営をチェックするのは当然のことだし、郵政民営化を決めた日本郵政株式会社法は日本郵政の取締役人事に対する総務相の認可権限を規定している。

政府から資本が入っているのに政府は民間会社に株主の権限を行使できないとする考え方を採ると、政府の出資会社は一種の治外法権的な勝手な行動を取ることができるようになる。経営幹部の給料を公務員よりも高くできるし、行動も自由で、しかも大株主からの追及を受けない。官僚側からみると、これは特殊法人の好都合な進化型なのかも知れない。

 原則として、経営介入が不適当な場合には政府が民間会社の株式を持つべきでない。加えて、政府が過半の株式を持っている会社を「民営化した」と呼ぶのは国語的な間違いだろう。

 さて、これだけの問題を抱えて、かつ政府・与党のお荷物になりながらも、西川氏が日本郵政の社長ポストにとどまり続ける理由は何だろうか。鳩山前総務相に「正義・不正義の問題」などと言われて、かえって引けなくなってしまったのかも知れないが、それだけが理由なのか。これから起こることに対して、西川氏が是非とも社長を務めていなければならない事情があるのだろうか。

 一説には、東京中央郵便局跡に高層ビルを建てて、かつて三井住友銀行時代にUFJ銀行を横取りされて煮え湯を飲まされた東京三菱(当時)の本社を見下ろすまで辞めないのだという噂があるが、そこまで子供じみた意地は張るまい。

 ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険の金融2社は2010年にも株式上場を予定しているが、この際に、西川氏が親しいとされる、三井住友銀行やその系列の証券会社、あるいはゴールドマン・サックス社などに何らかの便宜を図るのではないかという憶測もある。確かに、これら金融2社の将来の上場やそれ以外にもビジネス上の行動は、大きな「利権」になりうるが、この問題は現時点では推測に過ぎない。

 ただ、少なくとも、巨大な利害が絡む今後の金融2社の上場に向けて、日本郵政の行動には十分な監視が必要だろう。それにしても、西川社長は、本当に辞めないつもりなのだろうか。

◆漂流総理の漂流国家 6月13日 田中良紹
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2009/06/post_193.html#more

自民党が参議院選挙に惨敗した直後の07年8月に「権力者になりきれない総理が小泉政治と決別か」というコラムを書いた。この時の総理は安倍晋三氏だが、今度は麻生総理に対して「権力者になりきれない総理が小泉政治に屈服か」と書かなければならない。麻生総理が盟友の鳩山総務大臣を更迭した人事を見て、権力者としての資質のなさを改めて痛感させられた。

 私がかつて安倍元総理を「権力者になりきれない総理」と書いたのは、人事のやり方を見ての判断である。安倍元総理は総理就任後の初の人事で麻生太郎氏を幹事長に起用しようとした。ところがその重要人事を森元総理に相談し、その結果中川秀直氏を幹事長に押し込まれた。そもそも主要人事を他人に相談するところに権力者の資質のなさを感ずるが、問題なのは二人の密談がメディアに流れ、あたかも最高権力者が森元総理に操られている印象を世間に与えた事である。そしてその事を安倍氏は平気で黙認した。

 選挙惨敗後の改造人事で安倍氏はやっと念願の麻生氏を幹事長に起用する事が出来たが、その時にも問題があった。組閣を前にして頻繁に麻生氏と密会している事がメディアに流れた。麻生氏が幹事長にならないのなら問題はないが、幹事長になるのであれば、その密会を決してメディアに報道させてはならない。総てを幹事長に相談しなければ決められない総理だと思われてしまうからだ。そして就任した麻生幹事長は安倍元総理を差し置いて高らかに「小泉政治との決別」を宣言した。

 「権力者は孤独でなければならない。政敵は権力者の胸中を知るためにありとあらゆる手段を弄する。秘書はおろか家族にまで蝕手を伸ばしてくる。だから権力者は自分の家族にすら本音は語らない。(中略)相談相手がいないと耐えられない人物は権力者にはなりえない」とその時コラムで書いた。

 昨年9月に「解散をするための総理」として麻生総理は誕生した。しかし就任直後の世論調査で自民党が衆議院選挙敗北の可能性が高いことを知り、急遽解散・総選挙を先送りした。そこから迷走と漂流が始まった。麻生総理が漂流する様を見ていると、どうも権力者にのみ許される「政治のシナリオを書くこと」が出来ないようである。(中略)

その程度だから事態は勝手に動き出し、シナリオがないために暴走を始めた。暴走は気付いた瞬間にブレーキをかけなければ誰も止めることが出来なくなる。しかし次のシナリオが用意されなければブレーキをかけることも出来ない。一方で麻生総理に挑発された小泉陣営は、西川社長の続投を郵政民営化の象徴と位置づけ、あっという間に西川続投のシナリオを作り上げた。小泉改革路線に賛同した財界人を取り込み、自民党内からも「西川続投を認めなければ麻生降ろしが始まる」との声を上げさせた。

 シナリオを持たない権力者は何の決断も出来ずに事態を悪化させ、遂にクラッシュの時を迎えた。権力者は当初の考えを翻し、西川社長続投を認める裁定を下した。政治家は戦うのが仕事であるから戦いに利があると思えば鳩山総務大臣が裁定に従う筈はない。それが今回の鳩山総務大臣更迭劇に至る経緯だと私は思う。こうして「小泉政治との決別」を叫んでいた権力者が戦いのシナリオも書けずに「小泉政治に屈服」した。

 もはやこの国には権力が不在と言うしかない。政治はただ漂流するのみである。今回の出来事はその事を教えている。これで解散は再び遠のいたなどと馬鹿なことを言う人もいるが、もはや解散する権力も空白になったと私は考える。麻生総理が何を大義名分に解散出来ると言うのか。今や国家の漂流を止めるために国民が権力を作り上げるしかない。麻生総理に代わって国民が解散・総選挙を仕組むしかない。

(私のコメント)
今週のワイドショーなどにおける自民党議員の発言などを聞くと、下野を覚悟したような雰囲気が漂ってきている。地方選挙の三連敗が効いて来ているし、東京都議会議員選挙も形勢は悪く惨敗すれば麻生総理は辞任に追い込まれるだろう。日本郵政問題で鳩山大臣と西川社長の対立で西川社長のクビが切れれば支持率も上がったのでしょうが、鳩山大臣のクビを切った。

麻生総理が鳩山切りを決断したのは菅義偉や安倍晋三が鳩山切りを促したからですが、森喜朗や青木幹雄は喧嘩両成敗を主張していた。このように麻生総理は周囲からやいのやいのと言われて動いているようですが、これでは政権の求心力は弱まる一方だ。田中良紹氏が書いているように、最高権力者は最後は自分で決めなければならないのであり、各方面にお伺いを立てていたら権力にならない。

小泉純一郎は郵政民営化法案で参議院で否決されて絶体絶命のピンチに立ちましたが、憲法違反と思われるような衆議院解散に打って出て大勝利した。麻生総理はそのような大博打が出来るはずもなく小泉一派に妥協して鳩山大臣のクビを切った。大博打が切れるような総理大臣なら勝てる見込みもあったのでしょうが、妥協する総理では負けるだろう。

日本の総理大臣はアメリカの大統領よりも権力があり、議会の解散権まで持っている。しかし憲法でいくら総理大臣の権力を持たせても権力を行使できる総理でなければ意味がない。権力者は孤独に耐えなければならないのですが、安倍、福田、麻生とお坊ちゃん総理は周囲の意見を聞きまくって権威を落としてしまう。小泉総理は断固として聞かなかった。だから5年半も政権が持ったのだろう。

安倍内閣でもお友達内閣と呼ばれましたが、麻生内閣もお友達内閣だった。麻生総理はそのお友達にも裏切られて後任人事もままならず兼任大臣が続出している。それだけ麻生内閣は自民党内からも見限られているのですが、自民党には人材がいなくなってしまった。

ならば民主党なら良いのかというと民主党も鳩山由紀夫代表は世襲のお坊ちゃん議員であり、小沢前代表の影がちらつく。このように自分で決断が出来ない最高権力者だと権力が分散していって、誰が最高権力者なのかが分からなくなる。もちろん忠実で優秀な私的なスタッフがついていることが必要ですが、どういうわけかお坊ちゃん総理にはスタッフがいない。苦労していないから優秀なスタッフを使いこなす事ができないのだ。

各省の大臣程度なら役人の言いなりにやっていれば誰でも勤まるかもしれない。だから4,5回当選すると大臣のイスが回ってくる。国会審議でも役人の渡してくれるメモを読んでいれば何とか勤まるだろう。しかし総理大臣となるとそんな訳には行かなくなる。全て一人で決めなければならない事が毎日山のように押し寄せてくる。麻生総理がブレルのは人の意見に左右されるからであり、人と相談しないと何も決められない性格なのだろう。

組織のトップは正確な判断を素早く下す能力に秀でていないと出来ませんが、世襲のお坊ちゃん議員では親がみんなしてくれる。秘書や後援会もみんな親譲りであり、若くして国会議員になるから周りからちやほやされて叩かれる事が少ない。だから試練の場に立たされると直ぐにへこたれて仕事を投げ出してしまう。麻生総理もいずれ仕事を放り出すだろう。

日本郵政の西川社長は修羅場を潜り抜けてきた社長だからがんばれるのでしょうが、ヤクザや裏社会とも繋がりのある人物だ。お坊ちゃん総理を手玉に取るくらい朝飯前であり、各方面に手を回して麻生総理をがんじがらめにしたのだろう。麻生総理ももはや打つ手が無くなり成り行き解散で選挙して下野するだけだろう。せっかく西川社長解任の切り札がありながら、それを生かすことが出来ず国民の反発を招いている。

小泉・竹中を売国奴として告発して選挙に打って出れば勝てたかもしれない。ワイドショーでは小泉竹中一派を応援するだろうが、もはや国民は二度と騙される事はないだろう。小泉チルドレンが落選して小泉一派の力は無くなる。しかしもはや手遅れだ。

シナリオは小泉一派の思惑通りに動いている。日本郵政はゴールドマンサックスに叩き売られて、340兆円の資金運用はゴールドマンサックスに渡る。その手数料は数兆円になるだろう。


 

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