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政界には「世襲」+「年功序列」=「逆・学歴社会」が出来上がってきている。これでは、優秀な人材は政界に興味を持たない。
http://www.asyura2.com/09/senkyo66/msg/1026.html
投稿者 TORA 日時 2009 年 7 月 08 日 13:59:28: GZSz.C7aK2zXo
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu195.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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政界には「世襲」+「年功序列」=「逆・学歴社会」が出来上がってきている。
これでは、優秀な人材はバカバカしくなって政界に興味を持たない。

2009年7月8日 水曜日

◆東国原氏「自民側、条件前向きに検討」 古賀氏らと会談 7月7日 朝日新聞
http://www.asahi.com/politics/update/0707/TKY200907070252.html

東国原氏は先月23日、古賀氏との会談で、(1)全国知事会でまとめた地方分権推進の方針を党のマニフェストに盛り込む(2)自分を次期総裁候補とする、との2条件を出した。7日は約45分間話し合ったが、結論は持ち越した。

 東国原氏は記者団に「(条件について党が)非常に前向きに検討いただいているとの印象を持ちました」と語る一方、全国知事会の方針については「のまないのであれば、出馬はあり得ない。条件はきちんとのんでいただけるか、今後注視していかなければならない」と語った。

 一方、古賀氏は記者団に「方向性はかなり前進している」と出馬への手ごたえを強調したが、「総裁候補」については「ないです。開かれた(総裁)選挙が行われるというのが東国原さんの考えだ」と述べ、東国原氏との認識の違いも浮き彫りになった。

◆世襲自体よりも当選回数による人事システムこそが問題だ 5月26日 上久保誠人
http://diamond.jp/series/kamikubo/10024/

 現在の「政治家の世襲問題」に対する批判は、主に政界への新規参入のハードルが高くなり、外部にいる優秀な人材が政界に参入しづらくなるというものだ。ただ私は、世襲問題の本質はここにはないと考えている。

 世襲議員は自民党国会議員の約4割弱である。確かに他の民主主義国家と比べて世襲議員比率は圧倒的に高いが、それでも約6割強は世襲なしで国会議員となっている。外部から絶対に政界に参入できないわけでもない。むしろ、麻生内閣の閣僚の6割(18人中11人)を世襲議員が占めているように、世襲議員のほうが政界でより指導的立場になりやすいことが問題ではないかと考える。

 前回指摘したことだが、80年代以前の首相はほとんどが世襲議員ではなく、逆に90年代以降は首相のほとんどが世襲議員である。これは単に世襲議員の数が増えたためではなく、自民党の年功序列システム(当選回数至上主義)の完成と関係がある。

 当選回数至上主義とは、国会議員の当選回数に応じて、閣僚、副大臣、国会の委員会、党の役員といった、さまざまなポストを割り振っていく人事システムである。自民党議員は当選5−6回で初入閣までは横並びで出世し、その後は能力や実績に応じて閣僚・党役員を歴任していく。これは、約300人もいる自民党の国会議員の全員が納得できるように党の役職を割り振るのは簡単ではないため、「当選回数」というわかりやすい基準を設けたということだ。このシステムは自民党政権の長期化に伴って固定化し、「当選回数」が国会議員を評価する絶対的な基準となった。

 このシステムでは、若くして国会議員に当選すると、それだけ党内での出世に有利となる。そして、強固な選挙区(地盤)、政治資金(かばん)、知名度(看板)を引き継ぐ世襲議員の初当選年齢は若い。例えば、小泉純一郎氏・30歳、橋本龍太郎氏・26歳、羽田孜氏・34歳、小渕恵三氏・26歳である。ちなみに、史上最年少・自民党幹事長だった小沢一郎氏は27歳初当選だ。

これに対して、官界やビジネス界で成功した後や、知事などを経験した後に40−50代で政界入りした場合、この人事システムではその経験や実績はほとんど考慮されない。例えば、小泉内閣で首相秘書官を務めた小野次郎氏(52歳で初当選)、財務省主計官だった片山さつき氏(46歳で初当選)はただの1回生議員扱いである。そして、このシステムでは40−50代で政界入りすると、初入閣するのは 50代後半か60代前半となる。その時彼らと同年代の世襲議員は、既に主要閣僚・党幹部を歴任したリーダーとなっている。

 ちなみに、近年はこのシステムを逸脱する抜擢人事もしばしば行われている。しかし、抜擢されるのは麻生内閣の小渕優子少子化担当相、小泉内閣の安倍晋三幹事長、石原伸晃国土交通相など世襲議員である。抜擢人事では若手が起用されることが多く、若くして国会議員となれるのは世襲議員が多いからだ。

世襲+年功序列による
「逆・学歴社会」
 一方、かつて歴代首相の初当選年齢とキャリアは、池田勇人・50歳(1期目に蔵相就任)、佐藤栄作・48歳(当選前に官房長官、1期目に自由党幹事長、郵政相)、 岸信介・57歳(戦前・商工相、1期目に自民党幹事長)、福田赳夫・47歳(4期目に政調会長、幹事長)、大平正芳・42歳(5期目に官房長官)であった。当選回数至上主義が確立する前の自民党は、財界や官界で出世した人物が40代以降に初当選し、即幹部に抜擢される実力主義だった。

 前回、私は日本ではかつて「東大→キャリア官僚→(閨閥入り)→政治家」というルートが政治家への道として確立していたが、民主主義の進展で生き方・価値観が多様化し、優秀な人材が必ずしも官僚となり政治家を目指すとは限らなくなったと書いた。しかし、これは逆に言えば、多様な生き方・価値観がある中で、「政界入り」が必ずしも魅力的なものではないから、優秀な人材が政界進出を選ばなくなったということだ。

 現在の政界は、成蹊、成城、学習院などを出たお坊ちゃま・お嬢さまを、一生懸命勉強して東大・早稲田・慶応などを卒業した人材が支えているという構図になっている。いわば政界には「世襲」+「年功序列」=「逆・学歴社会」が出来上がってきている。これでは、優秀な人材はバカバカしくなって政界に興味を持たない。これが「政治家の世襲問題」の本質なのではないだろうか。


(私のコメント)
私は東国原知事の自民党総裁選に出る事を条件とする国政選挙への進出に賛成するわけではありませんが、東国原知事が自民党総裁になるということがあれば自民党は変わったと言えるだろう。全く国会議員としてのキャリアなしに総理総裁になれれば画期的な出来事であり、年功序列人事の自民党は変わった事になる。

自民党に年功序列人事がまかり通るのは役所の慣例を政界に持ち込んだ制度なのでしょうが、誰もが当選回数を重ねれば大臣になれるシステムを作り上げた。その事によって自民党は求心力を保ってきたのであり、実力ですぐに大臣に抜擢すれば、抜擢から漏れた議員の不満が高まる。

日本社会に根付いている年功社会を変えるのは歴史的に見ても不可能に近く、何らかの基準を数値化して適用する。国会においては当選回数がその基準になる。それならば若くして当選が出来る世襲議員が有利になり、官僚や実業界から国会議員を目指した議員は冷や飯を食らう事になる。

世襲議員は親の七光りで当選できるが、そうでない場合は社会的に業績を上げないと評価されないから初当選が高齢になる。党の歴史が古い自民党は世襲議員が党の要職を占める様になり、外からの優秀な人材が入りにくくなり民主党に回る議員も多くなった。平均年齢で見れば民主党議員の平均年齢が10歳ほど若い。

日本のような民主主義国家ではイデオロギーによる違いよりも世代による価値観の違いの方が大きいのかもしれない。10年一昔と言うように10歳違えば価値観も異なる。国会議員には定年制度はないからどうしても高齢者が多くなり、年功で党の幹部にいつまでも納まっている。

日本は左右のイデオロギーで党が分かれていたから、社会主義政党の社会党は万年野党で、日本に社会主義は合わないから政権をとることが出来なかった。しかしソ連崩壊で社会主義革命の脅威は無くなり、日本でもイデオロギーではなく、平等に重点を置く政党と自由を重んずる政党に分かれて戦うべきなのだろう。

自由を重んずれば格差が生じてきて、平等を重んずる政党に政権交代することで格差を是正する。アメリカならば自由を重んずるのが共和党であり、平等を重んずるのが民主党だ。しかし日本では自由民主党という名前の通り、一つの党が自由と民主を使い分けて政権交代していた。

日本の民主党は左翼イデオロギーを棄てて平等を重んずる政党になっているのだろうか? 社会党の生き残りのような議員がたくさんいるが政権をとった場合にどうなるだろうか? 今の自民党に復元力無くなってしまったのは小泉首相が有能な議員を追い出してしまったからですが、平等を重んずる議員は自民党内では少数派になってしまったからだ。

小泉チルドレンは自由を重んずる議員集団であり、格差是正に批判的だ。田中角栄が中国に受け入れられたのも田中角栄が均衡ある国土の発展というスローガンから分かるように平等派の議員であり、中国の社会主義と相性がよかった。実質的に経世会が平等派の自民党だったのですが、今では田中角栄の弟子の小沢一郎が民主党を乗っ取って民主党と名乗っている。

自民党と民主党が世代が異なるように、時代によっても自由競争させて経済を活性化するべき時期と、平等を優先して格差是正に乗り出すべき時期が交互に来るのが政権交代の主な目的だ。外交防衛政策では大きく変わるべきではないのですが、民主党には社会党以来の非武装論者がたくさんいる。

しかし民主党も平均年齢が若いから左翼イデオロギーに凝り固まった古い議員も少数派となり、前原元民主党代表のようなタカ派議員もいる。前原議員は40代であり自民党なら若手議員なのですが、民主党では党の幹部になっている。本来ならば自民党議員になってもおかしくはないのですが、自民党の世襲体質からはじかれたのだろう。

政権の交代は世代交代の意味もあり、アメリカは47歳のオバマ大統領に交代した。麻生太郎総理は70歳近い高齢であり、民主党は40代か50代の若い党首で選挙を戦った方が有利だろう。日本の総理大臣に高齢者が多いのも年功序列人事がそうさせるのですが、自民党もいったん野党に下野して世代交代して出直すべきなのだ。

政党が下野する意味は、官僚との利権の談合を断ち切ると共に、世襲議員などの実力のない議員をふるい落とす時期でもある。利権から断ち切られれば後援会も意味がなくなり維持が出来なくなるだろう。後援会が弱体化すれば世襲議員も選挙で当選は難しくなるはずだ。しかし民主党にも世襲議員はたくさんいて党の幹部は世襲がほとんどだ。

いずれにしても世襲や年功序列では有能な人材を弾き出してしまう事につながり、今の自民党のようになってしまう。民間の中小企業なら世襲もそれなりの意味があるのですが、権力の世襲は良くないことだ。私は民主党政権を支持するわけではないが、今の自民党政権は世襲のボンボン議員ばかりで、いったん下野させて議員の総入れ替えに近いくらいの出直しを図るべきだ。

東国原知事に自民党が舐められるのも世襲のボンボン議員ばかりだからだ。世襲のボンボン議員は街頭演説もせずに当選できるから、演説が下手で気位ばかり高い。演説をさせれば芸人出身の東国原知事の方が断然上手い。麻生総理の演説も濁声で聞いていて耳を塞ぎたくなる。小泉総理の支持率が高かったのも芸人並みの演説の上手さがあったからだ。


 

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