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マッドアマノ氏著、絵本「リトルボーイとファットマン」書評(神州の泉)
http://www.asyura2.com/09/senkyo69/msg/222.html
投稿者 JAXVN 日時 2009 年 8 月 14 日 09:42:50: fSuEJ1ZfVg3Og
 

「絵本、「リトルボーイとファットマン」(書評)

「リトルボーイとファットマン」(マッド・アマノ著)

パロディストのマッド・アマノさんとは、植草さんを支援するご縁で知り合い、爾来、よくお会いしていただいている。マッドさんは様々な分野で造詣が深く、実に幅広い知識を有した方である。お会いするたびに新しい視点や発見を示唆していただいている。

さて、今からちょうど四年前、マッドさんは、「リトルボーイとファットマン」(七つ森書館)という、原爆についての絵本を世に出した。普通、絵本というと、イメージ的には、小さな子供が興味を持つ童話やファンタジー作品を思い浮かべるが、この絵本はまったく趣(おもむき)が異なっている。原爆の真実を絵本形式で真正面から問いかけている力作である。左ページにマッドさんの文章が、右ページにはマッドさんのイラストが配置してある。

 それは今から64年前の昭和20年8月6日、及び8月9日、日本はアメリカによって二つの異なるタイプの原子爆弾が投下された事実を、あらためて問いかけている絵本だからだ。同時にマッドさんは、同年の3月25日、325機のB29が東京下町地域に飛来して焼夷弾を投下、下町は全面火の海となり、10万人が殺され、ケガをした人が4万人、100万人が焼け出されるという大被害を蒙った事実もあげている。

 東京以外にも、北は北海道から、南は九州、沖縄まで1都99市13町がB29による無差別爆撃のターゲットになったこともあげている。東京爆撃に関して言えば、空爆目標地の外周(アウトライン)である隅田川や荒川の堤防沿いに焼夷弾を落として炎のカーテンを作り、人々の退路を絶った。それから嘗め尽くすように絨毯爆撃を行った。軍需工場などのピンポイントどころか、一般人の殺戮を目的としたものだった。

 ハリー・S・トルーマンは、原爆投下の目的について、「戦争を早く終わらせ、アメリカ兵の犠牲者を出さないことだった」と終戦直後に述べている。これが東京裁判の開廷動機と大きく関わり、日本の戦後教育の骨子となった。原爆神話である。もちろん、この神話はアメリカ人の心を一番強く囲繞(いじょう=縛っている)している。

 しかし、若い人も私のような年代の人もよく考えてみて欲しい。トルーマンが言ったこの原爆投下の理由には妥当性があるだろうか。本当は次に述べる二つの目的があった。

広島と長崎に落とされた原爆は、併せて33万人の死者を出した。広島市に投下されたリトルボーイは「濃縮ウラン型」であり、長崎市に投下されたファットマンは「プルトニウム型」だった。この二つの異なるタイプの原爆を使用したことは、原爆の殺傷能力を試す生物学的な実験だったことを物語る。そのために、広島市民と長崎市民がモルモットにされたのである。

 米軍は爆発後の生存者に治療を積極的に行わなかったことは、被爆者の経時的観察をしていたからだ。被爆によって病気が併発する過程を冷酷に観察したからだ。日本人を人間として見ていなかったことは明らかである。たとえ被爆した生物が猿やネコであっても、治療を施さないまま、放射線障害の発症を観察するなどということは、人間の所業とは思えない。原爆は日本人33万人を対象とした生物学実験だった。

 もう一つの目的は、当時ライバルであった大国のソ連に対する示威行為であった。これが戦後の二大大国の核兵器増強の原型になっている。つまり、原爆投下は、生物学的実験とソ連を威嚇するためという二つの目的があったのである。

 日本に原爆を投下した連中をアメリカ人だと決め付けてしまうと、問題の本質がぼけてしまう。この決定を下した連中は、トルーマンの上にいた悪魔のスーパーエリートたちである。今なら、アメリカ産軍複合体を牛耳っているエスタブリッシュメントである。広い意味では小泉政権も、植草事件も、この悪魔の連中から大元の指令が下っている。それは原爆話題の本質ではないから、やめておくが、有色人種をウィルスか、有害細菌のようにしか思っていない連中が、原爆投下を命令したことだけは確かである。

 ドイツは降伏が早かったから原爆投下は免れたというが、果たしてそうだろうか。管理人は原爆が日本だけに使用された意味は、非白人種だったからだと思っている。ドイツのニュルンベルグ裁判を思えば、ドイツが原爆を投下されても不思議はなかったと思うが、白人種が白人種に対して殺傷実験をすることはできなかったということだろう。

 マッドさんはこの絵本を、特に中学生や高校生に読んでもらいたいと強く願っている。しかし、管理人が思うのは、もちろん将来ある若い人に読んでもらいたいが、東京裁判に囲繞されてしまった多くの一般人も、これを読むと目からウロコの思いがあるはずである。アメリカ一辺倒の教育体系からは決して出てこない原爆の真実がある。あの戦争を原爆と無差別都市空襲の方向から考えることも重要である。アメリカの真実を見極めるべきだ。そうしないと、現在起きている日本の内政問題は解決できない。

 昭和25年11月、パール博士は広島の爆心地に近い本川小学校講堂で開かれた世界連邦アジア会議に、ゲストとして参加した。その時、怒りを込めてこう言っている。

(以下は「原子爆弾」というサイトから転載)
http://www.asahi-net.or.jp/~UN3k-MN/kusyu-atmic.htm

人種問題、民族問題が未解決である間は、世界連邦は空念仏である。
広島、長崎に投下された原爆の口実は何であったか。
日本は投下される何の理由があったか。
当時すでに日本はソ連を通じて降伏の意思表示していたではないか。
それにもかかわらず、この残虐な爆弾を《実験》として広島に投下した。 
同じ白人同士のドイツにではなくて日本にである。

そこに人種的偏見はなかったか。
しかもこの惨劇については、いまだ彼らの口から懺悔の言葉を聞いていない。
彼らの手はまだ清められていない。
こんな状態でどうして彼らと平和を語ることができるか。

※ 講演後の11月5日、パール博士は広島の原爆慰霊碑に献花して黙祷を捧げた。その碑文「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから」の意味を理解した博士の表情は厳しくなった。

この《過ちは繰返さぬ》という過ちは誰の行為をさしているのか。
もちろん、日本人が日本人に謝っていることは明らかだ。
それがどんな過ちなのか、わたくしは疑う。
ここに祀ってあるのは原爆犠牲者の霊であり、その原爆を落した者が日本人でないことは明瞭である。
落した者が責任の所在を明らかにして《二度と再びこの過ちは犯さぬ》というならうなずける。
この過ちが、もし太平洋戦争を意味しているというなら、これまた日本の責任ではない。
その戦争の種は西欧諸国が東洋侵略のために蒔いたものであることも明瞭だ。
さらにアメリカは、ABCD包囲陣をつくり、日本を経済封鎖し、石油禁輸まで行って挑発した上、ハルノートを突きつけてきた。

アメリカこそ開戦の責任者である。
(転載終わり)」
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2009/08/post-1fc0.html

関連
原爆もパロってしまうマッド・アマノ新著出版
http://www.asyura2.com/0505/war72/msg/690.html
投稿者 木村愛二 日時 2005 年 7 月 26 日 23:10:27: CjMHiEP28ibKM  

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