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(2007年記事、喉元過ぎれば・・・)マイケル・ムーア監督次回作「Sicko」を米政府は必死で押収したいらしい
http://www.asyura2.com/09/senkyo69/msg/850.html
投稿者 スットン教 日時 2009 年 8 月 26 日 21:26:22: CmuKS.2SNuq/E
 

(回答先: しかしまあ産経ってのは、 投稿者 真夏の海の家 日時 2009 年 8 月 26 日 18:23:32)

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070521_sicko/
マイケル・ムーア監督と言えば、2002年に「ボウリング・フォー・コロンバイン」で銃社会
の真実を突きつけ、さらに2004年の「華氏911」でブッシュ大統領政権に切り込んだことで
超有名ですが、2007年に公開予定の最新作「Sicko」(シッコ)について大問題が発生して
いるそうです。なんと米国財務省がフィルムを押収することを画策しており、危機感を抱
いたマイケル・ムーア監督はフィルムのコピーを既に海外のいずこかへと輸送して万が一
の事態に備えたらしい。

なお、今回の映画「Sicko」は医療問題を扱っており、これを知った全米の医療業界は「マ
イケル・ムーア対策マニュアル」を制作して戦々恐々となったとのこと。


映画紹介(Sicko)
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6362

仕事中、事故で指を2本切断された中年の大工。健康保険を持っていない彼に、医師は聞
く。「薬指をくっつけるのは1.2万ドル。中指は6万ドル。どっちにしますか?」。安いほ
うを選んだ大工の手に、中指はない。
 50代の夫婦。夫が心臓発作を起こし、妻はガンを患った。彼らが加入しているのはHMOと
呼ばれるタイプの、保険料が安いかわりにクオリティも低い保険。自己負担額を払いきれ
なくなった夫婦は、娘夫婦の地下室に引っ越すことを余儀なくされる。売りに出されたわ
が家を見つめる彼らは無念の気持ちで一杯だ。
 悠々自適な引退生活をしていてもおかしくない年齢なのに、スーパーマーケットで毎日
働く老人。会社を辞めて、福利厚生の一部である保険を失えば、薬代が払えないからだ。
健康保険をキープするだけの目的で、彼は死ぬまで働き続ける。
 骨髄移植で命が救われるかもしれない、重病の夫を抱える妻。彼の家族の骨髄がマッチ
すると判明し、大喜びしたにも関わらず、保険会社がなかなかお金を下ろしてくれない。
待っているうちに夫は死んでしまった。「なぜ」と、良き夫で、良き父だった愛する男性
の写真を手にして、彼女は涙を止めることができない。

『シッコ』には、まだまだたくさんの悲劇が登場する。病院を たらいまわしにされた末
に死んだ子供もいれば、保険がなく 支払い能力がないからと、路上に放置された女性も
いる。保険 会社のせいで、アメリカ国民の命は日々脅かされているのだ。 中には、あ
まりにもばかばかしすぎて悲劇を越え、喜劇になる ケースもある。標準より痩せすぎて
いるという理由で保険加入 を拒否されたり、医師がガンだというのに「あなたの年齢で
その ガンはありえない」と保険会社が決めつけたりすることもあるのだ。

 世界の大国アメリカには、保険に加入しない市民が4700万人も 存在する。WHO(世界保
健機構)の調査ランキングで、アメリカの健康保険充実度はなんと37位だ。
 どうしてこんなことになってしまったのか。ムーアは70年代のニクソン政権時代に遡
り、アメリカの健康保険制度が悪化していった事情を振り返っていく。その背景には、利
益率アップを 目標にする民間保険会社、そして彼らから高額の献金を受け 取る政治家
たちの姿がある。更に、公的医療保険制度の導入は官僚的であり社会主義への第一歩であ
ると恐怖を煽り、現在の制度がベストであることを国民に刷り込んだ。その結果、90年代
初め、政府が運営する国民皆保険制度を提唱したヒラリー・クリントンも、結局彼らの圧
力によって潰されてしまった。そして今では彼女も保険会社からの献金を受け取っている
のだ。保険会社は、自分たちに有利な法律が通るように政治家に大金を注ぎ込む。彼らの
「目的」を果たして、都合のいい法律を通してくれた政治家は、「ご褒美」として保険会
社のトップに天下りをして、年収2億円以上を稼いだりする。

 さらに彼らは、自分の年収がもっともっと増え続けるために会社の利益を上げるよう、
つまり、保険料を払わないように徹底的に努力し続けるのだ。保険料を必要とする加入者
がいれば、無理矢理にでも、加入者が加入時に過去にある病歴を隠していたと指摘すべく
専門の担当者を送りつけて、断固として金を払わないようにする。「病歴が存在しなく
たって、かまわないんだよ。それでも拒否する方法がある」と、過去にこの仕事を担当し
ていた男性は語る。そして「今、もうやっていないことがうれしい」ともつぶやいた。一
部の政治家と、保険会社のトップが儲かるために、毎日のように一般人は命を落してい
く。

 果たして、ほかの国はどうなのだろう?ムーアは次にカナダ、イギリス、フランスを訪
ねて、それぞれの事情を探ることにする。これらの国々では医療は基本的に国が運営する
保険でカバーされる。医師たちは保険にしばられることなく、患者の健康のために仕事を
こなす。
 カナダでは指を5本切断された男性に医者は当然のように全部の指をつけてやる。薬指か
中指か選択を迫られたアメリカ人大工のケースと大きな違いだ。イギリスのNHS(国民保健
サービス/National Health Service)の運営する病院では、交通費を患者に支払っている
のを目撃し、フランスの中流家庭の妻からは「一番お金がかかるのは食費、次にバケイ
ション」という言葉を聞く。なぜ、アメリカではこのようなことを実現できないのか、ア
メリカは、本当にこんな社会でいいのか?ムーアは問いかける。

最後に彼は、9.11で救命作業のために、自らの健康を犠牲にすることになった救命員たち
を、キューバに連れて行く。なぜなら、キューバ南に位置するグアンタナモ海軍米基地で
はアメリカで唯一の無償治療が受けられ、そこに収監されているアルカイダの一味はその
恩恵に授かっているからだ。「9.11の英雄に容疑者たちと同じ治療を受けさせてくれ!」
と基地に向かいムーアは叫ぶが、返事は・・・・ない。
 仕方なくムーアは病人である彼らを “敵国”キューバの病院に連れて行く。すると、医
者たちは、彼らのために、無償で治療を施すのだった。優しい笑顔で、「大丈夫ですか
ら」と励ましてくれるキューバ人の 医者。自分の国で、そんな言葉をかけてもらったこ
とはなかった。少ない収入を工面して、なんとか捻出している薬も、アメリカだと120ドル
なのに、ここではたったの5セントだという。

何かが間違っていることは、もう誰もが気づいている。もちろん、利益を第一にする保険
会社がすべてを牛耳るシステム自体がおかしいのだ。だが、我々一般市民たちは、何をす
ればいいのか。まずは、発想、生きる姿勢から考え始めないか。強く、情熱的に、ムーア
は観客に呼びかける。
 

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