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http://www.news.janjan.jp/government/0909/0909019602/1.php
総選挙当日の民主、自民両党全面広告に見た「希望」と「焦燥」
格調高いポエムの民主党に対し自民党は天に唾するごとし
江口征男2009/09/02
第４５回総選挙当日の８月３０日、新聞に掲載された民主党と自民党の一頁全面広告を見直した。
朝日新聞広告（撮影筆者）
【 民主党 】・・・
鳩山由紀夫代表の顔写真と署名入りだ。
「本日、政権交代。」を大きく掲げた。
下部に、「国民の生活が第一。ロゴマーク付で民主党 ＷＷＷ.ｄｐｊ.ｏｒ.ｊｐ」と入れた。
文章の一部を抜粋する（改行位置は原文のまま）
あなたは言う。どうせ変わらな
いよと言う。政治には裏切られ
てきたと言う。しかし、あなた
はこうも言う。こんな暮らしは
うんざりだと。私は言う。あな
た以外の誰が、この状況を変
えられるのか。あなたの未来
は、あなたが決める。そう気
づいた時、 （以下略）
【 自民党 】・・・
麻生太郎総裁の顔写真も署名もない。
「日本を壊すな。」を大きく掲げた。
下部に、「日本を守る、責任力。自民党 ＷＷＷ.ｊｉｍｉｎ.ｊｐ」と入れた。
文章の一部を抜粋する（改行位置は原文のまま）
あなたのために。この国のために。
景気を後退させ、日本経済を壊してはいけない。
バラマキ政策で、子供たちにツケを残してはいけない。
特定の労働組合の思想に従う、“偏った政策”を許してはいけない。
希望ある明日は、着実な今日からしか生まれない。 （以下略）
【 希望と、焦燥感と 】
民主党の広告は、希望にあふれた格調の高いポエムだ。
相手を攻撃するなら自民党の文章の多くの部分をそのまま使っても違和感はない。
しかしネガティブなことをせず、国民を勇気づけ日本の今後に希望をもたせてくれている。
「友愛」が、ほんのり見えたような気がした。
一方の自民党は、選挙当日にもかかわらず、天に唾する内容だ。
焦燥感が読み取れた。
【 投票行動 】
もともとの野党（当時）支持者に、この広告で投票行動を決めた人はいないだろう。
無党派層で、ぎりぎりまで決めかねていた人と、本来の自民党支持者でありながら悩んでいた人が、これをきっかけに民主党への投票を決断したのではないだろうか。
つまり、「連立与党（当時）の大敗を決定づけた広告」と私は見た。
ともかく新政権には、失望感、挫折感を国民に与えることだけはないように、少数政党にも気配りをしながら頑張ってもらいたいと切に願う。
細川政権崩壊時のような、絶望的な思いはもう二度としたくないから。
※引用部分の文字数は、両党ほぼ同量に調整した。
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