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「かけはし」というサイトに書かれている移民に関するスタンス。
http://www.asyura2.com/09/senkyo74/msg/243.html
投稿者 最大多数の最大幸福 日時 2009 年 10 月 31 日 11:28:32: d1qFhv8SE.fbw
 

(回答先: 移民を「バカバカ」受け入れるとはどこにも書かれていない。極端な決めつけは排外主義者の得意とするところだ。 投稿者 ダイナモ 日時 2009 年 10 月 31 日 03:06:33)

 「かけはし」というサイトに書かれている移民に関するスタンス。

>動植物の遺伝子、空気、水からさえ利益を引き出す資本の移動がますます盛んに行われている世界で、
>人々の自由な移動は完全に禁止されるに至っている。これこそ、反資本主義的左翼が変えようとしている価値の世界である。
>この非人道性に対するわれわれの怒りは、もう一つの世界が可能なだけでなく絶対的に必要であるという
>われわれの宣言の推進力の源泉である。われわれが築こうとしているこの世界は、国境のない世界であり、
>だれも非合法でない、すべての人々が全面的な権利を持っている世界である。

>新自由主義の最悪の暴虐から逃れてきたというだけの罪で、収容所や拘置所に投げ込まれる。

 これを読む限り、「経済的理由による移民も認めろ」と言っているようにしか見えない。
 やはり、このような基本的スタンスは、わたしは受け容れられない。

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移民組織および移民連帯組織への呼びかけ      かけはし
ヨーロッパ社会フォーラムに参加しよう
http://www.jrcl.net/frame118j.html

11月7日〜10日フィレンツェ

 社会組織、労働組合、および政治組織は、ポートアレグレの世界社会フォーラムに続いて二〇〇二年十一月七日〜十日にイタリアのフィレンツェで開催されるヨーロッパ社会フォーラムの準備を開始しました。
 ヨーロッパ社会フォーラムは三つの主要テーマ、すなわち、「新自由主義とグローバリゼーション」、「戦争と軍国主義化」、「民主主義、市民権および社会的権利」にもとづいて行われます。ヨーロッパの移民運動はこの枠組に直接かかわりがあります。なぜなら、欧州連合はその政策の土台の一つとして移民を管理し、国境を閉じているからです。
 EUは現在、新しい反移民政策を準備しています。
 複数の国の選挙での極右およびポピュリスト政党の登場に続いて、スペインおよび英国の政府首脳は国境管理の新しい政策で合意し、欧州連合十五カ国は移民をセビリア・サミットの中心問題とし、移民政策の厳格化を狙っています。
 ヨーロッパにおいて外国人は、満たすことが難しい過酷な条件にもとづいて受け入れられています。これによって数十万人の移民の不安定な排除状態が作り出され、ブラックマーケットで生活の糧を得ることが強いられています。亡命(庇護)の要求は恣意的に拒絶され、女性の独立性はほとんど認められず、家族がいっしょにいる権利が制約される場合があります。警察権力は絶えず強化され、移民と非行者との混同が欧州連合の指導的人物によって受け入れられています。
 テロに対する戦いを口実に、ヨーロッパは防御が強化され、十五カ国の内相は連合国境警察の導入を議論しています。イタリア議会は滞在許可を申請した外国人、潜在的危険人物の指紋の保管を可決しました。
 ヨーロッパ社会フォーラムでは「ヨーロッパ要塞に反対する移民」フォーラムが行われます。
 私たちは以下のテーマを議論します。「運動と滞在の自由」、「亡命(庇護)の権利」「市民権」、「移民女性の独立性」、「権利の平等」。これらのそれぞれについて、全ヨーロッパ的な動員を推進するための統一要求の定式化を追求します。
 さらに、私たちは、移民に関連する問題、運動の自由、移住民、移民および外国人および女性の権利があらゆるテーマの中で議論されることを要請します。なぜなら、それはすべてのテーマに関連しているからです。
 移民に関連する問題の重要性をより明確にするために、第三テーマのタイトルに「移民」の語を追加することを要請します。
 ヨーロッパ社会フォーラムとその準備に参加することを呼びかけます。

第一次署名団体(省略)
連絡先(省略)
(「インターナショナルビューポイント」9月号)

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移民排除の城壁を築く欧州連合

テリー・コーンウェイ

 EUの強化・拡大とともに、アジア・アフリカなどからの移民労働者を排除した「欧州城塞」を築こうとする動きが強まってきた。昨年「9・11」以後の「反テロ戦争」の中で、移住労働者や難民の権利制限、弾圧がますます広がっている。グローバルな人権と公正をめざす運動をさらに強化しよう。

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 バリケードのどちら側にとっても、「移民」は二〇〇二年六月二十一、二十二日にセビリアで行われた欧州理事会の会議の中心議題であった。欧州連合政府は、大陸に入ろうとする者たちの完全な管理を狙った共通政策を作成したいと考えている――それがたとえ、数千人が戦争、拷問、あるいは飢餓のために他の場所で死ぬことを意味したとしても。彼らはヨーロッパ要塞を警護するために陸海軍を使うことを計画している。
 防御網をすり抜けて何とか入り込んでつかまった人々にとって、罰はますます過酷になっている。新自由主義の最悪の暴虐から逃れてきたというだけの罪で、収容所や拘置所に投げ込まれる。真夜中にこっそり飛行機に押し込まれる。非人道的取り扱いを抗議運動に妨げられないようにするためである。
 このような内側の防御網を逃れた人々も責め苦を受ける。彼らは無権利で、絶望的な存在として生き延びねばならず、貧困、仕事の極度の不安定(隠れて就労するため)と生活のあらゆる面での人種差別にさらされなければならない。
 資本主義的グローバリゼーションを不平等、欠乏、階級のない世界のモデルとして支持している人々自身が、それが実際には蜃気楼に過ぎないことを示している。ヨーロッパに入ろうとすると、彼らは、ここはいっぱいだ、宿もテーブルも空いてない、と言うのである。
 セビリア・サミットは、検討した処罰政策のすべてに関して最終合意には至ったわけではないが、この方向に向かっていくつかの手を打った。いずれにしても、各加盟国の立法と実際行動はますます調子を合わせ始めている(もちろん、これまでで最悪の方向に向かって)。
 ヨーロッパの反グローバリゼーション運動にとって、移民、難民、亡命者の権利の防衛はますます重要問題になっている。民族差別反対運動の活動家たちが必要と考えるほど一貫した優先順位が与えられているとは言えないかもしれないが。
 二〇〇二年七月二十一日から二十八日までストラスブールで行われた「ノーボーダー」キャンプには、資本主義的グローバリゼーションとその抑圧基地に反対して全ヨーロッパから二千人の人々が結集した。ストラスブールには、ヨーロッパ要塞の重要な要素の一つが置かれている。すなわち、ヨーロッパ規模で移民に関する情報の記録を集積したシェンゲン情報システム(SIS)である。
 デモ参加者たちは、アコール・グループに属するホテルに対して行動を起こした(アコール・グループは、警察といっしょになって移民の追放に関与している)。この結果、警察による大量弾圧が起こった。また、警察署長は一切のデモを禁止し、シティセンターをその週いっぱい包囲状態に置くという異例の決定を行った。それにもかかわらず、「ノーボーダー」はいくつかの他のイベントを何事もなく組織することに成功した。このキャンプは、ヨーロッパ・レベルでの共同行動の発展の一例であり、これらの行動の最初でもなければ最後でもない。
 このような発展は、今年春のイタリアにおける移民労働者の巨大なデモストレーションや、スペインのEU議長国任期中(二〇〇二年前半)に行われた教会占拠などとともに、さらに合流し、ルペン政府に対するフランスの若者の動員のように目に見える運動へと一般化していかなければならない。。
 反資本主義的左翼のマドリード会議のアピール(本紙7月29日号参照)は、人種差別主義と移民管理に反対する闘いを中心テーマの一つに掲げ、会議はこれらの問題をめぐる闘いを関係諸組織の共同運動とすることを決定した。これは、体制側の攻勢だけでなく抵抗の成長も反映している。
 近く行われる「ヨーロッパ社会フォーラム(ESF)」へ向けたフランスの移民および反人種差別主義諸組織のアピール(別稿参照)については、反グローバリゼーション運動全体がこれらの問題にもっと高い優先度を与えるべきであるという要求と、移民組織や支援者たちがESFや広範な運動への関与を強めようという提起を支持し、このアピールを支持すべきである。
 このアピール自体が、移民、亡命者、難民の自己組織化が進んでいることを反映している。もちろん、フランスでの経験は、国から少なくとも一定の譲歩をもぎ取った「サンパピエ」(滞在許可証を持たない移民)の戦闘的運動によって良く知られている。しかし、これらの力学は一国に閉じ込められはしない。たとえばドイツでは、自己組織化にもとづいたキャラバン運動がますます重要な役割を果たしている。
 英国では、このレベルには立ち遅れているが、少なくとも運動の統一が前進し、抑圧の影響を最も直接的に受けている人々の立場に立たなければならないことが理解されるようになっている。強制退去に対する闘いの戦術は、常に直接影響を受ける人々によって決定されなければならない。移民強制退去に対する闘いに外部から参加する人々は、残された武器だけを使って、たとえばハンガーストライキで、勇敢に闘う人々に何度も励まされてきたのである。
 今日、われわれは種々の形の民族差別に直面している。その国で一生をすごしてきた(多くの場合数世代にわたって生活してきた)人々に向けられる民族差別もあるし、新しく到着したばかりで多くの場合法的地位を持たない人々に対する民族差別もある。極右や伝統的政党の亡命者や移民に対する攻撃は極めて先鋭である。ここから制約を厳しくした法律が提案されるだけでなく、路上での襲撃やその他の嫌がらせ犯罪が助長されている。
 今日では、民族差別の他のターゲットにも言及しなければならない。ベルリンの壁の崩壊の結果、ロマのコミュニティが東欧内で受ける迫害が強まっただけでなく、西に逃れたとき特にひどい扱いを受けている。これはジプシー・コミュニティへの民族差別とEU市民権の保護を受けられるはずの個人に向けられた民族差別が結合したものである。
 続いて、九月十一日の結果、イスラム嫌悪症のまん延に遭遇した。この現象は、最初は湾岸戦争中に大きく表面化し、粗野な機能を発揮した。戦争を正当化する主要なイデオロギー的武器となり、また湾岸戦争自体によって強められた。具体的レベルでは、逮捕状や裁判なしに何千もの人々が投獄されるのが目撃された。これは米国だけでなく、事実上すべてのヨーロッパ諸国で見られる。移民の抑留と驚くほど似ている。
 また、路上での襲撃や、極右によるこれらの問題の操作がある。たとえば英国国民党は明らかにイスラム嫌悪症につけこんで、二〇〇二年五月にイングランド北西部で強力な選挙運動を展開した。
 かなり昔に移住してきた人々も、これらの反動的動きの被害をこうむっている。色が黒いから、あるいは変わった言葉をしゃべるから、あるいは「見慣れない」からと言うだけで、家に火をつけたり路上でだれかを殴る場合、身分証明書を持っているかとか、どこで生まれたかなどと聞きはしないのである。
 しかし、このような現実にも関わらず、より安定したコミュニティの一部の組織の反応は、亡命(庇護)の権利を求める闘いに参加しようとするより、むしろいっそうしっかり「ホスト」コミュニティに統合しようとしている――「われわれは関係がない」と言いながら。これは、一九八〇年代および一九九〇年代のより安定した政治的経済的時期に帝国主義者のテーブルからのおこぼれのパンくずにありついてきた一部の組織に特にあてはまる。これらの組織の指導部は、今、特権を失うまいと必死になっている。
 もちろん、先進国に長い間住んできた人々の有色人組織やコミュニティ組織で、戦闘的政策を掲げ、人種差別攻撃と闘い、極右の登場に反対し、亡命者や「非合法」労働者を防衛するために働いている組織も存在する。
 西ヨーロッパは、戦後好況期に労働力の必要が増大し、可能な限り安く労働力を得たいという欲望が増大するにしたがって、移民の巨大な増大を経験した。このパターンは国によって異なっていた。
 英国、フランス、オランダは、植民地または旧植民地からの労働力を比較的容易に利用できた。他のヨーロッパ諸国は、このような経路を持たず、したがって臨時労働力をもたらすいっそう進んだ労働力徴募システムを作り上げた。労働者は労働力が必要とされる間だけ滞在が許された。
 このような制度はスイス、ベルギー、スウェーデンなどの諸国に存在していたが、最もよく知られ、最も発達していたのはドイツの「ゲストワーカー」システムであった。これらの「ゲスト」労働者の一部はヨーロッパの周辺部の諸国から来た。スペイン、ポルトガル、イタリアから、ユーゴスラビア、あるいはトルコや、さらに外側の国から、という具合に時代によってパターンは変化した。
 これらの二つのシステムが存在することは、ヨーロッパにやってくる人々を組織できるかどうかに関して異なる影響を与えた。短期間「ホスト」国に来る労働者は、多くの場合、特殊な宿泊所に住み、経済的、社会的、政治的に他の人々とは隔離されており、住んでいる社会の中で英国などに比べて集団的に組織化されにくい。たとえば、英連邦から英国にやってくる移民は公式には完全な権利を持っている。多くの人種差別的政策や行為にさらされているとしても、たとえば選挙権も労働の権利も持っている。
 移民の問題はヨーロッパだけの問題ではない。カナダ、米国、オーストラリアは、すべて移民によって資本主義国として創設された。そしてそれは先住民族の征服、彼らの土地と資源を盗むことによって行われた。ここでもやはり、この資本主義的グローバリゼーションの段階は、きびしい国境管理を必要とする段階なのである。
 亡命に対する右翼の政策とそれに対する抵抗の両方の面で、昨年の最も劇的な物語は、オーストラリアの物語――二〇〇一年八月のタンパ難民(オーストラリア領クリスマス島への上陸を拒否された)の恐るべき取り扱いから、バクチヤリ兄弟(ウーメリア収容センターから逃亡し英国領事館に保護を求めたが拒否されウーメリアに戻った)の胸を引き裂かれるような話に至る物語であった。オーストラリアは、キャンプ内の強制収容所の人々の抗議から外部の支持者による抗議まで、多くの抗議の現場でもある。
 オーストラリアの移民政策の歴史を簡単に見ておくことは興味深い。一九四五年の後、政府は経済的および戦略的理由から七百五十万の人口の増加を狙って大量移民政策を開始した。最初の目標は年に七万人だったが、あらゆる「外国人」一人に対して英国人は十人であった。他のヨーロッパ人も含めるように目標が変更されのは、英国人移民の目標が達成できないことが明らかになってからであった。
 最初は、非ヨーロッパ人の移民は禁止されていた。十九世紀に展開された白豪主義政策は依然として強固に残っていた。特にアジア系移民は「ヨーロッパ」国家としてのオーストラリアのアイデンティティに対する脅威と見なされた。しかし、一九六〇年代から一九七〇年代にかけて変化が始まり、差別的制約の一部が撤廃された。一九九〇年代までに、オーストラリアへの新規移民の半数がアジアからになった。
 一九九四年には、アジア生まれの人口は八十二万六千人、総人口の四・六%と推定されている。
 低開発諸国内の移民のプロセスの詳細を検討することは、本稿の範囲を超えている。しかし、移民は、北だけの問題と考えることはできない。実際、最大の人口の移動は、南の諸国の間で起こっているのである。
 たとえば二〇〇一年の国連難民問題高等弁務官(UNHCR)統計は、この年に難民を受け入れた国のトップ・テンの中に先進資本主義国は一つもなかったことを示している。パキスタンは百九十九万九千人のアフガン難民を受け入れたが、国際機関や先進世界からほとんど支援はなかった。先進世界は九・一一以来アフガンの人々の支援について多くを語っているにもかかわらず、である。
 この現実は驚くことではない。なぜなら、これらの国々こそ、資本主義的グローバリゼーションの最大の代価を支払っている諸国だからである。故国を後にしたほとんどの人々が、事実上何の財産も持たず、できるだけすぐに戻るという希望と期待を持って国を出たのである。したがって、彼らはできるだけ近くへ行こうとする。すべての活動家にとって、このことを受け入れることが重要である。なぜなら、先進資本主義国がいっぱいで受け入れる余地がないと語っている政治家やメディアの記者は、このことを完全に無視しているからである。
 動植物の遺伝子、空気、水からさえ利益を引き出す資本の移動がますます盛んに行われている世界で、人々の自由な移動は完全に禁止されるに至っている。これこそ、反資本主義的左翼が変えようとしている価値の世界である。この非人道性に対するわれわれの怒りは、もう一つの世界が可能なだけでなく絶対的に必要であるというわれわれの宣言の推進力の源泉である。われわれが築こうとしているこの世界は、国境のない世界であり、だれも非合法でない、すべての人々が全面的な権利を持っている世界である。
(「インターナショナルビューポイント」9月号)
 

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