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2009.11.5（その１）森田実の言わねばならぬ【876】
平和・自立・調和の日本をつくるために［871］
《新・森田実の政治日誌》［「小沢独裁」への抵抗宣言］日本の政治のすべてを小沢一郎一人が決定するような政治の仕組みがつくられつつある／これこそが小沢一郎独裁体制である（読売新聞記事より）
「人間は自然のままなら善である。現代の社会組織によってのみ邪悪にせられる」（ルソー）
私は独裁政治に絶対反対である。いまの日本に独裁政治の危険がある。「小沢一郎は日本の国王である」と言う者もいる。民主党内で小沢一郎氏は神格化されつつあるという。日本の独裁化を止めなければならない。
人間社会の邪悪なるもののなかで、政治の組織化は最も邪悪なるものの一つである。日本の政治の小沢独裁化を絶対に許してならぬ。
読売新聞11月４日付朝刊「政治面」(４面)の〈小沢氏の目隅々まで／議連への関与強化〉の見出しをご記憶の方は少なくないと思う。同紙はこう書いている。
《鳩山政権内で権限を強めている民主党の小沢幹事長が、超党派の議員で構成される議員連盟の活動にも民主党幹事長室の関与を強める方針を打ち出した。新たな権限集中策とも受け止められ、「息が詰まりそうだ」という声も漏れている。》
さらに、同記事のなかに次の言葉がある。
《(民主)党内には「小沢氏の意向と言えば、何でも通る雰囲気がある」(中堅)との不満がくすぶる。先の衆院選で初当選した新人は「周辺の議員が小沢さんを神格化された存在に仕立て上げようとしている。１年生の気持ちは離れ始めている」と漏らす。》
１年生議員のなかに、小沢独裁に反対する者がいるなら、それを国民に示すべきである。国民は、新人議員のほとんどすべてが小沢チルドレンだと思っている。そうでないなら、それを示してもらわなければならない。
1920年代〜50年代にかけてのスターリン支配下のソビエト共産党内でも似た現象が起きている。ソビエト共産党の場合は、ずっとおそろしいことが起きた。ただし、小沢独裁を民主党員だけでなく国民が認めてしまえば、日本は独裁国になってしまう。このおそれはある。マスコミの主流が小沢独裁を肯定している現状に深い危惧を抱いている。小沢一郎氏を賛美するマスコミに「小沢独裁の強化に加担するな」と言いたい。民主党、とくに新人議員に問う。「小沢独裁でいいのか」と。いまのままでは、民主党新人議員を当選させた有権者の多くが、自らの投票行動が過っていたと考えるようになるだろう。それでいいのか。新人議員に問う。
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