★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK74 > 964.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
鳩山政権は公約を守れ! 11.8沖縄県民大会は基地「NO!」を決議 普天間即時閉鎖・辺野古新基地反対 (かけはし)
http://www.asyura2.com/09/senkyo74/msg/964.html
投稿者 ダイナモ 日時 2009 年 11 月 19 日 19:54:34: mY9T/8MdR98ug
 

http://www.jrcl.net/frame091123a.html

米国の強硬路線
と政府の腰砕け

 【沖縄】ついに自公政権を引きずり降ろした政権交代から二カ月余、十一月に入って沖縄も朝夕涼しくなってきたが、日中は風が止まると真夏のような陽射しが肌を焼く。
 「県民の負担軽減の観点から地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地の在り方についても見直しの方向で臨む」との三党合意を前提とした鳩山連立政権発足直後の九月十八日、私たちは、県庁前広場で県民集会を開き、普天間の閉鎖と辺野古新基地建設撤回を確実に実現させるため、要請団の上京とオバマ・鳩山会談の前に大規模な県民大会を目指すことを決めた。
 しかし、その後の米軍幹部の見直し拒否発言と、閣僚の腰の定まらぬ発言は、鳩山政権への一定の期待を怒りと失望に変え始めた。特に十月二十日に国防長官ゲーツが来日し、辺野古移設を前提とする日米合意による再編計画の履行を強く求めるや、この恫喝に屈した北沢防相・岡田外相の「辺野古最適」「県外不可能・嘉手納統合」発言が伝えられる中で、もうこれ以上の基地負担を拒否し、戦後六十四年間押し付けられた基地の重圧から、平安な生存権を取り戻したいと考える多くの県民のどうしようもない怒りは再び頂点に向かいつつある。

松沢神奈川県
知事発言に抗議

 十一月八日昼過ぎ、仲間とともに宜野湾市の海浜公園に向かう。十四年前、翌一九九六年の普天間返還合意に連なる「米兵による少女暴行事件に抗議する県民総決起大会」に八万五千人が集まった時と同じ会場だ。二年前の九月にも検定による歴史教科書改ざんに抗議して十万余りの県民がここに結集した。九六年の県内移設反対県民大会、九七年の名護市民投票、二〇〇四年沖縄国際大学へのCHヘリ墜落に抗議する宜野湾市民大会など、私たちは、いったい何度万余の結集で「民意」を示せば良いのだろうか? 急ごしらえの今回、いったいどれくらいの人達が集まるのだろう?会場に近づくにつれ、そんな思いが心をよぎる。
 十二時半頃、会場の野外劇場に隣接する広場には様々な団体の旗やのぼりが翻り、子ども連れやお年寄り、地域毎に貸切バスで来た人達が続々と集まってくる。辺野古のオジィ・オバァ、高江や伊江島の人達も来ている。午後一時、ステージでは県内ミュージシャンのアトラクションが始まり、次々と席が埋まっていく。二時、劇場に入りきれない人達のために隣接広場にもスピーカーが置かれる中、地元宜野湾市の桃原功市議の司会で集会が始まった。
 開会のあいさつに立った玉城義和県議会副議長は、冒頭訪米中の松沢神奈川県知事(渉外知事会長)が、米国でこの時期に「普天間は辺野古に」と発言したことを取り上げ、県民の思いを踏みにじる暴言であると抗議。厚木の艦載機移転の遅れを理由に、沖縄への押し付け継続を求めるもので許せないと糾弾した。また、同席しながら、反論もせず容認を示唆した仲井眞知事の責任も指摘。鳩山政権が米国のどう喝に屈するなら政権交代の意味はない。県内移設は断固認めぬと表明した。続く主催者あいさつで、伊波洋一宜野湾市長は、沖国大へのヘリ墜落から五年、返還合意から十三年経っても米軍の安全基準すら無視されている普天間の危険な現状と六十四年間続く基地負担の苦しみを受け止め、これに終止符を打つために、英断を以てオバマ大統領と交渉するよう、鳩山首相に求めた。

何回踏み絵を
踏ますのか?

 意見表明では、翁長雄志那覇市長が、「仲井眞県政を支えてきた保守の立場だが、鳩山政権が県外というなら、今まで硫黄島移設を提案してきた経緯から、保革を超えて県民一丸となって応援すべきと考え参加した。鳩山首相は今になって名護市長選の後などと言うべきではない。名護市民に何回踏み絵を踏ますのか? 県外が決断できないなら沖縄で『友愛』という言葉は使うな」と新政権の決断を促した。
 高嶺善伸県議会議長は、「復帰後、米軍による事件事故のたびに県議会は抗議や意見書を決議し、その数は三百四十五件に上る。犠牲と負担は限界を超えている。辺野古の海は貴重な自然の宝庫で、埋め立ては環境破壊とムダな公共工事だ。松沢発言は県民を愚弄するもの。議長として、四十六都道府県の議長に手紙を送り沖縄の過重負担を訴える」と決意表明した。
 野国昌春北谷町長は、七日に開かれた嘉手納町民大会に二千五百人が結集したことを報告し、「嘉手納統合案は、基地は沖縄に押し込めておこうとの日本政府の姿勢のあらわれ。訓練移転による負担軽減はウソだった。これ以上の負担増は許さない。県民はひとつになって沖縄から基地を追い出そう」と訴えた。
 宜野湾市女性団体連絡協議会の屋良千枝美さんは、子どもたちの未来に何を残すのかと問いかけ、「九七年の名護市民投票で、辺野古NOの民意は出ている。宝の海を埋めて基地を造るのに何の意味があるのか? 県民は数々の試練・屈辱を受け平和の尊さを学んだ。道理のないことにNOというウチナーンチュの誇りを忘れてはならない。子どもたちの未来に美しい自然と平和を愛する心を」と呼びかけた。
 家族で登壇した、辺野古に隣接する名護市瀬嵩に住む渡具知武清さんは、「十三年前辺野古に基地問題が起きて初めて基地を考えるようになった。子どもが生まれて、この大浦湾の海を守りたいと思い市民投票で勝利したのに押し付けが終わらない。沖縄の基地から世界に派兵され殺人が行われるのを知って、基地を認めれば加害者になると考えるようになった。基地で名護におカネが落ちてくるという人がいるが、基地で豊かなまちづくりなど出来ないことは、沖縄の歴史が証明している。子どもたちのためにも、基地のない沖縄をつくるまで頑張る」と訴えた。

緊急集会に
二万一千人

 続いて県内政党の代表あいさつ。民主党の喜納昌吉議員は、「今年は島津の琉球侵略から四百年。自公政権が退陣前に結んだ海兵隊グアム移転協定は新たな琉球処分と同じ。民主党は歴史的な政権交代を成し遂げたが、この歴史に沖縄が含まれているのか、検証しなければならない。自公の政策を追認することは許さない。地位協定は他国と比べても沖縄が人間扱いされていない。これさえ改定できないなら、県民の自決権を再考する時期に来ている」。
 社民党の照屋寛徳議員は「怒りでいっぱい。鳩山首相、北沢防衛相、岡田外相が何と言おうと、辺野古基地建設は認めない。県内押し付けのための閣僚の弁解は許さない。戦後六十四年なぜウチナーンチュだけが日本の安保の犠牲になるのか? 我慢の限界、県民の怒りは爆発寸前だ」と訴えた。
 共産党の赤嶺政賢議員は、「選挙までは国外・県外と言いながら、米国の脅しに合うや、閣僚は、嘉手納統合とか現行案とか言っている。普天間閉鎖に期待した有権者の心をもてあそぶな。訓練を県外に移しても他県が沖縄化するだけ。世界一危険な普天間の閉鎖のため、鳩山首相は本気で外交交渉せよ」と語った。
 社大党の糸数慶子議員は、「米軍再編を進めるため、沖縄に基地を押し付ける松沢発言に抗議する。基地の押し付けは戦後も続く沖縄差別の象徴。歴史を改ざんしてまでも日本政府は沖縄差別を続けている。その中にあって、神奈川の県民が松沢知事の発言への抗議行動に取り組み、岩国からは井原前市長が本集会に参加してくれた。基地問題は沖縄問題でなく日本全体の外交問題だ。全国の仲間とともに、米軍基地のない国を目指していこう」と訴えた。
 国民新党の下地幹郎議員は、「自分は安保条約を認める立場なので負担軽減は段階的にしか出来ないと思う。政権交代は、辺野古移設を考え直す絶好の機会だ。鳩山首相を糾弾する大会ではない。彼に期待しなければわれわれの思いは達成できない。十三日のオバマ来日に鳩山首相が思いを伝えることへの期待を示す大会にしよう。色々な意見はあるが、辺野古新基地建設NOの共通項で、基地負担の軽減を実現しよう」と立場を表明。岡田外相発言以前から、嘉手納統合論を主張してきた下地議員の鳩山首相擁護発言に対しては、この日唯一のヤジが飛び、ここでも三党連立の危うさを垣間見せた。
 引き続き、決議文とスローガン(別紙)が採択され、十日、十一日の要請行動と松沢神奈川県知事への抗議文発送が承認された。全員立ち上がってのガンバロー三唱の後、最後に閉会のあいさつに立った基地・軍隊を許さない行動する女たちの会の高里鈴代さんは、「新基地建設に反対する県民の強い思いを示すことが出来た。四日の新聞にカンパを募って本大会の意見広告を出したが、ここに来られない人達からも多くのメッセージが寄せられている。二万千人はより多くの人々の声を代弁する代表としてここにいる。今まで六十四年間、六十四歳の人が生まれた時から基地は様々な問題と暴力で県民の命を脅かし続けてきた。痛みを抱えて生きて来た人々を忘れてはならない。次の世代にこの事態を引き継がせてはいけない。新しい基地建設は認めない。許さない、つくらせないの思いを確認しよう」と結んだ。会場には四ページにわたる県内二紙の号外が配布され、熱気あふれた集会から静かに帰途につく人々でコンベンションセンター前のバイパスは再び人の波が埋めた。短い準備期間でよく集まったとの声があちこちから聞こえた。

東京・大阪でも
連帯行動を展開

 翌日の新聞で私たちは、県民大会が行われている同じ時間帯に辺野古の浜で海兵隊の上陸訓練が行われていたことを知り、米軍の傲慢さに怒りを新たにした。一方で、東京・大阪でも連帯行動が行われていたことも知った。東京四百人、大阪二百人という数は、日米安保体制と基地問題が沖縄問題として語られてしまうこの国の現状の中で多いのか少ないのかは分からないが、この国全体の問題として取り組まれていることに希望を見いだしていきたい。戦後六十四年間、日米安保に基づく米軍駐留の負担は出来る限り沖縄に集約していくという構造的差別の下で、常に危険にさらされ続けている県民でさえ、いやおうなくこの現実を前提に生活していくしかない日常が続く中で、様々な既得権のようなものが生じているのも事実であり、二万人で良かったとか足りなかったとかは言わないでおこうと思う。
 県民大会は終わったが、米軍は日本政府にお構いなく、自らの利害に基づいてアジア規模での再編を進めている。今日も辺野古・高江では、いつもの取り組みが続けられているのだ。引き続き全国の仲間の注目を!    (長井哲也)

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。