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関連:「英兵は銃弾5発しか持たずにイラクへ行かされた」と英で暴露(gooニュース・ニュースな英語)
http://www.asyura2.com/09/senkyo75/msg/209.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 11 月 24 日 11:49:47: twUjz/PjYItws
 

(回答先: イラク戦争の検証作業に関する日英両政府の対応の、そのあまりの違い(天木直人のブログ) 投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 11 月 24 日 11:26:27)

http://news.goo.ne.jp/article/newsengm/world/newsengm-20091123-01.html

「英兵は銃弾5発しか持たずにイラクへ行かされた」と英で暴露
2009年11月23日(月)18:00
■本日の言葉「cover-up」 (隠蔽)■

国際ニュースの英語をご紹介する月曜コラム、今週は「兵は銃弾5発しか与えられず、戦地に送り込まれた」という英大衆紙サンの衝撃的な見出しと、その背景についてです。サン紙の見出しは常に衝撃的なのですが、今回のこれはお得意の飛ばしでもなく、話を500倍に膨らませたわけでもなく、どうやら真実にかなり近そうで、それが何よりも衝撃的でした。日本も協力したイラク戦争の開戦をめぐり、英国政府は国民や軍部に真相を隠していた、だから軍はろくな準備ができず、よって兵士は「銃弾5発ずつしか与えられていなかった」というのです。(gooニュース 加藤祐子)

○ブレア政権は何を隠していたのか

2003年3月に始まったイラク戦争になぜイギリスが参加することになったのか、その経緯を洗い直す英調査委員会が24日から、調査を開始します。BBCによると委員長は「There will be no whitewash (白塗りはない=ごまかしはない)」と約束しています。調査開始に先立ち英サンデー・テレグラフ紙が21日、前ブレア政権の「cover-up(隠蔽工作)」を厳しく糾弾する軍幹部たちの声を含む、膨大な政府内文書をトクダネとしてすっぱ抜きました。「銃弾5発しか与えられなかった兵士もいた」という情報は、ここから来ています。いわく、ブレア政権はイラク戦争の目的ついて軍も国民もだましていたというのです。少し前まで「EU大統領に?」などと言われていたブレア前首相ですが、国民を「だました」疑いについてかなり厳しいところまで責任を追及されかねない状況です。同じ労働党のブラウン政権がどんどん支持率を下げるイギリスでは、来年六月までに総選挙が必ず行われます。それだけに「労働政権が国民をだました」という今回の糾弾は、英政権の行方をも左右しかねません。

イラク侵攻の是非がさかんに議論された2002年秋以降、アメリカでは(そして日本でも)「サダム・フセインが大量破壊兵器を持ってるなら、そりゃ大変だ」と、大量破壊兵器を取り除くためにイラク侵攻するのはやむを得ないだろうという意見が(圧倒多数とは言わないまでも)さかんに言われていました。独仏は政府も国民もこれに反対していましたが、英国では政府方針と世論が大きく分断。ブレア政権はブッシュ政権とほぼ同じ論調で侵攻の必要性を訴えるものの、イギリス国民は(もともと懐疑的な国民性と、もともとブッシュ的なアメリカが好きでない国民性が相まって)政府の主張をなかなか受け入れなかった。開戦1カ月前の2003年2月15日には大規模な反戦デモがロンドン市内で繰り広げられたほどです。

反戦世論が高まるに伴い、ブレア首相はますます本当のことを国民に言わなくなった。なので、テレグラフ紙によると、ブレア首相は議員たちにも軍幹部にも「イラクで戦う目的はあくまでも大量破壊兵器の発見と無効化であって、政権交代は目的ではない(disarmament, not regime change)。サダムを倒しにいくわけではない」と言い続けていたとのこと。戦争の本当の狙いはサダム・フセイン政権打倒とイラク再建で、イギリスもそこまで関わるつもりだと知っていたのは、政府内でも本当に一握りに過ぎなかったとのこと。このため、外務省が戦後イラク統治計画を策定するグループを設置したのは、開戦のわずか3週間前。そしていざ2003年3月に開戦となっても、英軍は全くの準備不足状態だったのだそうです。

○銃弾もない、ブーツもない

テレグラフ紙が入手した英国防省の内部文書は、大規模作戦の事後に陸軍が必ず指揮官に対して行う聞き取り調査の録音記録。それによると、第19旅団を指揮したビル・ムーア陸軍准将は、「現地でやることになった国造り(nation-building)について、適切なアドバイスを事前に受けていたか?」という質問に「全く一切なんのアドバイスも受けていなかった(We got absolutely no advice whatsoever)。外務省や内務省からはとんでもないほど何のアドバイスもなかった」と強い調子で糾弾しています。

同紙が伝える軍報告によると、その状態でイラク入りした英陸軍は、兵士の銃弾も足りず、防弾チョッキも砂漠用ブーツも足りず、よって現地では部隊間で盗難が横行。兵士の空輸態勢も整わないのでよりによって民間機で現地入りした兵士たちも多く、けれども民間機には刃物やライターなどの持ち込みができなかったので、ライターもマッチもない兵士たちは、温めなくては食べられない野戦用食糧を持てあましたのだとか。医薬品も足りず、負傷兵の治療に不可欠なモルヒネも足りず、軍無線もほとんど使えずに携帯電話で作戦指揮をすることもあったほど。

……めちゃくちゃじゃないですか。太平洋戦争の日本軍じゃあるまいし。

さらに同紙によると、イラク駐留英軍の後方支援責任者だったブルース・ブリーリー准将も同じ国防省文書で「イラクで国造り作業が必要になると政府は最初から分かっていたはずなのに、政府は人道危機対策の準備しかしていなかった。イラク再建活動に英国軍として関わるための準備など、何もなかった」と語っているというのです。

戦地に赴いた軍は政権を倒すつもりなどなく、大量破壊兵器を見つけて排除したら現地国民の生活支援をすればそれで済むはずだと、そう思い込まされていたということなのでしょうか。英国軍が主に駐留したイラク南部バスラは、イラク戦争における最大激戦地のひとつでした。それでもイラクにおける英軍死者数が2009年2月現在で179人というのは、これはいったい多いのか少ないのか(米軍死者は4365人。イラク人の死者は5万人とも10万人とも言われています)。

○なぜそこまでブッシュ政権に従ったのか

ブレア首相はどうして、あそこまでブッシュ政権の意向に従ったのか(「ブッシュのプードル」呼ばわりされるほど)。ブッシュ政権が9/11の同時多発テロ直後からイラク侵攻を検討していたことはすでに報道されていますし、ブッシュ大統領やチェイニー副大統領やラムズフェルド国防長官(いずれも当時)がイラク侵攻を必要視した理由の解説は、色々となされています(石油利権だとかネオコン思想だとか、あるいは本当に大量破壊兵器をもつテロリストによる米本土攻撃を恐れていたからだとか)。けれども、石油利権も関係ないはずで、もちろんネオコン思想など持っていないはずの(そしてこう言ってはなんですが、きわめて理知的で聡明な政治家とされていた)ブレア首相が、なぜイラク侵攻をめぐってあそこまでブッシュ政権に従ったのか。はっきりとした答えはまだ出ていません。

「イラクが大量破壊兵器を持っている、あるいは持とうとしている、そしてアルカイダとつながっていると、ブレアも確信していたから」というのが一般的な解説ですが、私は当時も今もこの説明になかなか納得できません。そういう話ができるイギリス人に会うたびに、「どうしてだと思う?」とうるさいくらい質問しても、納得できる答えが得られずにいます。大方のイギリス人の反応は「残念だが、おそらくブレアは本心から、イラクは危険だと思っていたんだよ」というものなので。ええ、それだけ?と。

英ガーディアン紙によると、軍幹部は調査委員会に対して、ブレア政権による「cover up」を厳しく糾弾する方針だとか。戦争に反対する国民をだまし通すことを最重視したブレア政権は、軍に正しい情報を与えず、適切な開戦準備の機会を与えず、よって英軍を不要な危険にさらしたと。また、フセイン政権打倒こそが戦争の目的だと軍部に正しく伝えなかったため、イラク再建作業に向けての準備がまるで不十分で、よってイラク国民に不要の危害と苦しみを与えたと。それは戦時下の文民保護を定めるジュネーブ条約違反にあたり、よってブレア政権もブッシュ政権も場合によっては戦争犯罪で訴追されてもおかしくないと、軍幹部はそう考えているのだと。ガーディアン紙はそこまで書いています。

私個人は2003年にサダム・フセイン政権が倒された時、正直ホッとした人間です。それは認めます。そして現実的には、ブレア氏やブッシュ氏が戦争犯罪で裁かれるような展開にはならないだろうとは思います。けれどもそれと、あの戦争をめぐる米英政府の薄汚さは、また別問題です。アメリカでは今、テロ容疑者への拷問をめぐり、あるいは国内盗聴活動をめぐり、ブッシュ政権のどこまで司直の手が伸びるのか注目されています。そして上述したように近く総選挙が行われ、1997年以来の政権交代が実現するだろうと言われているイギリスでもこうして、薄汚れた隠蔽工作の情報が明るみになったわけです。なぜイラク戦争が行われたのか。なぜ参加したのか。注目し続けたいと思います。


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◇本日の言葉いろいろ

・cover-up=隠蔽
・whitewash=「壁を白塗りする」から「ごまかす」「取り繕う」「隠す」の意味

◇goo辞書でも読める「ニュースな英語」はこちら

◇「ニュースな英語」コラムの一覧はこちら

◇筆者について…加藤祐子 東京生まれ。シブがき隊と同い年。8歳からニューヨーク英語を話すも、「ビートルズ」と「モンティ・パイソン」の洗礼を受け、イギリス英語も体得。怪しい関西弁も少しできる。オックスフォード大学、全国紙社会部と経済部、国際機関本部を経て、CNN日本語版サイトで米大統領選の日本語報道を担当。2006年2月よりgooニュース編集者。米大統領選コラム、「オバマのアメリカ」コラム、フィナンシャル・タイムズ翻訳も担当。英語屋のニュース屋。

 

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コメント
 
凄いですねぇ。
まるで映画の「スターリン・グラード」だ。
2009/11/24 13:14

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