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事業仕分けは歴史的な変革行為である 【神州の泉―高橋博彦】
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投稿者 弥太郎 日時 2009 年 11 月 25 日 16:33:21: 2j9DCs8Lv3S7M
 

【神州の泉―高橋博彦】

2009年11月25日 (水)

事業仕分けは歴史的な変革行為である

 事業仕分けが後半に突入した。仕分け人が短時間内に結論を得るのは無理があるという批判論調が強いが、本質は国民の税金がどのように使われているか、その内訳を白日の下に引き出すことだと思う。事業の是非を性急に判断するなら大問題だが、見直しの叩き台とするなら、画期的な意味がある。日本経済復活の会の小野盛司氏はこの仕分け作業を茶番劇と評したが、私はそうは思わない。たとえ財務省の干渉が入っていたとしても、この仕分け作業には歴史的な意義がある。官僚主導体制に斬り込んだという点では革命的行動だと思う。

 次世代スーパーコンピューターの予算縮減を初めとする科学技術事業の見直しでは、反対意見が噴出しているが、仕分け作業の判断も含めて国民が問題意識を共有できることは今までなかったことだ。自民党体制の時は何十年も前から、予算の使い道を国民にはっきりさせろという提言は出ていたが、どういうわけか、それがはっきりした形で出た記憶はない。考えると、その曖昧さは、今までの政官業癒着という鉄のトライアングルが煙幕を張っていたとしか思えない。

 官僚主導体制の典型的な弊害である。大蔵省主計局が、予算配分を独占した結果、権力がここに集中し、結果的に民を苦しめる“悪代官”の性格が恒常的に根付いてしまった。それはアメリカと大企業だけに有利な方向性を持つ性格だ。国民生活向上の視点が欠落する予算配分思想である。予算の使い道は政治の領分であり、事務方が政治に干渉してはならない。

 これに斬り込んだ政治的意義は歴史的に大きい。思えば、明治元年(1868年)、明治天皇は新しい時代の基本方針として「五箇条のご誓文」を下した。その中の一つに下記がある。

一.広ク会議(かいぎ)ヲ興(おこ)シ万機公論(ばんきこうろん)ニ決スベシ。
(広く会議を開設し、何においても公の議論によって決めること)

 これは近代民主主義の祖形を日本も有していたという解釈が多いが、私は聖徳太子の十七条憲法を髣髴とさせる古来からあった日本固有の概念だと考えている。それはともかく、「五箇条のご誓文」の次の項目、

一.上下心ヲ一ニシテ盛(さかん)ニ経綸(けいりん)ヲ行フ(う)ベシ。
(上に立つ者も下に立つ者も心を1つに合わせて国のため、活動にはげむこと)

を見ると、為政者、軍人、国民が心を合わせて経綸(国策)に励むことと書かれてある。

 これこそが江戸時代という封建体制から脱却し、国民に開かれた政治の原点を求める展望だと思う。明治維新には国民国家を造るという明確な展望があった。爾来140年経過し、戦争を経て日本の戦後体制は、アメリカの外力によって変えられたが、140年の間に「五箇条のご誓文」の基本は失われ、官僚の肥大、腐敗が固定化してしまった。敗戦の結果、軍閥は消えたが、戦後は内務省などの中核的官僚の伝統が大蔵省に根付き、政治の上位に君臨して国家運営を司って来た。これは財務省に名前が変わった今日でも続いている。

 かつて大蔵省に在籍していた植草一秀さんが、大蔵省(現財務省)の悪弊を知悉することは重要である。彼の知恵が財務省切り込みに生かせれば一番いいと思う。ここには140年に及ぶ官僚の連続性と腐敗があるように思う。戦後これに手を付けた政権はいない。その意味で現政権が事業仕分けという画期的な行動を起こしたことは、歴史的に見て革命と言えるかもしれない。税金の使い道を国民が知ることは重要である。

 この事業仕分けに財務省の意思が反映されているということは追及すべきことだと思う。しかし、事業仕分けの意義はすこぶる重大であり、継続すべきだと思う。なぜなら、この仕分け作業に財務省が関与していたとしても、財務省主計局の領分に真正面から斬り込んでいることは確かだからだ。この作業は官僚主導から政治主導という象徴的意味合いが強い。戦後、誰もやることができなかったことを今やっているという感じがある。

 この仕分け作業に、小泉・竹中構造改革派の残党と財務省の強烈な内部工作が渦巻いていることは充分に留意して、国民のために税金が有効に使われる道を敷いていけばいいと思う。マスコミは全体としてこの仕分け作業に否定的である。それは財務省の影響が大きいからだ。日本の腐った官僚体制が国民を苦しめていることに、現政権が真正面から斬り込んだ意義は大きい。この際、財務官僚の上層部は全部入れ替えた方がいいと思う。

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コメント
 
神州の泉―高橋博彦
思い込み激しいね
2009/11/25 16:46
「日本の腐った官僚体制が国民を苦しめていることに、現政権が真正面から斬り
込んだ意義は大きい」。ほんとそう思う。革命といえる大きな意義だ。
あとは、同様に地方の腐った行政を正せばよい。地方選挙が待ちどおしい。
2009/11/25 17:04
破壊のカタルシスという物がある
人は時として何かが破壊されていく事に恍惚感を覚える
困った事にその時人は何が本当に壊されているのかを理解していない
今回の事業仕分けでも官僚の既得権益の大きな部分は全く手つかずだ
削られているのは非常に細かい権益で
官僚からみれば削られても大金ダメージの無い物がほとんだ
逆に教育、科学技術、医療など
国民の生活や国のあり方に直接影響する分野が
バッサリ切られている
何かを破壊する事に喝采を贈ってはいけない
大事なのは破壊ではなく創造だ
創造とは教育科学医療ではないのか
新しい国のあり方を創造する事が一番大事な事なのだ
官僚の既得権益の本当にみみっちい部分を叩いているだけの見せ物に喝采を贈って
実際には新しい国の創造の為の土台が破壊されていくの目をそらすのは間違っている
そもそもこの事業仕分けを裏で仕切っているの財務省だろう
仕切り人達は猿狂言の猿でしかない
首に首輪がついていてその紐の先を財務官僚が握っているのだ


2009/11/25 18:28

事業仕分けについて、いろいろな意見が出されている。私は思うにこういうことこそ一番大切なことではなかったか。そして民主党の真の狙いも半ば達成されたとおもう。中でもスーパーコンピューターの導入についやロケット開発の廃止など無謀とさえ思われる仕分けがおこなわれた。著名な科学者や学会また知事会長などから辛らつな批評が浴びせられた。中には自民党本部で演説するノーベル賞はかせもいた。彼は「彼らは後世の歴史の責任に耐えるのか。」とまで言わしめた。
この事業仕分けがいかなる意味で行われているのかこの人たちにはよく理解されていないらしい。民主党は「科学技術こそ日本が挑戦する問題として」重要視している。しかし、その前に国民の税金がどう使われているのか。国民の目にさらしましょう。これにはいかなる聖域もないということだ。もっとも仕分け会議で決定したことがそのまま通る保障はなにもない。閣僚会議、政略会議などをえていかねばならない。反対意見を聞いているととても知識人の冷静な意見とはおもえない。明らかな国民意識との乖離がある。将来の日本を決めるのは科学者ではない。自民党でも民主党でも、マスコミでもない。国民自身が決めることであるということしっかり理解してほしい。
2009/11/25 18:32
今回は民主党を支持しましたが、科学技術問題への対応は大変危惧するところです。
菅・鳩が理系ということでしたが、小宮山総長の自宅を訪問した程度で
エネルギー問題を論じるかのごときは疑問印3重というところです。
民主党全体としては
科学技術への対応をを重要視しなければいけないことは理解しているが
科学的な素養に欠ける部分が多いので的確な判断が出来きない。
といったところが正直なところではないでしょうか?

大衆化された政権の負の側面が現れた問題だと思います。


2009/11/25 19:47

事業仕分けにおいて、優秀と言われる官僚の皆さんが目を白黒させている姿を見るにつけ、官庁の常識は世間の非常識との感を強くしています。
同様に学者先生も一般的に、専門バカとか、金銭感覚に乏しい、非常識といった世評である。
以前麻生首相が、医者は常識がないとか言ってましたが、このことは麻生さんは正しいと頷いて聞いていました。(常識のない医者も一握りですが)
閉鎖的で、特権階級に位置し、金は自動的についてくる中で育った人間が、高邁な理念など言う資格はない。
額に汗しあくせく働いている国民の多くは何が正しいかを確りと見ています。
2009/11/25 20:03

>神州の泉―高橋博彦
>思い込み激しいね
>2009/11/25 16:46

論理的に納得のいく説明をして下さい。
ここは、2chではありません。
このような意味不明の書き込みを読むと不快です。
論理的に説明できないなら、書かないで下さい。
阿修羅の品位を下げる恣意的な行為は止めてください。


2009/11/25 21:01

まあ、怒らずに「坊主のお経」か神主の「祝詞」だと思っておけば。
「事業仕分け」面白いね。路端のテキヤネイちゃん-レンボーが余りにも「家計簿広げて」見たいなことばっかり言うから、少しは経済政策的な言辞を用いなさいと注意されたみたいで、「費用対効果比」だと。それでも本質的にまだ変わっていないな。
それに対抗する、先端技術のオジサン、博士さんたち。物理系のノーベル賞の人たちは、平和運動なんかに関って「アカ呼ばわり」されて、研究予算はすずめの涙。理論分野では「紙、鉛筆」でいいだろうが、「存在−実験」の分野の小柴さんなんかは「紙-鉛筆」で済まない。その必要性といても「経団連」の電球会社の親方-牛尾なんか「儲からないから、取り合わない」。浜松の中小電球会社に頼んで、やってもらってノーベル賞。その浜松ホトニクスは今や押しも押されもしない発展企業。こんな歴史を見るてぇと、やつでね。
野依くんは、なんで夜盗自民党を頼りにしたんだろう。抗議を発信する場所を間違えたんじゃないのかえ。それとも、「理化学研究所」という戦前からの産軍複合体の研究所みたいなところの理事長としての「歴史」でもあるのかえ。
そして、大手化学工業会社の財団の理事なんかでいらっしゃる。そんな恵まれた「研究環境」のなかで、まるで70年安保の過激派の裁判での意見陳述みたいに「歴史が裁いてくれる」だと。しゃらくせえ。
スーパーコンピューターは優れて「軍事もの」。レーガン提起のSDI構想の要中の要。アメリカが執拗に研究−開発を続けている。「防衛網」が今や実体曖昧な「テロリスト」、それが「アメリカ一国の攻撃網」になる可能性は大だ。
しかし、このことを抜きにしても、野依くんは、先端技術開発を技術立国−日本の核心的政策にするための「予算教書」に高めるまでの努力をしていない。これで、「予算」を戴こうにも、UFO論議になる。
夜盗自民党に泣きこむなんかは、「身の素性」を疑われてもしようがない。
歴史をさけんだ同世代の全共闘から、「学者馬鹿」の懐かしい言葉がまたぞろでてくる。
2009/11/25 22:03
野依のいってる事はよく聞けば理論的な説明はない、一般論をたてに自分の感情をのべているにすぎない、こんな男でも技術はできた、典型的な技術馬鹿、自分の保身なためいっているとしか思えない、
2009/11/27 02:41

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