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漢方の一律健康保険適応はおかしい・・・という意見まで抹殺される風潮
http://www.asyura2.com/09/senkyo75/msg/447.html
投稿者 どっちだ 日時 2009 年 12 月 01 日 03:20:14: Neh0eMBXBwlZk
 


内科開業医のお勉強日記 から転載
http://intmed.exblog.jp/9332057/


2009年 11月 30日

漢方の一律健康保険適応はおかしい・・・という意見まで抹殺される風潮


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漢方を健康保険で使えるように署名のお願い
http://kampo.umin.jp/

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・・・など、漢方の保険適応除外に関して、反対の論旨が目立つ。

OTCに存在する薬品を適応外にしようという主旨だったはずのに、なぜか、漢方の保険適応外というはなしにすり替わっている。

漢方処方は、保険から外せばいいと思う・・・エビデンスのだせなかった薬剤は保険処方から外れるのは当たり前・・・OTC併用に関しては私は反対であるが、漢方の一律保険適応という現状はおかしい。この分野に、メスが入ってしかるべきだろうに・・・

漢方製薬メーカーや漢方を生業としている人達が、仕分けの真の問題点であるOTCに存在する薬剤を一括健保適応削除という大問題をミスリードしているとしたら大問題。

そうなると、たとえば、入院中の患者にアセトアミノフェンが使えなくなる・・・ということにもなる。漢方などよりはるかに実地的に問題なのだが・・・


漢方は副作用が少なく安全であるという妄想を利用し、”ツムラ漢方”のようなパッケージ商品による大量生産・大量消費が本来の漢方と主張し続けている漢方業者と、それに結託する漢方処方医師たち。

良質なエビデンスが確立してない医薬品を公的保険からカットするのは当然であり、それに対して反論があるなら、科学的エビデンスで反論すべきだろう。

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1)パッケージによる、いわゆる”ツムラ漢方”は本来の漢方治療とはいえない

個別に漢方診療した上で、”証”などで、処方医が自ら”さじ加減”で行うのが本来の漢方医療
だが、ツムラ漢方は、何番と数字のついたパッケージ処方であり、漢方とは異なる医療形態を形成している。

うん千年の歴史などない、たかだか、20−30年の歴史しかない診療形態なのである。

2)高品質のエビデンスがない。以前からランダム化対照の必要性は叫ばれていたのに、業界団体・学会が高品質のエビデンス構築に積極的でなかった。

術後の消化管機能異常に対する大建中湯、アルツハイマー型認知症への抑肝散、hot flashへの桂枝茯苓丸など臨床的印象から有効と思われる薬剤さえ、客観的第三者を説得できる十分なエビデンスを提示できないでいるのである。

“EBM漢方” 感想文(2004年 07月 04日 http://intmed.exblog.jp/580173/ )で、批判したが、”漢方診療がEBMの手法にそぐわない”というのは、ツムラ漢方においては、前述(1)のごときパッケージ処方であり、西洋医学的病名に基づく処方であり、批判は不能のはずである。無理というのなら、シャムプラセボなど行えば良いだけである。

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今の厚労大臣は、公的医療保険で漢方処方を容認するに傾いていると思う。
おそらく、自分の意見がないため、周辺の意見に流されるのだろう。

業界団体からのそれっぽい意見に流され、事の本質である・・・漢方という医療の世界の治外法権をそのまま是認すれば、世界の潮流であるエビデンスに基づく医療から、日本の医療は、ガラパゴス化をつづけることとなる。公的医療保険給付なのだから、エビデンス認めがたい分野の給付削除を勇気をもっておこなってもらいたい。・・・それが政治家の正しい姿勢だろうに・・・

素人政治はまだ良いが、医療を知らない人達が、様々な意見を聞かず拙速にトップダウンで政策決定することの危険性が続く・・・この民主党政権

by internalmedicine | 2009-11-30 09:16
 

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コメント
 
>医療を知らない人達が、様々な意見を聞かず
>拙速にトップダウンで政策決定することの危険性

それはそっくりそのまま事業仕分けにも当てはまる
漢方については
効能を信じる人と信じない人が医師の中でも分かれている
だからこういう意見も当然出てくる
大事な事はそれならいきなり仕分けをする前に
専門家同士で突っ込んだ議論をするべきだったんじゃないか
それをいきなり一刀両断にした仕分けは明らかに拙速だ
さらに言えば漢方を直接標的にして保険適応除外を決めると
相当の反発と議論が起きる事や始めっから分かっていた
だからこの仕分け事案を提案した奴は
一般市販品の保険適応除外という
いわば目くらましをかけて、こっそり漢方を適応除外にしようとした疑いがある
もうひとつ、この件がすぐにニュースとなっていきなり報道されたのは
たぶん何者かの株価操作だ
私は今回の事業仕分けの裏には数多くのペテンがあると考える

2009/12/01 09:51

↑本論にもこのコメントにも拍手
2009/12/01 11:07

http://d.hatena.ne.jp/DrPooh/20091201/1259618203
2009-12-01 Tue
漢方と保険診療

漢方医学についてはエビデンスが充分に確立しているとは言えず,保険診療からは外すべきではないかという議論はかなり以前からあります。今回の事業仕分けで指摘されたのは,漢方薬にはOTCに同じものがあるからそちらを利用すればよく,保険診療で扱うのは医療資源の「ムダ」ではないか,という点であると理解しています。

あまり漢方を万能薬のように持ち上げるのも問題がありますが*1,逆に「毒にも薬にもならない」という扱いをするのも,仮にも薬理作用を持つ生薬成分が含まれている以上は抵抗があります。一定のエビデンスが示された製剤もあり,経験的な知見も含めて,多くの医師が漢方の診断体系の一部をうまく利用して診療に活用してきたのも事実です。

仕分ける方の「ムダである」という言い分も,仕分けられる方の「漢方は有効である」という言い分も,どちらも観念的にすぎるように当方にはみえます。具体的には,実際にどのくらい医療保険にとって負担になっているのか*2という点と,ここまで有効性は示されているけどそれ以上は分からない,という前提を踏まえ,その上で保険診療でどこまでカバーする必要があるのかどうかを議論しておく必要はあるのでしょう。


*1:本来明らかに行うべき治療が阻害されるのではむしろ有害でしょう。

*2:漢方がなければ代わりに何らかの治療が行われるだろうことも念頭に置く必要があります。

2009/12/01 18:00

保険診療報酬の適用対象(医療従事者や薬など)が今までいいかげんできた、
というより、利権がらみで決められてきたことがまずかった。
それを放置して、今までどおりでよいとは思えない。
2009/12/02 18:19

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