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投稿者 ダイナモ 日時 2009 年 5 月 03 日 10:06:18: mY9T/8MdR98ug
 

自民党の法務大臣政務官早川忠孝議員がブログで貴重な意見発信をしてくれた。私の名前も出してくれているので、これからブログ上で建設的な「討論」が出来ればと考えている。「社民党の保坂展人議員はよく勉強する国会議員のひとりですが」と評価をいただいて光栄だが、書いてあることはたいへん正直で率直な、私たち裁判員制度を問い直す議員連盟の議論への「違和感」だ。

裁判員制度の実施を凍結させようとする人たちの誤謬

「衆議院早川忠孝の一念発起・日々新なり」

さて、裁判員制度についての私のスタンスは、これまでこのブログを通じてご説明しているとおりです。

確かに社民党の保坂展人議員はよく勉強する国会議員の一人ですが、保坂議員はどうも一連の司法制度改革の成果を評価されていないようです。

多くの有識者や国会議員が多くの時間を費やし、様々な曲折を辿りながらようやく合意し、実現に漕ぎ着けた司法改革を、まだここが足りない、あれが不足している、と批判をされているわけです。

衆議院と参議院で全会一致で可決し、関係者が5年間の準備期間をかけて周到に取り組んできたことを、今、後戻りさせようとしている。

どうやって裁判委員制度を円滑に軌道に乗せようかと汗みどろになっている人たちの傍で、足を引っ張ったり、さらには前に立ち塞がって進むのを遅らせようとしている。

私には、そう見えます。

問題点や改善すべき事項を指摘いただくのはありがたいことですが、まだ実施もしていないのに、あたかも欠陥商品のように言い募られるのは如何でしょうか。

この制度を作ったのは、国会です。

この制度を作るために司法制度改革審議会等で何度も議論を重ねてきております。

勿論、日弁連や最高裁判所等の専門家も一連の作業に加わっております。

どうしても凍結しようとするのであれば、私は、この制度を作り上げるために要したのと同じような手間隙をかけて結論を出すべきだと思います。

この問題については、私は一切譲るつもりはありません。

[引用終了]

自民党の早川忠孝議員は、弁護士出身の議員である。長いこと、法務委員会でご一緒している。かつて、このブログで大臣政務官を辞任することを表明されたことがあった。

2月10日「早川政務官が辞任の意向 ブログでは麻生首相批判 」(産経新聞)
2月10日「早川政務官が一転して「辞意撤回」、ブログでは麻生首相批判」(産経新聞)

たった3〜4時間でブログでの行動宣言を「軽率だった」と撤回された早川忠孝議員だが、今回の問題提起は法務大臣政務官としての発言なのか、あるいは議員個人のものなのか、あるいは両方兼ねてのことなのかをまずは問いたい。一瞬、気持ちが離れた麻生内閣の政務官として、裁判員制度を問い直す議員連盟の動きに対してコメントしているのであれば、もう少していねいな表現が必要なのではないだろうか。

多くの有識者や国会議員が多くの時間を費やし、様々な曲折を辿りながらようやく合意し、実現に漕ぎ着けた司法改革を、まだここが足りない、あれが不足している、と批判をされているわけです。

衆議院と参議院で全会一致で可決し、関係者が5年間の準備期間をかけて周到に取り組んできたことを、今、後戻りさせようとしている。

司法改革に汗をかいた人たちの苦労を思えば、「ここが足りない」「あれが不足している」とする批判は、為にするものでひどいじゃないかと被害者感覚で受けとめてしまうのがよくわかる。ようやく出来つつある薄氷を踏むような合意の下にスタートする裁判員制度の施行前に、言うべきことではないとおっしゃりたいのか。早川議員ほどの政策マンなら、私たちが指摘していることの内容、論点、論理に対して批判・意見を提出してほしい。

私は早川忠孝政務官・議員の言う「関係者が5年間の準備期間をかけて周到に取り組んできたこと」に丸投げ状態で平気でおまかせをし続け、施行にいたるまでの過程で立法府である国会が関与しないのはおかしいと、自ら反省しつつ「裁判員制度」の集中審議を要求し、議論してきている。同じことを、違う立場から見ているということにお互い気がつくべきではないか。

言っておくが、司法制度改革の主人公は法曹三者(最高裁・法務省・日弁連)だという意識が私は鼻持ちならないと感じている。できそこないの制度改悪の被害者は国民である。その国民に「理解」が広がらず、「疑問」が膨らんでいる状況を早川議員はどう考えるのか。まして、裁判員制度を問い直す議員連盟の動きを伝えるニュースなどは、「裁判員制度の推進、準備」のための記事から比べれば、百分の一以下である。圧倒的にメディアはサイバンインコと同調して、周到な用意とシンクロしている。だから、正確にいえば「法曹四者」と呼んでもいい状況だ。

どうやって裁判委員制度を円滑に軌道に乗せようかと汗みどろになっている人たちの傍で、足を引っ張ったり、さらには前に立ち塞がって進むのを遅らせようとしている。

こういう言い方はやめよう。「文句をつけるな」「揚げ足取るな」「ぼくたちを邪魔するな」ということなのだろうか……と、ここまで書いて、早川忠孝法務大臣政務官のブログは正直だし、率直だという気もする。いろいろ言いたいことがあるのに、黙っている他の政治家より、早川政務官・議員のブログは「推進派」を代表する意見としていいタイミングで出てきたと思う。折角だから、永田町秘話を披露しよう。

私が裁判員制度の疑問点を、早川議員流に言えば「ここが足りない」「あれはどうした」と法務委員会で質問していると、後方の席から「廃案だあ」というかなりの大声が聞こえてきたので、妨害のヤジかとギョッとして振り向くと、何代か前の元法務大臣だった。委員会が終わり、「先生、さっき何と怒鳴ってらっしゃったんですか」と聞くと、「廃案だと言った。裁判員制度は反対だ。潰してくれ」と言う。我が耳を疑った。だって、私が「区分審理はおかしい」とか「被害者参加制度は後出しジャンケンじゃないか」と質問してきたことに、その「必要性」を大臣として答弁してきたご本人ではないか。なぜ社民党・保坂に「こんな制度潰してくれ」と言えるのか。
究極のギャグじゃないか。


実は、自民党内もたくさんの意見がある。議論をやりだすとパンドラの箱を開いたようになるからやめておこうというのが、正しい態度なのだろうか。この問題は与野党対決ではなくて、超党派横断的に議論していくべき問題なので、もう少しお互い謙虚に議論しようではないか。


この問題については、私は一切譲るつもりはありません。

早川忠孝政務官・議員の構えは判ったが、「あなたたちだけの都合や気分で政治を動かしちゃいけないよ」という自制がお互いに(私も)必要だということだけ、感想として付け加えておく。


 

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