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投稿者 ヤマボウシ 日時 2009 年 8 月 08 日 10:37:32: WlgZY.vL1Urv.
 

Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20090808.html

2009-08-08
転載: 水俣病「環境省原部長解任要請」への賛同お願い?

友人からの水俣病 「環境省原部長解任要請」への賛同お願い?に関するメールを転載します。

緊急解任要請への賛同のお願いです。期日が今月18日に迫っています。

環境省の保健部長のとんでもない詐病発言が新聞に掲載されました。

まったく、とてもではないですが人間の言うこととは思えません。

この日本では、人間であることをやめても環境省の部長という立場に立つことができるというのでしょうか。

あるいは、やめてこそ、冷徹で効率的なお役人様になれるということなのでしょうか。

発言を読むに、生命軽視と人権無視の非道さに驚くばかりです。

要請お願いのメールにある、

 1970−80年代にも心ない「ニセ患者発言」が週刊誌や県議会議員から流されましたが国の水俣病行政のトップによる意図的な暴言は責任の重さが格段に違います。確信犯的に水俣病への偏見差別を煽るような官僚には解任・辞任を求めるしかありません。

という点、その通りだと考えます。

公害による水俣病の凄絶な苦しみに加えて、社会的な偏見や差別(いずれも権力によってコントロールされた部分が大きいものです)という幾重もの苦しみに人生を通してたたかってこられた患者やご家族の方々の痛みを、環境省のお役人様という立場で、この原部長が「知らなかった」はずがありません。

ここから先、要請のメール転載です(ブログで読みやすいよう、一部改行を変更しています)。

〜〜〜

 さまざまな問題を残したまま水俣病特別措置法案が強行可決しました。

(その際、傍聴や抗議賛同でご協力いただいた皆様にお礼申し上げます)。

さてところが、今度はその法案の執行責任を負う環境省の、医師資格の部長が、

朝日新聞西部本社(=九州・山口)版の7/16−17朝刊で、

「嘘をついても見抜けない」「針で刺されても分からないふりをする詐病」等々

水俣病認定申請患者や医師への誹謗と名誉棄損の発言を行ないました。

 原部長は抗議する患者団体への釈明で二度も水俣を訪れましたが、

迷惑をかけたと詫びるだけで、裁判での国の主張でもあるとして

発言は一字一句たりとも撤回していません。


 1970−80年代にも心ない「ニセ患者発言」が週刊誌や県議会議員から流されましたが

国の水俣病行政のトップによる意図的な暴言は責任の重さが格段に違います。

確信犯的に水俣病への偏見差別を煽るような官僚には解任・辞任を求めるしかありません。


 ついては緊急ですが、添付の「解任要請書」(A4版2枚)を、

上司に当たる現環境大臣や政務次官などへ総選挙公示以前に提出し

同時に記者会見などで発表します。

 全国の多くの方々のお名前を要請書に一覧でつけたいと思いますので

ご賛同頂ける方は下記の要領で、お名前をお知らせ下さい。

(要請は東京など支援者のみの責任で行う予定でしたが、

水俣の被害者の方々も賛同を寄せて下さることになりました。)

肩書なしも可です。どなたでもご賛同ください。

    

   呼びかけ人  アイリーン・美緒子・スミス(環境ジャーナリスト)

          栗原彬(立命館大学)

          細谷孝(中央大学)


              記

*「部長解任要請署名に賛同」として

  お名前(肩書きがある場合はカッコ書きで付記)をお寄せ下さい。 

  (お一人ずつでも、多数まとめてでもかまいません。) 


1、締切      8月18日(火)18時まで

2、送付先     メール  y-kbt@nifty.com 久保田

        

          または FAX  03−3312−1398  (同)  

当メール発信および賛同名集約担当   

久保田 好生(季刊「水俣支援」編集部)

y-kbt@nifty.com

また、以下に要請文を転載します(こちらも改行を一部変更しています)。


要請書


       2009年8月   日 


環境大臣         斉藤 鉄夫 様
民主党次の内閣 環境大臣 岡崎 トミ子 様
環境省事務次官      小林  光 様

要請者代表  栗原 彬、細谷 孝、アイリーン・美緒子・スミス (文末に賛同者名連署)


<要請趣旨>
水俣病被害者と国会や環境行政との信頼関係をこれ以上損なわないために、原徳壽氏を環境省環境保健部長から速やかに解任することを求めます。

<要請理由>
私たちは、先般の国会で成立した水俣病特別措置法につき、チッソ免責が主軸であること、補償救済に不足不明の点が多々あることなどから異を唱えてきました。患者・研究者の意見聴取や十分な審議も経ずに賛成多数で法案が強行可決し、すでに施行されていることに不安を覚えるものです。


ところが、更に憂慮すべき事態が起こりました。施策を担う環境省の、医師免許所有技官のトップたる原徳壽環境保健部長による、朝日新聞西部本社版7月16・17日の朝刊記事での諸発言です。原部長は、民間の診断書について、「(水俣病と)診断しすぎている疑念」「受診者がうそをついても見抜けない」「体調不良をすぐ水俣病に結びつける傾向」「(水俣では)医学的に何が正しいのかは分からない」との不信をあからさまに述べています。水銀を排出する工程が停止した1969年以降の患者については「原因は魚かどうかわからない。クジラかも。」「ヒステリーとか心因性とかある。(水俣病だとは)考えにくい」「針で刺されてもわからないふりをする詐病」「他の症状を水俣病に結びつける傾向」「新保健手帳も魅力的なはずでカネというバイアスが入った中で調査しても何が原因なのかわからない」・・等々。国政の水俣病担当者トップの挑戦的な物言いに被害者が憤ったのも当然です。水俣へ釈明に訪れた原部長は、患者各団体に対し「誤解を招き心配をかけた」と詫びましたが、「発言は訴訟での国の見解」だとして、一字一句たりとも撤回しませんでした。新聞社への抗議もしないとのことで、記事すべてが彼の確信的言説ということになります。その前提で考えるに、このような思考の持ち主は、以下の理由で国の水俣病行政担当者として不適格です。


1,原部長の水俣病観は実証性を欠き、科学者にあるまじき予断と偏見に満ちています。 患者を多数診ている原田・藤野・高岡医師の提言通り、診察に立ち会えば健康者が水俣病を装い通すなど不可能なことが確認できるはずです。「(高齢者の感覚鈍麻は)光による皮膚の劣化もある」「(69年以降の高水銀値のへその緒は)母親がクジラ好きだったのかも」とは高濃度長期間のメチル水銀汚染という疫学背景を踏まえぬ荒唐無稽なもので科学の名に値しません。「バイアス」がかかり水俣病像が歪んでいるのは、被害者を一人でも少なくしたいと言わんばかりの原部長の方です。


2,原部長の患者観には不信があらわで、対策官庁の担当官としても医師としても、適性が疑われます。 原発言には地域の偏見や家族との葛藤を克服してやっと手を挙げた病者への思いやり・労わりが微塵も見られません。かつて熊本県議会議員や一部週刊誌の幾多に及ぶ「ニセ患者発言」が認定申請患者を苦しめましたが、国の政策担当者かつ医師による「ニセ患者」呼ばわりは、重さが格段に違います。水俣病解決の任を負う政府高官による、こんなに確信的な「ニセ患者」発言の連発は前代未聞の不祥事です。

3,原発言は患者への偏見を助長し「もやい直し」にも逆行します。 国の環境行政が被害者救済よりも裁判への応訴を重視していることも問題ですが、「あそこ(水俣)では何が正しいのか分からない」とのあからさまな不信まで言い募るに至っては、環境省が地域差別と患者差別を煽っている張本人だということになります。十数年来徐々に培われてきた「もやい直し」を、推進者自らが打ち壊す愚挙暴挙です。「水俣病の教訓の伝承」などと美辞麗句を言っている場合ではないことに、環境省は気付いているのでしょうか。

4,原発言の放置は、被害者・住民に対する「国の誤ったメッセージ」となります。 原発言の流布を容認したままでは、彼の言説が国の環境行政における水俣病の公式見解として既成事実化しかねません。私たちは、認定患者の判断条件や賠償と、特措法による新たな政治決着との「二重基準」をよしとはしませんが、原部長の水俣病観は、今までよりは水俣病を広くとらえんとする特措法の趣旨にも露骨に背いています。立法した自民・公明・民主党も「幕引き」「切り捨て」を急いでいるのでは?との危惧を原発言が過激に裏付けしている形ですが、それでよいのでしょうか。

5,原部長では未認定患者補償救済への信頼が築けません。 原部長は現地で「判断条件護持の訴訟と別に、新法での救済策はあっていい」と述べたそうですが、そんな人物を相手に救済策を練り上げたくはないと患者各団体が考えるのは至極当然で、不知火患者会の大石会長が辞職を求めたのも道理です。この先、紆余曲折が予想される未認定被害者の補償救済について、最低限の信頼関係も構築できなければ、一時金の額や判定方法の議論など五里霧中でしょう。その混乱対立と補償救済放置について、原部長のみならず、その言動を容認している大臣以下環境省全体がその責を問われること、言うまでもありません。

政権交代もあり得るという総選挙間近の時節柄、標記お三方に同じ要請をする形になりますが、以上の理由から、原徳壽氏の環境保健部長職を速やかに解任し、また、他のいかなる水俣病対策ポストにも任じないよう強く求めるものです。

(以下、賛同名連署)  

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