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スリランカ 政治的解決をもたらさない無慈悲な戦争 タミール人の自決権を承認し多人種・多文化国家の建設を(かけはし)
http://www.asyura2.com/09/wara9/msg/159.html
投稿者 ダイナモ 日時 2009 年 5 月 28 日 22:03:33: mY9T/8MdR98ug
 

http://www.jrcl.net/web/frame090601g.html

第四インターナショナル執行ビューロー

 五月十七日、「タミール・イーラム解放の虎(LTTE)」の武器は沈黙し、彼らはその指導者ビルプライ・プラバカランの死の知らせを聞いた。それは、マヒンダ・ラジャパクサ率いる排外主義的で民族主義的なシンハラ人政府による残忍で無慈悲な軍事攻撃の終りでもあった。
 政府は、数カ月にわたっていわゆる「テロとの戦争」において、タミール人反乱者と市民に間断ない砲爆撃を加えた。病院、学校、家屋が爆撃され、七千人以上が死亡し、一万五千人以上が負傷した。
 強制的に移動させられ抑留キャンプにとどめられたタミール人たちは、そこから出ることを許されなかった。彼らは全く無辜の市民であるが、テロリストの疑いをかけられている。それは彼らが、この島の北部と東部に住む少数民族であるタミール人であるというだけの理由だ。
 しかしこの軍事的勝利は、数十年間にわたって続いた軍事紛争に終止符を打たないだろう。スリランカが独立した一九四八年以来、スリランカの少数民族は言語的・文化的・経済的差別を系統的に受けてきた。一九七〇年代まで、北東部のタミール人は平和的手段によって、彼らの権利と文化の尊重を繰り返し求めてきたが、成功しなかった。こうした事態はタミール人の若者の政治的急進化をもたらし、ほぼ三十年間も続いた武装闘争を登場させることになった。
 われわれは「タミールの虎」の自爆テロや暴力を非難することができるが、タミール人の権利と文化の尊重を求める闘争は依然として当然かつ適切なものである。
 「タミールの虎」に対する戦争は、権威主義的なラジャパクサ政権が国内のエスニック的少数派だけではなくすべての市民に対して民主主義的自由を制限する口実に使われた。政府は、戦争政策に反対する独立したジャーナリストや批評家に暗殺部隊をさしむけた。
 タミール人の自決権を承認しない政策は長続きしない。多人種・多文化国家における平和と民主主義の唯一の保障として、多数派シンハラ人以外の人びとが住む地域に自治が認められるべきであり、市民間の平等が認められるべきである。
 真の民主主義は、エスニック的少数派の権利の尊重ぬきには存在し得ないのである。

 2009年5月18日

解説

多数派シンハラ人政府
によるジェノサイド

 スリランカのラジャパクサ政権は、スリランカ北東部の一角に追い詰められたタミール人武装組織「タミール・イーラム解放の虎」(LTTE)に最後の軍事的猛攻を加え、五月十七日にLTTEはついに敗北を自ら宣言した。LTTEのプラバカラン議長は殺害されたと報じられている。
 今回の事態は、多数派シンハラ人政権によるタミール人へのあからさまなジェノサイド(大虐殺)であり、イスラエル・シオニスト政権によるガザ侵攻にも比すべき暴挙だった。タミール人の正当な自決権を踏みにじってきたのはシンハラ人多数派政権の側であり、二〇〇二年の停戦協定もまた政府と軍によって踏みにじられてきたのである。
 スリランカ政府は、この最後のLTTEへの軍事攻撃においてもたらされたタミール人への人道的惨劇(一般市民への砲爆撃による無差別虐殺、大量の難民化)への責任をLTTEのせいだとしている。しかし今回の軍の猛攻は完全な報道管制の下に強行されたものであり、英仏や米国の政府からも批判されるほどのものだった。
 この中で、スリランカ内戦の「平和解決」プロセスに日本政府代表として関与した明石康・元国連事務次長の役割は、スリランカ政府支持の姿勢において際立っていた。「朝日新聞」5月20日朝刊に掲載されたインタビューにおいて、明石は政治解決が実現できなかったことに対して「やむを得なかった」と語り、「LTTEが国際社会の呼びかけを拒み、交渉よりも武力闘争やテロに訴えた」ことに責任を押し付けている。また「強硬な現政権ができた背景にはLTTEの姿勢がある」とも語り、「日本は欧米と比べて『スリランカ政府寄りだ』との批判もあります」、との質問に対しても「政府と武装組織を同等には扱えない。……欧州諸国のように公然と非難するだけが外交ではない」とまさに親スリランカ政府ぶりを暴露した。麻生首相もまた五月十九日のラジャパクサ大統領との電話会談で「二十五年間続いた内戦が終結したことを歓迎」したと報じられている。
 第四インターナショナル・スリランカ支部であるナバサマサマジャ党(NSSP、新平等社会党)の同志たちは、タミール人の同党員たちがLTTEのテロによって殺害されてきたにもかかわらず、LTTEのテロ戦術をきっぱりと批判しつつ、タミール人の民族的・文化的・言語的権利と自決権を擁護し、多数派シンハラ人政権による民主主義の破壊に抗して闘ってきた。この立場はスリランカの左翼の中でほとんど唯一のものであった。
 それは今やラジャパクサ政権の強力な与党としてタミール人へのジェノサイドに加担してきた自称「マルクス・レーニン主義」のシンハラ排外主義者JVP(人民解放戦線)の腐敗と対比して際立ってすぐれた立場である。   (純)

 

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