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ホンジュラスのクーデター・3(八木啓代のひとりごと)
http://www.asyura2.com/09/wara9/msg/599.html
投稿者 はた 日時 2009 年 7 月 03 日 09:55:51: Rcxx8a/B0T17w
 

(回答先: ホンジュラスのクーデター(八木啓代のひとりごと) 投稿者 はた 日時 2009 年 7 月 03 日 09:38:43)

http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog-entry-395.html

ホンジュラスのクーデター・3

ええ、ちょっと他でも書いたことなんですが...。

このクーデターは、すでに触れたように、ホンジュラスの富裕層が、国会の反政府派と軍とメディアを動かして起こしたものです。(メディアの所有者はいうまでもなく富裕層です)
ですから、メディアがクーデター支持&セラヤ批判報道を出すのは当たり前で、それを真に受けると、「国内にセラヤ支持は少ない」という見方に陥ります。

つまり、富裕層に握られているベネズエラのメディアが執拗なチャベス批判を繰り返すのを見て、ベネズエラ世論は圧倒的に反チャベスだと本気で思っていると、なぜ、彼が圧倒的得票で再選されるのか、ぜんぜんわからない、というのと同じですね。

いずれにしても秋に大統領選挙はあるのですから、それほど世論が圧倒的な反セラヤなら、クーデターなど起こす必要はないのです。
むしろ、この大統領選挙を前に、セラヤが憲法を改定して、大統領再選を可能にするのを阻止したかったわけです。が、それだって、セラヤに人気がなければ、そのような国民投票だって勝てるわけないし、不正選挙が明らかであると言いたいならば、それに合わせて国際的な選挙監視を呼びかけるなり、反対運動を起こすなりした方が、明らかに国際的な共感を呼びやすいわけです。

もっともセラヤは右派として当選したあとの、ここ最近の左急旋回なので、右翼にしたら「裏切られた」感が強かったのは確かです。

一方で、80年代から抑圧と戦ってきていたホンジュラスの筋金入りの左派は左派で、
「セラヤって、右のはずなのに、いつのまにか、すっかりカストロとかチャベスとかエボ・モラレスとかオルテガと仲良しになっちゃったんだよ。それって、俺ら、どうしたらいいの? セラヤに反対したら、俺ら『右』ってこと? はっきりいって、めっちゃ複雑。正直、困ってる」
みたいな感じになっていたのも確かです。

なんつーか、ばりばりの自民党タカ派を売りに総裁から首相になったやつが、当然、靖国参拝も強行し、反中・反韓で突き進むと皆から期待されていたのに、急転直下、南京大虐殺や従軍慰安婦問題をあっさり認め、その上で、韓国や中国やフィリピンと仲良くして、ワーキングプアや母子家庭にやさしい、新しい大きく平和に連帯したアジア経済圏を作りましょう、じつは私はゲバラを心から尊敬していたんです........なんて方向で進み出したら、彼の当選を大喜びしていたネトウヨ国士様がどれぐらい逆上するだろうかとか、どんだけ、財界の息のかかった検察やマスゴミが彼のスキャンダルを血眼で探し、でっち上げ始めるだろうとか、一方で、反自民であったはずの左派系の人たちが「?」になるだろうか、とか、まあ、そういう混乱状態を想像していただければ、と。

で、そういう意味では、彼のせいで、ホンジュラス国内が混乱していたのは事実です。
ご本人は、「民衆の味方として、『いい人』やるのって、こんなに気持ちいいことだったのか」みたいな感じで、ご満悦だったのですが。


一方、セラヤを追放したあとで勝手に就任宣言したロベルト・ミチェレッティ大統領(とはいえ、国際社会に認められていないのですが)、延長中の戒厳令下で、新閣僚を任命しましたが、その中に、80年代にホンジュラスで、拷問と暗殺でその名を馳せた「コブラ部隊」を指揮していたビリー・ホージャが含まれていることが判明。
この人、軍事政権終了後、学生の拷問虐殺などの罪に問われて訴追され、行方をくらまし、1998年にスペインで逮捕され、ホンジュラスに移送されてたはずなんですよね。
http://yohandry.wordpress.com/2009/07/01/asesinos-integran-gobierno-golpista-de-honduras/(スペイン語)
http://www.democraticunderground.com/discuss/duboard.php?az=view_all&address=405x17310 (英語)

そいつが大臣。このご時世に。ミチェレッティ、アホすぎです。笑うしかありません。
いや、もう見え見えというかなんというか。
すでにネット上では、「ゴリレッティ」とか「ピノチェッティ」というあだ名を奉られております。

ついでに、ホンジュラス。ただいま、延長中の戒厳令により、法律に反しない限りにおいての個人の自由(憲法69条)、裁判所命令なしの24時間以上の拘束をされない権利(憲法71条)、集会や平和的抗議活動の自由(憲法78条)、国内移動の自由(憲法81条)、住居非侵害の権利(憲法99条)、などが停止されております。

不思議ですね。現地マスコミ報道によると、セラヤに支持はなく、新政府は圧倒的な国民の支持を受けているハズなんですが.......その割に、必死でデモを弾圧したり、挙げ句の果てに、抗議行動のために首都テグシガルパに向かうバスなどを軍が銃撃したりしています。
http://www.vtv.gov.ve/noticias-internacionales/20267(スペイン語)

それから、セラヤ派のラジオは放送禁止で、オーナー社長は辞任させられた模様。
http://hondurasresistencia.blogspot.com/2009/07/canal-36-de-honduras-cumple-72-horas-de.html (スペイン語)

一方、セラヤさんは、移送先のコスタリカから早々に出て、マナグアでラテンアメリカ各国代表と会見。その後、国連総会での演説などのためニューヨークとワシントンを経て、新大統領就任式出席のためにパナマに滞在中。(そのあと、ワシントンに戻るそうです)
ちなみに、パナマの新大統領は右派で、セラヤ政策には反対なのですが、クーデターにはもっと反対、という立場だそうです。

ホンジュラス抵抗ブログ(スペイン語・ただし見る値打ちのある写真あり)
http://hondurasresistencia.blogspot.com/

 

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