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オバマ大統領:イスラエルのイラン攻撃には「絶対にノー」 (ROCKWAY EXPRESS )
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投稿者 新世紀人 日時 2009 年 7 月 10 日 14:36:07: uj2zhYZWUUp16
 

http://rockway.blog.shinobi.jp/

オバマ大統領:イスラエルのイラン攻撃には「絶対にノー」


◆7月8日

 昨日のブログに、バイデン副大統領とオバマ大統領の考え方には違いがある、と指摘したが、以下の記事にあるように、オバマ大統領は早速バイデン副大統領の発言を否定するかのような、イスラエルのイラン攻撃についての是非について、明快に「ノー」と発言した。

 このようにホワイトハウス内でも、オバマ大統領は同じ志を持つ者に事欠くような環境の中にいて、そろりそろりと自分の信念を通す歩みをし続けていかねばならないことが分かる。
 しかし昨日紹介したミューレン統合参謀本部議長の発言に見られるように、主に軍人の中には、専門家であればこそだが、イラン対策について軍事オプションをとることを危険視する者達がいるので、オバマ大統領はそういう者達に支えられながら、何とか中東和平への歩みを進めていくことだろう。

 といって、オバマ大統領はイランが核兵器の製造を本当に進めている、ということならばまた違ったアプローチの仕方をするかもしれない。これは北朝鮮に対し、はっきり制裁を行うべし、という姿勢にも現れているのを見ても分かる。
 イランは核の濃縮などを見てもまだまだ核「兵器」製造の段階には至っていないと判断し、今年一杯くらいはとにかく外交で臨もうということにしているわけだ。

 オバマ大統領は1981年から数年間、コロンビア大学で国際関係論を学んでいるが、特に旧ソ連の核軍縮を論文のテーマにしていたというから、この核軍縮の分野ではそれなりの専門家の部類に入る人間である。従って今回ロシアと核削減交渉を成立させたのも、彼なりの信念に基づくものであったと言える。

 米露の持つ核兵器が本当に戦争に使われたら、これはどんなにしても人類が生き残る道はほぼ無くなる。それで今回ロシアとの間で、「先ず隗より始めよ」ということで核削減を実行しようとしている。
 このような時期に、核保有国であるイスラエルが、核をまだ保有していないイランを軍事的に叩く、となれば一体どうなるか、という問題がある。おそらく最初は通常兵器で攻撃しても、数百ヶ所になるイランの核関連施設を攻撃するということは大変な作戦であろう。当然イランからの報復攻撃もイスラエルに甚大な被害をもたらすことだろう。長期戦になれば、ハマスやヒズボラの動き、イラクの動き、ペルシャ湾のアメリカ軍へのイランからの攻撃・・・何が起きるか分からない。パキスタンはイスラム教国で核保有国だ。このパキスタンがどうでるか?

 そしてイスラエルがその戦争になかなか勝てないでいれば、最後には持てる核兵器を使用したくなるかもしれない。もしイスラエルが核兵器を持ち出せば、世界の世論は決定的なイスラエル非難となるだろう。先制攻撃をし、かつ核兵器の使用だ。誰がどう見ても正当性はない。しかしイスラエルには、「サムソン・オプション」と言われる、いうなれば、核の自爆攻撃戦略がある。自国が滅びかねない状況に陥った際は、数百発と言われるその原子爆弾その他の核兵器など(ABC兵器)を敵陣に投入する、という、旧約聖書のサムソンの故事に倣って付けられた名称を持つ最終自爆攻撃戦略だ。

 そのような事態にイスラエルが陥ったら、米露はそのイスラエルに対し、どう出るのか?数百発の核兵器を核を保有しない国に向かった放つ、あるいは放ったイスラエルを前にして米露その他の国々はどう出るのか?これはつまり、俗に言われる「ハルマゲドン」であろう。
 こういう事態にならないとも限らないイスラエルのイランの核施設への攻撃、というものをオバマ大統領が看過できるわけがないのだ。
 世界が来るところまできていることを理解しているオバマ大統領は、自分の使命を自覚しているはずだ。

 今回オバマ大統領はプーチン首相とも会談した。プーチン首相は、オバマ氏のことを「興味深い人物だ」と言ったという。これは底の浅い人物ではない、ということだろう。プーチン氏自身はKGB上がりの人物だ。人物を見る目はそれなりに養われているであろう。そのプーチン氏が興味深い、という表現を使ったのを見ても、オバマ氏が多少とも毛色の違う人物である、という印象を得たことが分かる。それは正解だ。
 実はプーチン氏も同様だ。彼は一介のKGB職員だったが、むしろ首相や大統領になってからその本領を発揮している。つまり大化けした人物だ。今や大政治家と言っていい。オバマ氏もそのような大政治家になる可能性を秘めている人物であろう。

 この人物の大きさの違いが、イラン攻撃に対する発言内容に出た、というのが真相だろう。オバマ大統領は、バイデン副大統領とは人物の器が違う、ということなのだ。


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●「イラン攻撃容認」説を否定=イスラエルの自制求める−米大統領
【7月8日 時事通信】
 ロシア訪問中のオバマ米大統領は7日、CNNテレビのインタビューで、イラン核問題に絡んで米国がイスラエルによるイラン攻撃を容認したとの説について、「絶対にそんなことはない」と明確に否定した。
 米国では、バイデン副大統領が5日のテレビ番組で「イスラエルは主権国家であり、イランやその他の国への対処を自ら決定できる」と発言したため、イラン攻撃に「青信号」を出したとの解釈が一部で広がっていた。
 オバマ大統領は「イラン核問題を外交を通じて平和的に解決するのが米国の政策だ。イスラエルには直接、中東で大規模な紛争を引き起こさないような手段を取ることが重要だと伝えている」と述べ、イスラエルの自制を求めた。 


●「イラン核放棄ならMDは不要」オバマ米大統領、米露新時代へ決意
【7月7日 産経新聞】
 【モスクワ=遠藤良介】ロシアを訪問中のオバマ米大統領は7日、モスクワの高等経済大学で演説し、ロシアが強硬に反発している米国のミサイル防衛(MD)計画について「イランが核兵器開発を放棄すればMDも必要なくなる」と表明した。オバマ氏はまた、「米国はロシアが強く、自信を持ち、繁栄した国家であることを望む」とも発言。ソ連崩壊後も根強いロシア人の対米不信を取り除き、核不拡散やテロ対策などでロシアと協力する決意を鮮明にした。
 米露関係の「リセット」は、ソ連末期のゴルバチョフ政権期や1990年代のエリツィン政権初期にすでに起きている。しかし、これはロシアが「超大国ソ連」の地位を失い、自信を喪失していった時期だ。その後の北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大や「米国一極化」にロシア人は複雑な“被害者意識”を鬱積(うっせき)させ、国力が回復傾向に入ったプーチン前政権期には、それが“米露新冷戦”や昨年8月のグルジア紛争となって表面化した。
 オバマ氏の演説は、「ロシアの言うことに聞く耳を持ってほしい。大国として敬意をもって接してほしい」(露専門家)という政権と国民の感情をくんだものだ。その上で、「NATOはロシアと敵対するのではなく、協力すべきだ」「米露は北朝鮮の核保有国化とイランの核兵器獲得の阻止で団結しなければならない」と述べ、両国が世界の安全保障で協調する必要を訴えた。
 訪露前に「片足が冷戦時代にある」と批判していたプーチン首相(前大統領)とも7日に朝食をともにし、「あなたがロシア国民のためにした非凡な仕事を知っている」と称賛した。
 他方、オバマ大統領は演説で「帝国が敵対し、チェスの駒のように他国に接する時代は終わった」とし、ロシアによる近隣国への攻撃的な対外姿勢を暗に批判している。親欧米政権の下でNATO加盟を目指すウクライナやグルジアについても「領土の保全は世界秩序の基礎であり、国家が自らの指導者を選び、独立した対外政策を有することも同様だ」とくぎをさした。
 “米国の国是”である民主主義の価値観もオバマ大統領の対露外交から外れたたわけではない。訪露前には政権批判で知られるリベラル紙「ノーバヤ・ガゼータ」の書面インタビューに応じ、米露関係「リセット」の概念にはロシアの民主化や人権問題も含まれていると述べた。
 オバマ大統領は7日夕、野党や市民団体の代表者とも面会する。独立政治家のルイシコフ元下院議員は記者団に対し、「オバマ大統領がクレムリン以外の政治家とも接触しようという態度の表れだ。反対派の意見を聞くことでオバマ氏はよりロシアを理解してくれるだろう」と話していた。
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2009/07/08 (Wed) 国際政治


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