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東欧MD中止=アメリカ財政破綻の前兆か?イラン攻撃のための工作?モスクワを極秘訪問したイスラエル首相の意図は?
http://www.asyura2.com/09/warb0/msg/746.html
投稿者 大西健二 日時 2009 年 9 月 22 日 22:49:19: Zg4goyIkX.Zhg
 

【RPE】東欧MD中止(オバマはゴルビーか?ルーズべストか?)

http://www.mag2.com/m/0000012950.html


★東欧MD中止(オバマはゴルビーか?ルーズべストか?)


全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

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歴史的な選挙がありましたので、ここ1か月半ほど、日本のことを
中心に書いてきました。

そろそろ皆さんも、「おい!世界はどうなってるんだ?いいかげん
に書け!」と思われているのではないでしょうか?


実は、とっても大きな動きがありました。

<<米国>東欧MD見直し…ロシアに配慮、中短距離対象に

9月17日21時14分配信 毎日新聞

 【ワシントン古本陽荘、ウィーン中尾卓司】オバマ米大統領は17
日、東欧のポーランドとチェコに配備予定だったミサイル防衛(MD)
計画の見直しを発表した。

自国への脅威と主張してきたロシアに配慮し、米露の核兵器削減
交渉を円滑に進める狙いがあるとみられるが、米国内の保守派が
「同盟国切り捨て」と反発するのは必至だ。>


これだけ「ポン」と出されると、「ああ、米ロ関係はよくなるのかな〜」
と単純に考えるでしょう。

しかし、歴史的視点から眺めると、ずいぶん違った絵が見えてきま
す。


▼米ロ対立の歴史


全世界の人が、今回の危機は「アメリカ住宅バブルの崩壊とサブ
プライム問題が原因だ」と思っています。

もちろん、間違っていないのですが。

しかし、RPE読者の皆さまだけは、「裏の歴史」「もう一つの原因」を
知っています。

そう、今回の危機は「中国とロシアが一体化し、意図的に『ドル体制』
を崩壊させてきたこと」が原因であると。


新しい読者さんは、なんのこっちゃわかりませんね。

このあたりの詳細は、「中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日」
( → http://tinyurl.com/yro8r7 )をご一読ください。

誰も否定できない山盛り資料つきで、全部わかります。

とはいえ、「まず本を読んでからつづきを話しましょう」というわけに
もいきません。

一応、超特急で米ロ関係「対立の歴史」をふりかえってみましょう。


90年代、ロシアは欧米日・国際金融機関から借金しまくる。

そのため、ロシアは欧米に頭があがらず、よって米ロ関係も良好だ
った。


00年、プーチンさんがロシア大統領に。

01年、ブッシュさんがアメリカ大統領に。

01年9月11日、米同時テロ。

01年10月、アフガン攻撃。

プーチンは、アメリカのアフガン攻撃を支持した。

当時、米ロ関係はおおむね良好。

02年、アメリカはイラク攻撃の工作を開始する。

イラクに石油利権を持つロシアは、同じく利権をもつ国連安保理常
任理事国フランス・中国と共に「イラク戦争」に反対する。

03年3月、アメリカはイラク攻撃を開始。

ロシア・フランス・中国は、石油利権を奪われる。

米ロ関係はこれで少し悪化。

02〜03年、アメリカのエクソンモービル、シェブロンテキサコは、ロ
シアの石油最大手(当時)ユコス買収を目指し、交渉を行う。

03年10月、ロシアの石油利権をアメリカに渡したくないプーチンは、
ユコス社長ホドロコフスキー逮捕を命じる。

アメリカの野心は挫折。

(●ホドロコフスキーさんとロスチャイルド、ロックフェラーとの関係に
ついては、
【RPE】プーチンの野望(ルーブルを基軸通貨に)09年2月18日号)
をご一読ください。↓
http://archive.mag2.com/0000012950/20090218184811000.html


アメリカは激怒し、米ロ関係は悪化。

アメリカは、旧ソ連諸国(ロシアの実質旧植民地)で次々とカラー革
命を起こしていく。

(03年グルジア・バラ革命、04年ウクライナ・オレンジ革命、05年キ
ルギス・チューリップ革命)

米ロ関係はこれで決定的に悪化する。

05年、プーチンは仮想敵NO2中国と同盟し、アメリカ倒幕を決意。

中ロの大戦略は二つ。


1、ドル基軸通貨体制を崩壊させましょう

2、上海協力機構(SCO)を反米の砦にしてしまいましょう


05年、中国・ロシア・カザフスタン・キルギス・ウズベキスタン・タジ
キスタンからなるSCOは、インド・パキスタン・イランを準加盟国とし、
一大勢力になる。


06年、ロシア「ルーブル建ての原油取引」を開始。

(目的は当然、「ドル体制」を崩壊させること。)

<ルーブル建て原油取引開始 ロシア、影響力強化狙う

【モスクワ9日共同】モスクワの取引所、ロシア取引システム(RTS)で
8日、初のルーブル建てロシア原油の先物取引が始まった。

サウジアラビアに次ぐ世界第2位の産油国であるロシアは、自国通貨
建ての自国産原油市場を創設することで、国際原油市場での影響力
強化を図る狙いだ。>

(共同通信06年6月9日)

07年2月、プーチンはミュンヘン安全保障会議で「アメリカ一極世界の終
焉」を宣言する。

曰く、「一極世界は成立しなかった。

どんなに言葉を飾っても、(一極世界の)意味するところは一つである。

一つの権力の中心、一つの力の中心、一人の主・一人の主権者の世界。

これはシステム自体にとっても、主権者自身にとっても破滅的である。
なぜなら、内部から崩壊するからだ」

「今の世界にとって、一極モデルは受け入れがたいだけではない、不可
能なのだ」

一般の人々もさすがに、「米ロ関係は最悪」であることに気がつく。

新聞でも「米ロ新冷戦」という言葉が出はじめる。

07年6月、プーチン「ルーブルを世界通貨にする」と宣言。

<米露“破顔一笑” 「ルーブルを世界通貨に」プーチン大統領ますま
す強気

07年6月12日8時0分配信 産経新聞

【サンクトペテルブルク=内藤泰朗】ロシアのプーチン大統領は10日、
出身地サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで、同国の
通貨ルーブルを世界的な基軸通貨とすることなどを提唱した。

同国など急成長する新興国の利益を反映した経済の世界新秩序が必
要であるとの考えを示した形だ。

世界的な原油価格高騰を追い風に強気のロシアは、米国主導の世界
経済に対抗し、欧米諸国に挑戦する姿勢を強めるものとみられる。>


07年夏、サブプライム問題顕在化。

08年、フレディーマック、ファニーメイ、AIG、リーマン等々の危機がたて
つづけに起こり、世界金融危機ぼっ発。

ついに普通の新聞・雑誌等も、「アメリカの没落」について書きはじめる。

新世紀に入ってからの米ロ関係をまとめると、


1、アメリカにいじめられたロシアが

2、仮想敵NO2中国と同盟し

3、倒幕活動を強力に推進した

4、そしてアメリカ発の危機が起こった

といえるでしょう。


▼東欧MDとは?


次。

東欧MDとはなんでしょうか?

米ロ関係がどんどん悪化していた07年初、ブッシュ政権が「東欧にM
Dを配備しよう」と決めたのです。

そして、即座にNATOを説得しました。

<NATO、東欧へのミサイル支援確認…露と対立先鋭化

07年2月9日23時7分配信 読売新聞

【セビリア(スペイン)=林路郎】スペイン・セビリアで開かれていた
北大西洋条約機構(NATO)非公式国防相理事会は9日、米国が
チェコとポーランドに建設予定の弾道ミサイル防衛(MD)システム
について協議、NATOとして配備を支援する原則を確認し、閉幕
した。>

<米国の構想は、敵国の弾道ミサイルを追尾するレーダー施設を
チェコに、敵ミサイルを迎撃するミサイル発射基地をポーランドに、
それぞれ建設する内容。

これについて両国がNATOの関与を求め、9日の理事会で議題
に盛り込まれた。>(同上)

東欧MDについてアメリカは、「イランと【北朝鮮】のミサイルに対抗
するため」と発表したので、専門家は大笑いしたのです。


ロシアは、「東欧MDは『対ロシアだ!』」と猛反発しました。

「ホントに対イランなら、トルコやイラクにMDを配備すればいいじゃ
ないか!」というのです。

<ロシア>米国のミサイル東欧配備に不快感 イワノフ国防相

07年2月10日19時34分配信 毎日新聞


 ロシアのイワノフ国防相は9日、米国がポーランドなど東欧にミ
サイル防衛システムを配備する計画を進めていることについて、
「配備の必要性がない」などと不快感を表明した。

米国はイランの弾道ミサイルを念頭に置いた計画だと主張してい
るが、イワノフ国防相は「それならトルコやイラクに配備すべきだ」
と述べた。>

そして、当のイランも、アメリカの主張について「バカじゃないの?」
と笑い飛ばしました。

<<イラン>最高安全保障委幹部、米のミサイル脅威論皮肉る

07年6月5日10時22分配信 毎日新聞

【テヘラン春日孝之】イラン最高安全保障委員会のラリジャニ事務
局長は4日、米国が東欧に配備を計画しているミサイル防衛シス
テムを「イランのミサイル攻撃から欧州を守るものだ」と主張してい
ることについて、「イランのミサイルは欧州に届かない。

今年一番のジョークだ」と述べ、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
イラン脅威論を皮肉った。国営イラン通信が伝えた。>

いずれにしても、日本の専門家もロシアの専門家も、「東欧MDは
対ロシア」ということで、意見が一致しています。

で、プーチンさんが激怒したわけですが、なぜなのでしょうか?


核抑止力といいます。


1、アメリカが核ミサイルをロシアにうちました

2、ロシアもアメリカに核ミサイルをうちました

3、米ロ両国ともこの世から消えました


二つの国がお互いの国を破壊しつくせる核兵器をもっている場合、
「こわくて攻撃できませんよ」というのが核抑止力。

じゃあ東欧MDが配備され、技術が完璧になったらどうでしょうか。


1、アメリカが核ミサイルをロシアにうちました

2、ロシアもアメリカに核ミサイルをうちました

3、しかし東欧MDにうちおとされてしまい、米本土にはとどきません
でした

4、ロシアは消滅し、アメリカは無傷でした


ロシアはこうなることを恐れているのです。

東欧MD計画が発表された07年当時、アメリカ大統領はブッシュさ
ん。

ロシア大統領はプーチンさん。


今は、アメリカがオバマさん、ロシアはメドベージェフさん。

オバマさんになってアメリカは、「ロシアとの関係を『再起動』させた
い」なんていっていました。

しかしロシア側は「ふたつの問題が解決されなければ、関係改善
はありえない」との立場を崩さなかった。

ふたつの問題とは?

1、東欧MD計画を見直しなさい

2、旧ソ連のウクライナ・グルジアをNATOに加盟させるのはやめなさ

東欧MD中止の発表で、ロシア側は大喜びしました。

ニュースも、こればっか。

そして、即座にアメリカへの誠意を示し、「東欧MDへの対抗策凍結
」を決めたのです。

<ロシアのNATO大使、カリーニングラードのミサイル配備計画撤
回を表明

9月18日21時22分配信 ロイター

 [ブリュッセル 18日 ロイター] ロシアのロゴジン北大西洋条約
機構(NATO)大使は18日記者会見し、米国のミサイル防衛(MD)
システムの東欧配備中止の決定を受け、ロシアはバルト海沿岸の
飛び地であるカリーニングラードに新たなミサイルは配備しないと述
べた。>

< ロシアの飛び地、カリーニングラードはポーランドとリトアニアの
間に位置し、ロシアはここに中距離ミサイルの配備を計画していた。
ロコジン大使は「ポーランドとチェコにミサイル防衛システムのための
迎撃ミサイルとレーダー基地が配備されない場合、これに対応す
る必要はないというロジックを理解してほしい」と述べた。>(同上)

ロシアが大喜びする理由はわかります。

疑問が残るのは、「なんでアメリカは東欧MDをやめたの?」という
こと。


二つの有力な説があります。(しかも相互に矛盾していない)


▼なぜアメリカは東欧MD中止を決めたのか1?(金の問題)


アメリカの公式発表によると、東欧MD中止の理由は、「イランの
脅威が思ったほどではなかったから」だそうです。

< ゲーツ国防長官は17日、「イランの長距離ミサイルの脅威は
さほど深刻ではない」として、中・短距離ミサイルへの防衛に軸足
を移す方針を説明した。

オバマ大統領も、この方針をチェコ、ポーランド首脳に直接伝えた。>

(産経新聞9月18日)

要するに「ロシアやイランが2年間主張してきたことは正しかった」
と、「今頃気がついた」というわけです。

もちろん「東欧MD=対イラン」と信じている人がいないように、オ
フィシャルな解説を信じている人もいません。


では真実の理由はなんなのでしょうか?


二つ考えられます。

一つ目の可能性を「オバマ=アメリカのゴルバチョフ説」としましょ
う。

比較のために、米ソ関係の流れをふりかえります。

二度のオイルショックがあった1970年代。

原油価格の高騰により、ソ連経済はウハウハ状態でした。

一方、アメリカは70年代、「ニクソンショック」「オイルショック」「ベ
トナム戦争での敗北」「ウォーターゲート事件」等々が立て続けに
おこり、ボロボロ。


しかし、1980年代になると状況が一変します。

レーガンさんは、「アメリカはNO1だ!」「ソ連は悪の帝国だ!」と
し、ソ連に最後の戦いを挑みます。

もっとも有効だったのは、サウジアラビアを脅して原油価格を下げ
させたこと。

ソ連経済は、79年からのアフガン侵攻と原油価格の暴落でボロボ
ロになってしまった。

85年、「ペレストロイカ」(再建=政治的な意味で『変革』)を叫びな
がら、ゴルバチョフが書記長になります。

彼は、最初から「欧米との和解」を標ぼうした。

アメリカは当初ゴルバチョフの意図に懐疑的でしたが、徐々に彼を
信用するようになっていきます。

ゴルビーは、東欧での革命に介入せず、東西ドイツが西ドイツを中
心に統一されることも許しました。


問題は、「なぜソ連は欧米との和解に踏み切ったのか?」というこ
と。


そう、「金がなかった」からですね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


アメリカの財政状況は、当時のソ連にとても似ています。

日本も中国も買い支えられないので、FRBが米国債を買いとらな
ければならない。(つまりドル増刷)


東欧MDは、日本のMDとは違います。

日本のMDは「日本に買わせる」ので、これはアメリカの儲け。

ところが東欧諸国には金がないので、アメリカが負担しなければな
らない。

東欧MD中止でわかるのは、「ロシアに譲歩しなければならないほ
ど、アメリカ財政は悪化しているのだろう」ということなのです。


▼イスラエルの影


全然関係ないような話ですが。。。

アメリカが没落すると、一番困るのはイスラエルです。

まあ、日本も困りますが・・・。

イスラエルの場合、周りは全部イスラム国家。

イスラエルを「国家」として認めていない国ばかり。

現在はアメリカがバックにいるので存在していますが、アメリカが
無力になれば、

イスラエルという国はこの世から消滅する可能性すらあります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そして、同国が最大の脅威と感じているのが「イラン」なのです。

だって、これ見てください。

<イラン大統領、ホロコースト再び否定…欧米が反発

9月19日13時57分配信 読売新聞

 【テヘラン=久保健一】ロイター通信によると、イランのアフマディ
ネジャド大統領は18日、テヘラン大学で演説し、ナチス・ドイツに
よるホロコースト(ユダヤ人虐殺)は「シオニスト体制(イスラエル国
家)を作るための口実だ」と語った。

同大統領は2005年にもホロコーストは作り話だとする発言で物議
を醸したことがあり、今回も欧米で反発が広まっている。>

イスラエルとしては、どう思うでしょうか?

当然「アメリカが健在なうちに、イランを征伐しなければ」と思うこと
でしょう。

しかし、アメリカがイランを攻撃しようとしても、中国とロシアが反対
するので、国際世論が味方につきません。(例、イラク攻撃)

イスラエルは現在、大変な苦境に立たされているのです。

さて、そんなイスラエルのネタニヤフ首相が9月7日、モスクワを極
秘訪問しました。

メドベージェフと会ったとのことですが、極秘ですので、当然内容は
公表されていません。

しかし、流出してくる情報では、「イラン問題が協議された」とのこと。


もちろん証拠はありませんが、今回の米ロ和解にイスラエルがか
かわっている可能性もあります。


普通の人は「イスラエルにそんな力があるんかいな?」「陰謀論
か?」と思うでしょう。

そんな方は、【シカゴ大学】と【ハーバード大学】の教授が書いた
この名著をご一読ください。↓

●イスラエルロビーとアメリカの外交政策 ミアシャイマー・ウォル

(上 詳細は→ http://tinyurl.com/3bk8ob
下 詳細は→ http://tinyurl.com/3a9gdq   )


そういえば、米ロ和解の直後、イスラエルからこんな情報が入って
きました。

<イスラエル、対イラン武力行使の選択肢を排除していない=政府
高官

9月21日22時11分配信 ロイター

 [エルサレム 21日 ロイター] イスラエル政府の高官は21日、
イランの核計画への対応としての対イラン武力行使の選択肢を排
除していないと述べた。>

▼なぜアメリカは東欧MD中止を決めたのか2?(戦争にむけて)


アメリカ側のもう一つの理由を「オバマ=ルーズベルトの再来説」とし
ましょう。

さて、「アメリカは金がないから東欧MDをやめた」説と矛盾するようで
すが・・・。

実は矛盾していません。


現在は「100年に1度の不況」といわれています。

100年に一度というのは、当然1929年からの「世界恐慌」を念頭にお
いている。

1929年、「古典派」フーヴァーさんは、恐慌を放置して大失敗しました。

それで、次のルーズベルトは大々的に公共事業(二―ディール政策)
をした。


オバマさんは、フーヴァーさんの失敗に学び、即座に大規模財政出
動を決めました。

それで財政赤字が膨大になっているわけですが、この選択は正しい
といわざるをえません。

オバマさんにも「自分はルーズベルトの歩んだ道を歩いている」とい
う意識があるのでしょう。

彼の政策は、「グリーンニューディール」といわれています。


ところで、ルーズベルトの活躍(???)にはつづきがあります。

彼のニューディール政策だけでは、アメリカ経済、決定的にうわむ
かなかったのです。

アメリカの景気がよくなったのは、第2次大戦がはじまってからでし
た。

その後アメリカは、「景気が悪くなったら戦争をすればいい」という
クセができてしまいました。


例、
・レーガン時代の好況後、アメリカは不況に襲われた。ブッシュパ
パは湾岸戦争をした。

・ITバブル崩壊で、アメリカの景気は悪化した。ブッシュ子はアフガ
ン・イラクを攻撃した。

オバマさんがルーズベルトを研究したとすれば、「次は戦争だな」
と考えてもおかしくありません。

ターゲットは当然「イラン」ということになるでしょう。

なんといっても、この国はアメリカのドル体制に堂々と反逆してい
るのですから。

<イラン原油決済イラン、原油のドル建て決済を中止=通信社

07年12月10日9時31分配信 ロイター 

[テヘラン 8日 ロイター] イラン学生通信(ISNA)は8日、ノザリ
石油相の話として、同国が原油のドル建て決済を完全に中止した、
と伝えた。>

これが強力なドル下げ圧力になっている。

さらに、「アメリカがイランを見逃したら、おれたちもドルはずしをしよ
う!」と決意しているのが、中東産油国。

GCC加盟国のうち4カ国(サウジアラビア、バーレーン、クウェート、
カタール)は6月7日、サウジアラビアの首都リヤドで、

湾岸共通通貨創設

に関する合意書に署名しています。

この構想が実現すると、「ドルで原油が買えなくなる」という驚愕の
事態が起こってしまう。

(湾岸共通通貨の詳細についてはこちらをご一読ください。

【RPE】ドル体制をぶち壊す湾岸共通通貨 09年6月15日
http://archive.mag2.com/0000012950/20090615212218000.html

アメリカはイランを見せしめにし、その後「湾岸共通通貨なんてねぼ
けたこといってると、次はおまえたちの番だ!」と脅迫したい。

そして、崩壊しつつあるドル体制をなんとか維持したい。

しかし、イラク攻撃時のように根拠をでっちあげてしまうと、アメリカ
が「悪の帝国」になってしまう。

ですからパールハーバーやアフガン攻撃時のように、うまいこと世
論つくりをしていきたいのです。


ここで、「ロシアの協力」が不可欠になってきます。

ロシアに譲歩したアメリカは、早速イラン問題を取り上げるようにな
ってきました。

<米、イラン追加制裁を示唆

9月19日15時35分配信 産経新聞

 クリントン米国務長官は18日、ワシントン市内で講演し、イラン
に対し核問題解決に真剣に取り組むよう求めるとともに、イラン側
が拒否した場合、追加制裁を実施する可能性も示唆した。>

アメリカは、当然ロシアに「追加制裁に同意せよ!」と迫ることでし
ょう。

ところで、「イランの脅威は大したことなかった」が東欧MD中止の
オフィシャルな理由でした。

当のイランは喜んでいるのでしょうか?

<イラン最高指導者、米ミサイル防衛網見直しを批判

9月21日15時30分配信 CNN.co.jp

(CNN) 国営イラン通信(IRNA)によると、イランの最高指導者ハ
メネイ師は20日、

米オバマ政権がミサイル防衛(MD)システム配備計画の見直しを
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
発表したことに対し、「反イラン」的な政策との批判を展開した。>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

これはイランが、今回の出来事は、「ロシアとイランを分裂させる
ための工作」と気がついたということでしょう。

問題は、ロシアがアメリカとイスラエルの意向に従い、「イランを見
捨てるだろうか?」ということ。

今の段階ではなんともいえません。


もしロシアが協力を拒めば、アメリカは去年の秋に落とした爆弾を
もう一回落とすでしょう。

そう、

原油価格大暴落 (→ロシア経済壊滅)


という爆弾を。


(註1、原油価格はNYの先物市場で決まるため、アメリカ政府が
価格を操作することは容易)

(註2、原油価格は、昨年147ドルの史上最高値をつけた後、大暴
落。なんと32ドルまで下がった。ロシアの株式市場ではパニック
が起こり、80%も大暴落してしまう。)

「・・・え”〜〜〜〜、世界はまだこんな「ドロドロ状態」なのですか
???」


こんな戦国時代に、日本はどこに向かえばよいのでしょうか?

ここでは長くなりすぎますので、書ききれません。

詳細を知りたい方はいますぐこの情報をゲットしてください。

http://tinyurl.com/6zcszc 


山盛り資料付きで全部わかります。

(おわり?)↓


【RPE】東欧MD中止(オバマはゴルビーか?ルーズべストか?)

http://www.mag2.com/m/0000012950.html
 

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