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チベット問題を無視するオバマ大統領がノーベル平和賞受賞。シカゴがオリンピックで惨敗した事に対するオバマへの償いなのだろう
http://www.asyura2.com/09/warb1/msg/227.html
投稿者 TORA 日時 2009 年 10 月 11 日 15:14:42: GZSz.C7aK2zXo
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu201.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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チベットやウイグル問題を無視するオバマ大統領がノーベル平和賞受賞。
シカゴがオリンピックで惨敗した事に対するオバマへの償いなのだろうか?

2009年10月11日 日曜日

◆胡錦濤主席とオバマ大統領が会談 「人民網日本語版」 2009年9月24日
http://j.peopledaily.com.cn/94474/6766593.html

 胡主席は「双方は互いの利益と懸念を尊重し、これに配慮すべきだ。台湾、チベット関連、新疆ウイグル関連の問題は中国の主権と領土保全に関わり、13億中国人民の民族感情に波紋が及ぶ。われわれは米側が1つの中国政策を堅持し、中米間の3つの共同コミュニケを遵守すると繰り返し確認していることを重視している。米側が実際の行動によって両岸関係の平和発展を支持することを希望する。米側がチベットが中国の一部分であると認め、「チベット独立」の立場に反対していることを称賛する。米側がチベット問題における中国側の懸念を理解し、尊重することを希望する。ウルムチ『7・5』事件は国外の『3つの勢力(分離独立派・宗教過激派・テロ勢力)』が画策・組織した暴行・破壊・略奪・放火の深刻な暴力犯罪事件である。暴力・テロ犯罪を叩き、国家の統一と社会の安定を守るために中国側が講じた措置を米側が理解し、支持し、『東トルキスタン』分裂勢力が米国の領土を利用して反中分裂活動を行うことを認めないことを希望する」と強調した。

 オバマ大統領は、両国関係の一層の発展、両国協力の拡大について胡主席が詳述した重要な意見に感謝の意を表明。「台湾問題において、1つの中国政策を堅持する米側の立場に変更はない。両岸関係の緩和を称賛する。これはアジアの平和と安定にとってプラスだ。米国は『チベット独立』を支持しない。チベット関連、新疆ウイグル関連の問題において、米国は中国の主権と領土保全を尊重する」と表明した。

 オバマ大統領はまた、「両国がクリーンエネルギーを始めとする気候変動分野での協力を強化し、これを両国関係の重要な柱とし、共通利益を拡大し、両国民に幸福をもたらし、コペンハーゲン会議の成功に向けて共に努力することを希望する」と述べた。(編集NA)


◆「ノーベル平和賞はオバマにとって<ありがた迷惑>か?」 10月10日 冷泉彰彦

http://groups.google.com/group/asyura_bbs1/msg/df3321bf050029a8

時差の関係で、こちらの金曜日に起床してネットに接続すると、日本のニュースや日本からのメールなどから「オバマ大統領がノーベル平和賞受賞」というニュースが飛び込んできていました。私は一瞬何が起こったのか混乱したのですが、「まあ、そんなこともあるだろう」と自分を納得させたのでした。ですが、日本での報道の内容を見ると、眠気は吹っ飛びました。私は本当に驚いたのです。日本の報道は「祝賀」一色だったのです。


 2月のワシントンでの就任式の映像をからめたオバマの「チェンジ」というメッセージへの「祝賀」、核廃絶の声明が評価されたと喜ぶ被爆者の方々の声、小浜市の熱狂・・・私には一体何がどうなったのか頭がクラクラしました。というのは、私の第一印象は「これはオバマにとってマズイことになったな」という以外の何物でもなかったのです。オバマ大統領本人もそうだと思いますが、アメリカでは、2週続けて北欧から「妙な判断」が飛んできたという印象です。オリンピック開催がダメで、オバマに平和賞、これが逆だったら良かったのに、そんな声がネットでずいぶん飛び交っています。


 受賞の知らせは7時台のニュースから大きく報道されるようになったのですが、とにかく「サプライズ」というムード一色でした。NBCにしても、CNNにしてもキャスターたちは全員「驚き」「困惑」という表情でした。その「困惑」というのは何なのでしょうか? 例えば早々にRNC(共和党全国委員会)が声明を出して「アメリカの国民は、この大統領は一体なんの実績があるのか疑問に思っている。雇用にしても財政にしても、レトリックだけで何のアクションもない」と、「おめでとう」の一言も全くない散々なことを言っています。これが実感なのでしょうか?


 私はそれだけではないと思います。アメリカの草の根保守の中には「ノーベル平和賞というのはヨーロッパの王室などがやっている偽善」であって、「アメリカの国益とは一致しない」という感覚があるのです。例えば、今日現在、アフガニスタンの戦況にどう対応してゆくかについては、オバマ政権にとって大変な問題になっています。ここでの議論に影響を与える可能性があるのです。現在の焦点は増派の是非ですが、政権内のバイデン副大統領は増派に慎重な構えです。


 副大統領の論法はこうです。「我々の真の脅威はアルカイダであり、タリバンではない。タリバン対策に終わりのない資源投入をするよりも、全世界に広がったアルカイダのネットワークを叩く方がアメリカの安全になる」というのです。もっとも、後半の「ネットワークを叩く」というのは一種の言葉の綾であり、要するに増派をしないで、タリバンを軟化させてアルカイダと手を切らせるというのです。


 これに対しては、昨年の大統領選を戦った相手であるマケイン上院議員(共和)が、断固増派すべしという論陣を張っています。こちらは、イラクの際に使われた言い方そのもの、つまり「アメリカが敗走して弱みを見せれば、必ずテロリストが本土を襲ってくる」という論法に他なりません。実は、こうした「草の根の声」は健康保険改革反対論と共鳴し合って、じわじわとオバマを追い詰めているのです。


 そこで「平和賞」ですが、このアフガン情勢に関して言えば「平和賞に乗じてどんどん敵と妥協するのは敗北主義であり、アメリカを危険に陥れるもの」という反応になるのです。日本では「アフガンでの戦争を続けながら平和賞を受けるのは、オバマの足かせ」という報道があったようですが、アメリカの政局での緊張関係は違います。そもそもオバマ政権としても今のところ「全面撤兵」はあり得ないのです。


 どうして「草の根保守」は健康保険改革に反対し、アフガン増派に賛成するのかというと、その核にあるのは「国際派エリートへの反感」というアメリカの長い伝統があります。建国直後のナポレオン戦争に対して、生まれたばかりの国を育てるために、その悪影響を排除しようとした故事、そして19世紀後半のモンロー主義、第一次大戦後の国際連盟加盟の否決など、アメリカの保守には「孤立主義」の伝統があります。その精神の核にあるのが「ヨーロッパの怪しい世界とは距離を置く」という感覚であり、それが「国際派エリートを信じない」という感性になっていったのでした。


 彼等は、例えば健保改革に関して、映画『シッコ』の中でマイケル・ムーア監督(保守派の天敵です)が、再三にわたって英国やカナダの官営保険制度を持ち上げるのを、本当に苦々しく思っているのですが、それもこの「国際派エリート嫌い」という感覚に重なって来るのです。「怠惰な落伍者の医療費をどうして、苦しいながら生活を支えるために頑張っている自分たちが負担しなくてはいけないのか?」という直感が「それは誤った医療の社会主義をやっているヨーロッパの悪影響を受けたエリートの自己満足」という意識に重なるとき、「絶対反対」というスローガンになってゆくのです。


 アフガンも同じで「タリバンはアルカイダと一心同体じゃないか?」という前提で「オバマは国を売って敵と取り引きしようというのか? そんな対話路線がカッコ良いという国際世論は、そもそもアメリカの敵だ」という感覚になっていきます。そう言えば、アメリカには外国からの叙勲や恩典の授賞を余り喜ばない伝統もあります。いずれにしても、健保問題とアフガン問題が、結びつけられることで、「政治的に死に体」だったはずの共和党がじわじわと蘇ってきているのです。


 実は民主党でも中道派に動揺が見られるのです。健保改革では共和党が反対で一致しているにも関わらず、民主党の中間派は動揺しているのですが、これにアフガン増派問題が重なってくると、政局運営はかなり難しくなってきます。そんな中、オバマ大統領は8日の午前に記者会見を行いました。当初10時半に予定された会見は、結局始まったのは11時過ぎでした。


 このスピーチは大変に異例なものでした。「私は驚き、そしてひたすら謙遜するしかないのです」「私は多くの立派な候補者と比較すると、自分が受賞に値しないと思っています」合衆国大統領が世界的な賞を受賞するにあたって、ここまで低姿勢というのも珍しいと思います。ただ、スピーチの冒頭に「ダディがノーベル平和賞だって」と娘が教えてくれたエピソードを入れているのと、「実績ではなく方向性への期待感」だと思うと述べたところで、自分は賞を受けるということは表明しています。それ以外は、とにかく低姿勢、まるで釈明会見のようなトーンでした。


 オバマの政治的ポジションはかなり苦しくなりました。健保改革にアフガン、これにもう一つ「何か」が加わると、共和党にはかなり団結が出てきて来年11月の中間選挙へ向けて「戦いになる」ムードが生まれるからです。丁度、ワシントンDCでは週末に、同性愛者と性同一性障害者の大規模なデモが計画されています。「オバマ政権になっても、この間、私たちの人権は向上していない」というのがデモの理由のようですが、オバマはこうした動きに対しては、距離を置かざるを得ないでしょう。同性愛者のデモに「連帯」しようものなら、この種の運動を嫌う共和党側は更に勢いづいてしまうからです。(後略)


(私のコメント)
オバマ大統領へのノーベル平和賞受賞は誰が見てもまだ早いでしょうと言う感じですが、賞を送った方はどういう意図があるのだろうか? オバマ大統領を支援したいのならばノーベル平和賞よりも2016年のオリンピックにシカゴに選んでくれた方が効果的だ。2016年はオバマが二期目の大統領の修了期にあたり花道にもなるはずだった。しかしシカゴは最下位で破れてオバマ人気に陰りを生じさせてしまった。

オリンピックの選考委員会とノーベル賞の選考委員会は別々ですが、アメリカ人から見れば同じでありオリンピックもノーベル賞もヨーロッパのものだ。ヨーロッパから見れば一極主義的だったブッシュ前大統領よりかは多極主義的なオバマ大統領の方が好ましい。もしオバマ大統領の支持率が落ちて政権の求心力が無くなればアメリカはまた共和党が盛り返してくるかもしれない。

考えてみれば、ソ連時代のゴルバチョフ大統領が1990年に受賞していますが、オバマ大統領の受賞はこの時とよく似ているのかもしれない。ソ連はその後まもなく崩壊しましたが、ゴルバチョフ大統領はロシアではソ連を崩壊させた人物として評判はよくない。しかしヨーロッパから見ればゴルバチョフ大統領は好ましい人物であり、実質的に冷戦を終わらせた大統領だ。

このように見ればオバマ大統領はヨーロッパの奥の院からアメリカ解体の指示を受けているのかもしれない。まずはドルの基軸通貨体制を終わらせてユーロを基軸通貨にする。イラクやアフガニスタンから軍隊を撤退させて、アメリカの軍事力を大幅に縮小して帝国としてのアメリカを終わらせる使命を負っているのかもしれない。つまりオバマはアメリカのゴルバチョフなのだ。

帝国としてのアメリカが終わると言うのは、日本で自民党政権から民主党政権に替わったという事がきっかけになるかもしれない。日本の民主党は自民党のようにアメリカが産みの親ではないからアメリカに対する義理はない。民主党の小沢幹事長に見られるように時々ロンドンに出かけて奥の院から指令を受けてくるようだ。だから財政的にもアメリカを支える事は無くなり、アメリカとは以前よりかは疎遠になっていくだろう。

オバマ大統領の早すぎるノーベル平和賞受賞は多くの人に違和感を持ってみている。核廃絶を訴えた事が理由であるのなら、CO2排出25%削減を公約した鳩山首相にはノーベル化学賞をやって欲しいものだ。演説だけなら誰にでも出来る事ですが、イラクやアフガニスタンから完全に撤兵すれば、それでもノーベル平和賞受賞の意味はあるかもしれない。

考えてみればオバマ大統領の経歴は上院議員を数年務めただけであり、政治的な力量は未知数だ。理想を述べる事は簡単だが実現させるには数多くの困難が待ち受けている。経済でも外交でも内政でも問題は山積みであり、どれをとっても簡単に解決がつく問題ではない。イラクからの撤兵も大統領選挙の公約でもありましたが、イラク駐留米兵を戦闘部隊から非戦闘部隊に呼びかえるだけだった。

健保問題もカネが絡んだ問題だからアメリカ国民の関心も高く、ワシントンでは反オバマデモが起きている。ゴルバチョフはソ連流の社会主義を終わらせましたが、オバマ大統領はアメリカ流の資本主義を終わらせる事になった。もう既に社会主義的な政策で金融機関を国有化して社会主義を実行している。アメリカ流の資本主義とは金融資本主義であり姿を変えた植民地主義だった。

日本やヨーロッパでは社会民主主義が主流であり、国民健康保険制度など国家が国民の生活にも大きく関与する政策をとってきた。しかしアメリカでは市場原理主義的資本主義であり、何でも規制を撤廃して市場が何でも調節していくと言う考え方をしている。貧乏人は無能で怠惰だから貧乏でも仕方がないと言う考え方だ。

このようなアメリカ人のドライさには日本人やヨーロッパ人には付いて行けないものであり、貧しい若者は軍隊に志願してイラクやアフガニスタンで戦争しろということだ。豊かな者はブッシュ大統領のように徴兵逃れをしてベトナム戦争に行かなくてすんだ。これがアメリカ流の資本主義であり豊かでなければ人間らしく生きていく事ができない。

人間らしく生きていく事ができない国はアメリカと中国とではよく似ている。中国も金が無ければ一生低賃金で奴隷のように働き続けなければ生きていけない。中国は共産主義国家だからあるかと思ったのですが国民健康保険制度は無い。病気になっても病院に行くことも出来ずに死んでいく。要するにアメリカも中国も国民健康保険もない中進国であり、日本やヨーロッパのような国民健康保険制度のある国が先進国と言えるのだ。

オバマ大統領はようやくアメリカにも健康保険制度を取り入れようとしていますが、国民の間では反対が強い。その制度を取り入れれば税金が高くなるから反対と言うのが大きな理由ですが、金融機関が危機になればアメリカ政府が税金を投入したように、国民の健康が悪化すれば税金を投入してでも健康は守らなければならない。アメリカが先進国と呼べるようになるには国民健康保険制度が出来てから言うべきだ。


 

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コメント
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ダライラマ14世の講演に、行く予定です。
恐らく政治的発言はないでしょう。
昔、ケビン・コスナー主演のケネヂィイーみたいな、映画を観ました。
ケビンコスナー演ずる、大統領補佐官の、権限には、驚きました。
今の補佐官は、エーと・・・!オバマさん、可哀想!
マ・・後一年もつかどうかでしょうね。
アフガンが勝利するよか・・日本・民主党の、これからの、対応が、気になります。やはり、大義がない派兵だけは、避けてもらいたいものです。
2009/10/11 15:53

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