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鳩山政権に囁かれる「一月危機説」
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投稿者 めっちゃホリディ 日時 2009 年 12 月 12 日 15:36:47: ButNssLaEkEzg
 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20091210-00000000-bshunju-pol

鳩山政権に囁かれる「一月危機説」(1/2)


文藝春秋12月10日(木) 12時21分配信 / 国内 - 政治


偽装献金に頭を抱える鳩山を尻目に、小沢は一極支配体制を完成させた――

 十一月二十四日、東京・銀座の高級料亭「吉兆」――。首相・鳩山由紀夫は久しぶりに民主党幹事長・小沢一郎と酒を酌み交わした。会合の仕掛け人は、小沢の後見人である京セラ名誉会長・稲盛和夫だった。ほかに副総理・菅直人、外相・岡田克也、国土交通相・前原誠司、参院議員会長・輿石東(こしいし・あずま)らが加わった。

 出席者が一様に驚いたのは、鳩山の覇気のなさだった。会合の目的は「鳩山政権の誕生祝賀」であるにもかかわらず、主役の鳩山は心ここにあらずだった。会合の冒頭、稲盛が小沢に乾杯の発声を求めたが、「総理がおられるのだから」と小沢は隣に座る鳩山に譲った。鳩山は、急に振られたせいもあったのだろうが、前口上を述べることもなく、他人事のようにこう言った。

「それでは、乾杯」

 鳩山に覇気がなかったのには理由がある。この日、鳩山の偽装献金問題で東京地検特捜部の捜査が近く周辺にまで及ぶ、との情報が寄せられていたからだ。

 政権交代からまだ二カ月あまり、順風満帆の船出に見えた鳩山内閣だが、すでに民主党内からも「一月危機説」の声が漏れ始めた。普天間飛行場移設問題、二番底も懸念される景気の先行き、史上最大規模の概算要求となった予算編成。これら三点セットに加えて、偽装献金問題が重くのしかかるからだ。

 その鳩山にとって当面のプラス材料は、依然六〇パーセント台を保っている内閣支持率だ。支持率維持の原動力となったのは事業仕分けだ。九日間にわたって仕分けの舞台となったのは、国立印刷局市ヶ谷センターの体育館。暖房もなく当初は肌寒ささえ感じさせたが、日を追うごとに会場は熱気を帯びていった。

 日頃は民間人相手に頭を下げることなどない中央官庁の高級官僚に対して、民間の仕分け人が「まったく能なしでも務めることができそうな仕事」、「存在自体が必要だという理由が見当たらない」などと切り捨てる様は、国民の喝采を呼んだ。前首相・麻生太郎はこの様を「公開処刑」と評し、「民間の仕分け人は何の資格でやっているのか」と不快感を露にしたが、自民党参院幹事長・谷川秀善でさえ「あれはなかなかいい。なんでわが党がやらんかったか」と手放しで褒め称えた。

 白熱の議論の末に次々に出される判断は、「廃止」「見直し」「予算の大幅削減」がほとんど。対象となった四百四十七事業のうち、現状維持を勝ち取ったのはわずかに数事業にとどまった。こうした仕分けの裏で笑いが止まらないのが財務省だ。これまで各省の省益の壁に阻まれて削減できなかった部分にまで、「政治主導」のお墨付きが与えられたからだ。

「これまで気がつかなかった視点も明るみにでて、今までになく有意義だった」と、財務省のある主計官はほくそ笑む。

 そもそも、この政権の設計図を描いたのは、官房副長官・松井孝治だった。国家戦略局や行政刷新会議といった仕組み作りをはじめ、税制調査会を内閣のなかに取り込んだのも松井だった。通産省(現経産省)出身の松井は、橋本龍太郎内閣で内閣副参事官を務めて首相演説の草稿を書き、その後は行政改革会議調査員として省庁再編業務を手掛けた。細川護熙内閣で官房副長官を務めた鳩山とともに現内閣では貴重な官邸経験を持つ。鳩山の五十分を超える所信表明演説の草稿を書いたのも松井だった。

■機能不全に陥った官邸

 松井は、昭和五十八年の同期入省で、ともに次官候補とされた安藤久佳を首相秘書官にひっぱり、官邸内で経産ラインを確立して財務省とタッグを組んだ。国対・外交をもうひとりの“松”、官房副長官・松野頼久に任せ、自らは内政全般の元締めを狙った。政権発足当初は、政権の骨格作りに大きな役割を果たした松井を持ち上げる声は多かったが、実際に動き出してみると、誤算続きだった。

 官邸が松井の思い描いたようには機能しなかったのだ。誤算の第一は、鳩山が「私のところに決断を求めに来ないでくれ」と言い出したことだ。さらに、調整役を期待された官房長官・平野博文も「俺のところに集約するんじゃない」と内輪に宣言する始末だった。

「総理の偽装献金問題の処理が俺の最大の役割だ」

 平野は周囲にそう嘯(うそぶ)いている。内閣発足前からこの献金問題の処理を一手に引き受け、鳩山の振り付けをしてきたのが平野だった。「この問題では、私がすべて対応要領も作った」と鼻息も荒い。鳩山にとって自身の陰の部分を任せられる信頼感が、無名の平野を官房長官に起用した最大の理由だった。

 それゆえか、平野は普天間飛行場移設問題や予算編成など閣僚間で意見が食い違う問題を調整しようともしない。連立を組む社民党の消費者・少子化対策担当相・福島瑞穂、国民新党の金融・郵政改革担当相・亀井静香は、何か問題が起きれば平野の携帯を鳴らす。亀井が「(事業仕分けの)仕分け人に、市場原理主義の外国人が含まれるのはおかしい」とクレームをつければ、福島は「普天間は県外移設を打ち出してきたはず。総理も岡田もおかしいじゃない」とがなり立てる。しかし平野は受け止めるだけ。

「平野は預かりますというだけ。止めるだけの“平野ダム”だ」

 亀井らはそう不満を募らせる。

 国家戦略担当の副総理・菅も存在感がない。鳩山が献金問題で立ち往生すれば自身に総理の椅子が転がり込んでくる可能性を織り込み、様子見に徹しているかにも見えるが、政権内で自らの役回りがなく苛立ちを募らせているのが現実だ。小沢との距離も遠い。菅は年明けの通常国会で、国家戦略室を局に格上げする法案を通したい意向だが、国対委員長・山岡賢次は、「小沢さんを通してください」の一点張り。小沢の側近に「小沢さんと会わせてほしい」とすがってようやく会談を実現したが、結局、小沢からは色よい答は返ってこなかった。

――(2)に続く

(文藝春秋2010年1月号「赤坂太郎」より)


http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20091210-00000001-bshunju-pol


鳩山政権に囁かれる「一月危機説」(2/2)

文藝春秋12月10日(木) 12時21分配信 / 国内 - 政治

■すべての道は小沢に通じる

 最大与党の幹事長として最高権力者の座に君臨する小沢は、もはや政界では天下無敵だ。政権交代からわずか二カ月で「小沢一極支配」の構造はすでに完成された。小沢がまず取り組んだのは、新人の徹底した囲い込みだった。新人議員を十班に分け、それぞれ二人ずつ相談役としてお目付け役の議員をつけた。臨時国会が始まると午前九時に集合させて、徹底した新人教育を施した。「小泉チルドレンの行く末を見ただろう。そうなりたくなければ、徹底して選挙区を回り続けるのが君たちの仕事だ」と檄を飛ばす小沢は、周辺にはこう漏らしている。

「この政権は実は政権基盤の弱い政権だということを、だあれもわかっちゃあいない。次の総選挙は、今回の自民党と立場が逆転して迎えることになるだろう。次が本当の政治決戦だ」

「自民党の息の根を止める」と明言する小沢の激しい表情には、側近でさえ震え上がる。

 さらに小沢は、陳情を幹事長室で一括処理する仕組みを作り出した。十一月六日付で小沢から民主党議員全員に「要請・陳情への対応について」と題した通達が出された。議員への陳情を地方レベルでも受けられるようにする一方で、最終的な窓口を幹事長室に一本化したのだ。そして省庁別の担当を副幹事長に割り当てた。国土交通省は阿久津幸彦、厚生労働省は青木愛。最終的にそれぞれの陳情をどう処理するかは、副幹事長を通して小沢のさじ加減ひとつで決まる。

「すべての道は小沢に通じる、だ」

 民主党のベテラン議員は「そこまでやるか」と眉をひそめる。このシステムでは、議員が同席するなどして役人のもとへ陳情に出向くことも禁止されている。ウラの狙いは自民党潰しだ。役人が与党議員と会えないのに、野党の自民党議員と接触することが許されるわけがない、という理屈である。

 小沢と当選同期ながら民主党最高顧問の肩書きを外された元衆院副議長・渡部恒三は「小沢が右と言えば右。左と言えば左。“五たす五は十五”と言えば、はいそうです、ということだ」と評した。

 その小沢の最近のお気に入りは、副幹事長・細野豪志、衆院議運委員長・松本剛明、そして総務大臣・原口一博の三人だ。細野には選挙と団体のとりまとめという重い役割を負わせ、松本には山岡と並んで国会運営の仕切りを委ねた。小沢が拘(こだわ)る国会改革の行方は松本に任せた形だ。原口は元々小沢に近い関係だったが、最近さらに密になっている。

 小沢の打つ布石は党内にとどまらない。亀井が突然言い出した新党旗揚げ構想にも小沢の影がちらつく。亀井はまず新党日本代表・田中康夫に「合流して新党をつくろう」と声をかけた。さらに、無所属の元経産相・平沼赳夫。平沼の答が芳しくないと、自民党元副総裁・山崎拓にも参加を打診した。この新党構想は単なる亀井のパフォーマンスではない。小沢の意を受けた亀井が先回りして自民党を切り崩し、「離党組の受け皿」を狙ったものであることは明白だ。十一月十七日、小沢を国会内に訪ねて真意を質した国民新党前代表・綿貫民輔に、小沢は「亀ちゃんは元気がいいんだ」と煙に巻きつつも、うれしそうに応じた。

 小沢戦略の驚くべきは、社民党にまで触手を伸ばしていることだ。すでに国土交通副大臣・辻元清美の引き抜きをも視野に入れている。総選挙で辻元は「民主党推薦の辻元です!」と連呼して小選挙区を勝ち抜いた。国土交通副大臣の肩書にも満足しており、前原の動静を小沢に報告してもいる。やはり大臣に就任して満足顔の福島や党政策審議会長・阿部知子と辻元との間に吹く隙間風はもはや隠しがたい。

 一方、野に下った自民党総裁・谷垣禎一は、就任後、事務総長・元宿仁の説明を受けて頭を抱えた。自民党は、昨年十月に三菱東京UFJ銀行東京公務部、みずほ銀行本店、三井住友銀行日比谷支店の三メガバンクから二十五億円ずつの借り入れを受けた。麻生がいったんは首相就任早々の解散総選挙を決断したことを受け、選挙資金として借り入れたものだ。これにより昨年末の借入金総額は、前年の二倍近い百十九億円に膨れ上がった。結局、そのふんだんな資金は先の総選挙に惜しみもなく注ぎ込まれた。

 だが、歴史的惨敗で自民党が得る政党交付金は、昨年の百五十八億円から約五十億円も減ることになり、借金返済のメドは立っていない。まさに党財政は火の車で、どうやって党の支出を切り詰めるかが喫緊の課題となったのである。

 頭を悩ませた谷垣執行部は党職員のリストラを検討したが、クビになった職員から自民党の恥部を暴露されでもしたら目も当てられない。結局、党本部の正職員約百八十人を含む人件費総額二十四億円を削減するため、平均二割の賃金カットで落ち着いた。さらに、トイレからはペーパータオルが撤去され、朝食会の箱弁当もコンビニのおにぎりかサンドイッチの軽食に姿を変えた。年末に国会議員に配られていた三百万円のモチ代も今年は全額カットとなった。

 十一月半ば、マスコミをシャットアウトして四日間にわたり自民党本部で開かれた党執行部と落選議員の会合では、「来年の参院選に勝利して、党再生への確かな一歩にしたい」と決意を強調する幹事長・大島理森に対し、落選議員から厳しい批判の声があがった。

「参院選では民主党よりいい候補を出さなければ勝てない。谷垣も大島も情に厚いが、一刀両断にぶった切れるのか」

 元財務相・尾身幸次がそう言えば、若手の山際大志郎もこう噛み付いた。

「会社を倒産させた歴代の社長が生き残って、将来ある若者がみんな討ち死にした。そんな会社に未来があると信ずるほうが無理というものだ」

 いずれも参院選候補者を含めた“世代交代”を強く求めたものだ。

 しかし「みんなでやろうぜ」の谷垣に世代交代を求めるのは無理だ。谷垣が総裁選で勝てたのは、元首相・森喜朗、前参院議員会長・青木幹雄らの力があったからだ。谷垣は、元防衛相・小池百合子に「東海道を自転車で制覇するくらいでなきゃ駄目よ」と背中を押され、自転車で全国行脚を始めた。だが、サイクリング中に対向する自転車と衝突して転倒、一週間しても青あざを残す無様な姿を晒した。党内からは「自転車って、“自ら転ぶ車”と書くからなあ」と笑えないジョークも飛び出した。

 自民党がこの体たらくでは、鳩山政権の「一月危機」に乗じて、一気呵成に攻め入ることも難しい。たとえ鳩山が立ち往生しても、小沢が次のカードを切るだけだからだ。一月危機で笑うのは誰になるのか。 

(文中敬称略)

(文藝春秋2010年1月号「赤坂太郎」より)
 

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コメント
 
01. 2009年12月12日 15:49:42
 鳩山党首は辞めさせる訳には行かない。今の鳩山党首が、今の日本の外交の危機を乗り越えさせる事が出来る。普天間の問題にしろ、中国の問題にしろ。それなりに真面目に対応するだろう。
 鳩山首相で一番問題は、亀井大臣にも話しているが、経済危機に対する政策だ。
今は国債の発行よりも通貨発行であると。

02. 2009年12月12日 17:15:32
文藝春秋じゃ読む価値無し!

03. 2009年12月12日 17:34:26
「赤坂太郎」って何なんだ? まあ、どうでもいいけど。

04. 2009年12月12日 18:19:35
文芸春秋の記事だから反小沢になるのは読まなくても判るが、この投稿を読んでみても何を言っているのか主旨が不明である。 小沢幹事長に権力が集中していると言いたいらしいが、それがなんで鳩山政権の一月危機になるのか。 鳩山首相の顔色が良くないとか元気が無いとかの話で、一月に政権がピンチになるとは誰も納得しない。 小沢・鳩山・菅の三人が民主党政権の中枢だから、小沢幹事長の威勢が良いからと言って鳩山首相が辞めたくなるわけは無い。 鳩山首相の政治資金問題は既に峠を越してしまっているし、小沢幹事長についても大久保元秘書以外には発展しそうに無い。 大久保氏の公判も、検察は証拠の開示を求められても対応できず審理が停止している。 特捜のリークもこのところ種切れになっているのではないか。 今頃文春の記事を読んでもナンセンスだとしか思えない。 全くどうでもいいけどっていうことかな。 N.T

05. 2009年12月12日 18:27:05
なんだ文春か

06. 2009年12月12日 21:44:21
文春は文春。何の実もなく、臭い屁しかこかない。

07. 2009年12月12日 22:42:47
>03. 2009年12月12日 17:34:26

「赤坂太郎」というのは料亭政治ウォッチャーということじゃないかな。


08. 2009年12月13日 11:50:56
講釈師見てきたようなウソを言い。
誰が鳩山さんの乾杯風景を見たのかな?
赤坂太郎=講釈師
だね。
だって、文春だもの! 残念!(少し古いか?)

09. 2009年12月13日 14:27:05
『誰がXXを見たのかな』というのは余りに低レベル。これじゃ犯罪記事とかも一つも書けなくなる。
『だって、文春だもの!』といった先入観だけの判断並みに低レベル、

と言おうと思ったら、 ありゃ同じ人だったのか。


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