家計支援後退、１兆円規模増税に　税制改正大綱を閣議決定

政府は２２日、鳩山政権で初めてとなる２０１０年度税制改正大綱を閣議決定した。所得税と住民税の扶養控除を一部廃止・縮減するほか、ガソリンにかかる揮発油税などの暫定税率は民主党要望に沿って形式的な廃止にとどめ、長年続いた税率水準を別の租税特別措置（租特）の導入で維持。たばこ税も１本当たり３・５円引き上げ、たばこ本体の引き上げ分を含め来年１０月から１本５円程度の大幅値上げとなる。

　国税と地方税を合わせて改正効果が全面的に表れる場合を試算すると、差し引き１兆円規模の増税。子ども手当に２兆円超を投入し負担軽減を図るが、ガソリン値下げは実現できず、政権が掲げる「家計支援」のマニフェスト（政権公約）は後退した。

　現行の暫定税率廃止後もガソリンの税負担は「当分の間」維持。暫定税率のうち自動車重量税は全体として上乗せ税率のうち国の財源部分の半分程度を減税する。原油高騰時に課税を停止する法的措置の導入も盛り込んだ。

　扶養控除では、子ども手当を手にできる１５歳までの子どもがいる世帯では廃止するが、２３〜６９歳の「成年部分」は存続。特定扶養控除については、公立高校の実質無償化に合わせて１６〜１８歳の高校生年代を対象に控除額を縮減する。

2009/12/23 00:01 【共同通信】

http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009122201000571.html 　

コメント
01. 2009年12月23日 10:39:02 喫煙率ってそんなに高かったか？
02. 2009年12月23日 14:22:28 政府案は、暫定税率分を環境税等に「移す」という趣旨に思われる。 従来の自民党政権下では、暫定税率はそのままで、新たに環境税が上乗せされいた話だと思われる。 結果的に、民主案の方は家計の支出にはやさしい、と思われるのだが。
03. 2009年12月23日 14:25:46 平成22年度税制改革大綱がいかなるコンセプトによるものか、首相官邸から発表された以下の文書を読まれた上で、各種報道に当たることをお勧めします。 http://www.kantei.go.jp/jp/kakugikettei/2009/1222zeiseitaikou.pdf
04. 2009年12月23日 21:49:59 　ガソリン、軽油、重油と沸点が高くなるほど炭素含有量が多ご存じだろう。 　一番沸点の低いガソリンは二酸化炭素排出量が一番少ないといえる。まあ、効率の問題も絡むから断定はできないが・・・。 　しかるに、ガソリンの税率が一番高い。環境税というくくりで考えるならばその辺に齟齬が生じないのだろうか。 　エコカー減税なるものがあるが、それに乗じて買い替えられる人間はどんな所得層の人間なんだろうか、さらに、彼らが３〜５年毎に買い替えたと仮定すれば、それはトータルとしての二酸化炭素排出量を考えた場合エコロジーに適応してると言えるのだろうか。 　民主党の案も、地方の自動車の使用実態を顧みない家計に厳しい案でしかない。 　一部の事象だけを取り出して云々することは、結果的に全体を見誤らせることになりかねない。合成の誤謬というやつだ。 　暫定税率の環境税への転換はやむを得ない。消費税のアップは仕方がないなどと訳知り顔でいう奴をＴＶでみると無性に腹が立つおいらだった・・・。
05. 2009年12月23日 23:14:35 エコカー減税で、トヨタの販売店の人がおもしろいことを言っていました。 「この車種は、車体を重くして、エコカー減税の対象車になっています」と。 聞いてみると、排気量と車体重量毎に規定の燃費があるという。 そして、車体重量を重くすれば、規定の燃費に入るものがあり、 オプションを付ければ重くなるから、エコカー減税だと。 へぇ、そんなへんてこな仕組みがあるんだぁ。と思って聞いていました。 エコカー減税は、新車を買う金持ちのための減税で、 トヨタ・日産・ホンダなどの車屋のための減税で、 ようするに、ヘンテコな話であります。

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