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2017/01/15 04:42

<トランプ次期米大統領は１３日の米紙ウォールストリート・ジャーナルとのインタビューで、中国と台湾がともに「一つの中国」に属するという中国側の原則について「すべてが交渉対象となる」と語った。歴代の米政権はこの原則を認めてきたが、為替や貿易面で中国側の譲歩がなければ、見直す可能性を示唆した。

　中国側は、この原則を米中関係の土台と位置づけて守るように求めており、昨年１２月にトランプ氏が台湾の蔡英文（ツァイインウェン）総統と電話会談したことを批判している。トランプ氏が就任後に同原則に縛られないことを明言したことで、反発を強めるのは必至だ>(以上「朝日新聞」より引用)

　独立国家の要件は�@軍事統帥権があるか�A関税自主権を持っているか�B徴税権を持っているか、の三つだといわれている。台湾はそれらの要件を満たしていて、中共政府が軍事力を背景にして「一つの中国」と主張するのは適切ではない。

　米国の次期大統領のトランプ氏が「一つの中国」を認めない、というのは至極当然だが、為替や貿易で中国の譲歩を求めるためのカードとして使うのはどうかしている。国家のあり方を商売の駆け引きに使うというのは米国の威信を貶めるものでしかない。

　何でも商売上の「駆け引き」だ、というのなら、トランプ氏は政治家ではない。純然たる商売人として政界に足を踏み入れるべきではなかった。そうした「常識」すら持ち合わせていない人物が米国の大統領になる、というのなら日本もそれ相応の覚悟と対策を考えておくべきだ。

　たとえば一方的に「思いやり予算」を負担するのではなく、毎年通常の料金を米軍に請求して、その後に日本がどの項目を負担するかに関して交渉を行うべきだ。個別的・部分的に費用負担を交渉すれば米国がいかに多額な負担を日本政府にして戴いているのかが理解できるだろう。

　台湾との外交に関しても日本政府は「一つの中国」をやめるべきだ。安倍自公政権は米国の属国として米国のやり方を真似て、中国が東シナ海から手を引かない限り「一つの中国は認めない」と取引の材料に使えば良い。何かにつけて「一つの中国を認めない」という外交カードを切れば良い。

　中国の機嫌を損ねては日本が困るだろう、というのは中国に取り込まれた外交官やマスメディアや評論家たちの言い分だ。公平に見れば日中関係が悪化して困るのは日本よりも中国の方だ。

　中国のテイク・オフに日本が経済支援をして貢献したのは言うまでもなく、現在の中国の貿易経済に大きく貢献しているのも日本だ。日本と事を構えて中国が損害を蒙る額は、日本が蒙る損失の額の比ではない。しかも日本の対中輸出の殆どは他の国へ振り替えることが可能だが、中国が日本から輸入していた精密工業部品や電子部品などを他の国から輸入することは不可能だ。

　中国の死命を制するカギを握っているのは日本だ。中国が日本の死命を制するカギを握っているのではない。そこを勘違いさせているのがチャイニーズ・スクールの日本の外交官たちや、官僚の機関紙に堕している日本のマスメディアだ。もちろんマスメディアが飼っている御用評論家たちもその仲間だ。

　中共政府の中国は「張子の虎」だ。圧倒的な軍事力もその大半は中国国民に向けられたものでしかない。それがいつ何時、中南海に向かって進撃を開始するか判らない状況にある。

　日本政府は中国の根拠のない脅しや暴言を放置するのではなく、敢然と反論し史実を掲げて堂々と論破すべきだ。先の大戦に関する「謝罪」は我らの父親たちの世代が十分に果たした。果たし過ぎて現在の増長を招いたともいえる。人でも成長期には厳しい躾が必要だ。
　

コメント
1. 2017年1月15日 11:10:49 : JhoPHEQcA6 : 4dWAirakeo4[2] ▲△▽▼ 妄想は妄想だが、 前の王朝の生き残りを認めないのは、古今東西みな同じだからね。 家康が豊臣秀頼の息子を殺し、娘も尼にして根絶やしにしたように。 結局戦争になったり、ならなくても緊張がさらに高まっていいことはない。 安易に中国をけしかけない方がいいだろうね。
2. 2017年1月15日 12:14:48 : BHwRXGHDIs : Y5GLLesTIac[1] ▲△▽▼ 　中国共産党の本当の正体は、関東軍参謀本部だ。 　こやつ等こそが真の戦犯、真の世界人類の敵だ。
3. 2017年1月15日 12:27:28 : JhoPHEQcA6 : 4dWAirakeo4[3] ▲△▽▼ 1つづく それと、台湾政府が生き延びてこれたのも、米国のお陰に過ぎないということ。 台湾島は日本の植民地だったという経緯もあり、米軍が守りやすかったのだ。 近代以前なら、とっくに滅ぼされていたろう。 だから台湾政府を認めるということは、まったくの内政干渉であり挑発行為である。
4. どうでもいい中国人[7] gseCpILFguCCooKikoaNkZBs 2017年1月15日 13:38:18 : HtRpYcg4fY : hpb2vYCzdEI[2] ▲△▽▼ 中国の死命を制するカギを握っているのは日本だ。 ｗｗｗｗｗｗｗｗ この日々雑感は本物のお笑い芸人だな。 素晴らしい。このような日本人は中国にとっては最高だな。全ての日本人が日々雑感のような人に成ったら幸いだぜ。 中国人より
5. 2017年1月15日 16:29:37 : NNkZeoQLEQ : DGBt5ELReuQ[6] ▲△▽▼ そう言いたいなら中国へ行って言ってみたら。日本国内だけで負け犬の遠吠えをしていてもしようがないだろう。 １９６０年代から国連で敗れてアメリカがけつを押す台湾が国連決議により今に至っているのだ。それを認めて米中は国交を回復したのだ、ただし中国は台湾とは現実的な経済関係を保っている。
6. 2017年1月15日 17:45:15 : kDVop4u7Ig : htN6NjVH0Kc[313] ▲△▽▼ ＜日本政府は「一つの中国」をやめるべきだ＞←要するに“日中平和友好条約”は破棄すべきでしょうか？ トランプ次期大統領の主張と同じ理屈ですね。「一つの中国」という条件で中国と『平和条約』を結んだのよ！ 時代の背景や因果関係は無視できないと思う…。軍事統帥権や通貨等々が異なるから台湾は独立できるか！ 短絡過ぎますね。「朝鮮問題」や『台湾問題』は≪内戦問題≫です。統合前の東・西ドイツと同じです。 台湾独立に関与したいアメリカ合衆国の建国は1776年ですが、当時の台湾は1683年から清朝に統治されてる。 「日清戦争」の結果（下関条約）によって、台湾が清朝から（1895年）『大日本帝国』に割譲されました。 第二次世界大戦の結果「ポツダム宣言」によって、台湾は『中華民国』（1945年）に編入されました。 「一つの中国」問題は、1949年に「中華人民共和国」の成立とともに起こり、中国の国連加盟問題である。 1950年にソ連が『安保理』に提出したが否決され、同年インドが国連総会に提出した決議案も否決された。 1971年10月に開かれた第26回国連総会で、中華人民共和国が国連におけるすべての合法な権利を回復し、 蒋介石グループの代表は全ての国連機関から排除されたことになった。分かり易い事ですね。 “国共内戦”で台湾に敗走した国民党政権が唯一の正当政権であり、共産党政権は認めないとの事かな？ けれども、小さい台湾島が「中華民国」を代表して『常任理事国』戦勝国の一員というのも変な話だね。 大戦中の台湾人は「日本兵」として、中国軍と戦ったでしょ！日本の敗戦後に独立すれば良かったのに。
7. 2017年1月15日 18:18:54 : hiMJeiC8rA : E4aHfSbRQIU[86] ▲△▽▼ 米中は国交回復してすぐに台湾と断交しましたか？ 日本の場合は軽薄拙速に台湾と断交したが、 これは原発金ばらまきと同じく田中角栄の犯罪の一つ （おそらく当時のライバルが台湾支持だったのでそれに打撃を与えるために断交したのだろうが）
8. 2017年1月15日 22:28:13 : kDVop4u7Ig : htN6NjVH0Kc[314] ▲△▽▼ 反共産主義の米国は1949年に成立した「中華人民共和国」を承認してない。ベトナム戦争（1965年〜1975年）中、 1971年にキッシンジャーとニクソン大統領が中国を訪問。『米中国交樹立』したのは1979年のことです。 1972年9月29日「日中共同声明」国交正常化（田中角栄首相）。1978年8月12日『日中平和友好条約』（福田赳夫首相） トランプ次期大統領が「一つの中国」を見直す発言に、想定しなければならないのは、戦争に発展すること。 ＜台湾は立派な独立国家＞である。中国の領土ではないと言われたら、武力行使しか道がないじゃないの。 日本に併合された朝鮮半島は大戦後、国家として回復したのだが、朝鮮戦争で分断国家となってしまった。 台湾だけが特別でしょうか？ハワイのようにアメリカ合衆国の一州になったほうが安全かしら？

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