★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
【「旧約聖書」再確認】「出エジプト記」:古代ユダヤ教と“離散”後のユダヤ教 投稿者 あっしら 日時 2002 年 5 月 15 日 20:55:11:

以降に続く記とセットで「モーセ五書」とも「律法の書」とも言われている重要部分の始まりである。

律法といっても、「モーセの十戒」だけというわけではないが、善悪基準や罰に関するものはそれほど多くなく、祭壇の仕様・祭司の服装・犠牲の捧げかた・一般人が奉納すべき物などが詳細に書かれたものである。

「創世記」に較べた「出エジプト記」の大きな特徴は、それまで存在していなかった祭司階級がオーソライズされたことにあると考える。

現在のユダヤ教は、カソリックとは異なり、公式には聖職者=祭司階級は存在せず、イスラムのように、ラビ=宗教指導者しかいないことになっている。

ユダヤ教徒が「(旧約)聖書」に忠実に生きていこうとすれば、イスラエルの地に神殿を再建し、祭司が宗教的儀礼を執り行わなければならない。

神殿(祭壇)は「聖書」で仕様が明らかになっているので再建できるが、果たして祭司は生き延びているのだろうか?
というのも、「聖書」によれば、祭司はユダヤ教徒であれば誰でもいいというものではなく、選挙で選ぶこともできないからである。

祭司になれるのは、モーセの兄であるアロンの子孫でなければならない。
これは、アロンの血を受け継ぐユダヤ教徒が生き延びていなければ、たとえ神殿を再建したとしても、それを管理し、儀礼を司ることができる人がいないから意味がないことになる。(アロンとモーセはレビ族である)


「聖書」は、

「出エジプト記」第27章21〜3 「アロンとその子たちとは、会見の幕屋の中のあかしの箱の前にある垂幕の外で、夕から朝まで主の前に、そのともし火を整えなければならない。これはイスラエルの人々の守るべき世々変わらざる定めでなければならない。」


「出エジプト記」第28章1〜3 「またイスラエルの人々のうちから、あなたの兄弟アロンとその子たち、すなわちアロンとアロンの子ナダブ、アビウ、エレアザル、イタマルとをあなたのもとにこさせ、祭司としてわたしに仕えさせ、またあなたの兄弟アロンのために聖なる衣服を作って、彼に栄えと麗しきをもたせなければならない。」


「出エジプト記」第28章43〜3 「アロンとその子たちは、会見の幕屋にはいる時、あるいは聖所で務めをするために祭壇に近づく時に、これを着なければならない。そうすれば、彼らは罪を得て死ぬことはないであろう。これは,彼と彼の後の子孫とのための永久の定めでなければならない。」
(神に性器が見えないようにするためにパンツのようなものをはけという後に続く記述。割礼をしろと言っておきながら、性器を見せたら殺すという神の考え方は理解に苦しむ。(神を理解できるとは思わないが)神は、契約の民が割礼をきちんとしているかどうか、見なくてもわかる?)


「出エジプト記」第29章9〜3 「彼ら、すなわちアロンとその子らに帯を締めさせ、ずきんをかぶらせなければならない。祭司の職は永久の定めによって彼らに帰するであろう。あなたはこうして、アロンとその子らを職に任じなければならない。」


とある。この他にも、アロンとその子孫のみが祭司職につけると繰り返し記述されている。


イスラエルは、アロンの子孫なしに神殿を再建しても無駄骨を折ることになる。
そして、神殿もなく祭司もいない現状のユダヤ教は、「聖書」に背いた状態だと言える。

神の大好物である生け贄を捧げることができるのも祭司だけである。
(二千年近くも正しい手続きを踏んだ“焼き肉”の匂いがかげない状態が続いているとしたら、神は、契約の民にきっと激怒しているはず。秘密の祭壇があり、秘密の正式祭司がいるのだろうか?)


 次へ  前へ



フォローアップ:


 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。