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三菱マークの由来 投稿者 三菱広報委員会 日時 2002 年 6 月 06 日 16:56:56:

(回答先: ◆三菱といえば石工系で有名ですね〜 投稿者 角帽 日時 2002 年 6 月 06 日 11:07:49)

三菱マークの由来

創業時の九十九商会が船旗号として採用した三角菱のマークが現在のスリーダイヤ・マークの原型。
これは岩崎家の家紋「三階菱」と土佐山内家の家紋「三ツ柏」の組合せに由来する。
後に社名を三菱と定める機縁ともなった。

私たち「みつびし」の起源は1870(明治3)年。
創業者である岩崎彌太郎が海運事業を興したことに始まります。
ここではグループが共有する128年余の歩みを紹介いたします。

近代日本の歩みとともに

三菱の歴史は、明治維新に始まる近代日本の歴史と歩みを同じくしています。この近代日本誕生の時代に登場したのが、
三菱の基礎を築いた創業者・岩崎彌太郎(いわさき やたろう)です。土佐藩は、1870(明治3)年に3隻の汽船で、九十
九(つくも)商会として海運事業を開業、彌太郎がその経営・監督の任に当たりました。これが三菱の出発点となりま
す。その後、九十九商会は、三川(みつかわ)商会、三菱商会、三菱蒸汽船会社、郵便汽船三菱会社と改名を重ねなが
ら、活発な活動を展開していきました。
しかし、時代の風は常に順風とは限りません。1885(明治18)年には、政争により反三菱派が後押しする政府保護の共
同運輸会社と対等合併を強いられ、社員の多くが新会社の日本郵船会社に移籍。これにより三菱は、中心事業であり、業
界の主導的立場にあった海運業を失います。この政争のさなか、彌太郎はその波瀾万丈ともいえる生涯を、まだ50歳の若
さで終えます(その後日本郵船は三菱に復帰しました)。
しかし海運業を失った後もなお、三菱が、事業を継続できたのは、生前、彌太郎が海運に代わる二つの営業部門を確保し
ていた先見の明によります。1873(明治6)年の吉岡鉱山や1881(明治14)年の高島炭坑の買収に始まる鉱業(三菱
鉱業の前身)、1884(明治17)年の官営長崎造船所(後の三菱重工業)を借り受けて進めた造船業、これらの二つの事
業は以後、三菱が推進する事業の中核となったのです。
彌太郎の弟の彌之助(やのすけ)<1885(明治18)年第二代社長に就任>は、これらの事業を中心に三菱社を設立し、
会社の再興を図りました。1893(明治26 )年に、わが国で初めての商法が施行。三菱社を三菱合資会社と組織を改め、
彌之助は社長を彌太郎の長男久彌(ひさや)に譲り、自らは第一線を退きました。
なお彌太郎の時代に東京海上と明治生命、彌之助の時代に東京倉庫(三菱倉庫の前身)が設立されています。

多角化する事業、分権化の推進

第三代社長久彌は、三菱合資会社に、総務、鉱山、炭坑、造船、銀行、営業、地所の各部を置き、分権体制をつくり、着
実に事業の拡大を図りました。長崎造船所の拡張、神戸、下関、両造船所の新設、神戸製紙所(三菱製紙の前身)、麒麟
麦酒、旭硝子等の創立もこの時代のことです。
第一次大戦中の1916(大正5)年、彌之助の長男・小彌太(こやた)が第四代社長に就任。小彌太は、その後30年間に
わたり、三菱の総帥として三菱全事業を統括し、わが国の産業の発展に尽くしました。小彌太の時代に、三菱は傘下事業
70 数社の企業集団に成長を遂げました。この間に設立された主な会社には三菱合資会社から独立した三菱造船(1917
、現三菱重工業)、三菱商事(1918)、三菱鉱業(1918 、現三菱マテリアル)、三菱銀行(1919 、現東京三菱銀
行)、三菱地所(1937)などのほか、日本光学工業(1917、現ニコン)、江戸川バリウム工業所(1918 、現三菱ガ
ス化学)、三菱電機(1921)、三菱信託(1927)、三菱石油(1931)、新興人絹(1933、現三菱レイヨン)、日本
タール工業(1934、現三菱化学)、化工機製作(1935、現三菱化工機)、三菱製鋼(1942)などがあります。こうし
た重化学工業を主軸とした展開が、工業技術の蓄積を生み、後に「技術の三菱」を築くことになりました。
1937(昭和12)年、小彌太は三菱合資を株式会社三菱社に改組し、1940(昭和15)年に株式を公開、1943(昭和
18)年、三菱本社と改称しました。岩崎家の事業であった三菱は、徐々に大衆化し、1945(昭和20)年には三菱本社
の発行株式の半数近くが一般投資家のものになっていたのです。

本社の解体と再出発

小彌太の指揮のもと、成長してきた三菱も第二次大戦の終結とともに大きな転機を迎えることになります。1945(昭和
20)年8月に終戦となり、10月には、連合国軍総司令部(GHQ)が財閥に自発的解体を要望。三菱本社も、結局、解体さ
せられることとなり、1946(昭和21)年9月、四代70有余年にわたる岩崎家による三菱の事業に終止符が打たれまし
た。
三菱商事の約4,000名の社員は、百数十の会社に分散。三菱重工業は東日本重工業、中日本重工業、西日本重工業の3社
に分割され、三菱鉱業も金属部門を分離し、太平鉱業(後に三菱金属と改称)を設立しました。その後、世界情勢の変化
に伴ってGHQの統治政策も変わり、1952(昭和27)年、サンフランシスコ講和条約の発効によって日本は国際社会に復
帰しました。そして、1954(昭和29)年三菱商事は大合同を遂げることになります。1964(昭和39)年に三菱重工業
が合併を実現。1990(平成2)年には三菱鉱業セメントと三菱金属が合併し、三菱マテリアルとして新発足しました。し
かし、これらの動きは、三菱という戦前の財閥が再現したのではなく、各社の関係がまったく対等で、なんらの調整・統
制機関もない、新しい「みつびし」が誕生したことを意味するものです。また1954(昭和29)年には、三菱の主要関係
会社の会長・社長が親睦を深め、三菱の信用の維持・向上を図る精神的紐帯として「三菱金曜会」が発足し、現在に至っ
ています。

社会と共に歩み、未来に向かう

1950年代後半から60年代、日本は高度成長時代に入り、「みつびし」各社も着実な発展をとげました。石炭から石油、
原子力へのエネルギー革新の進展に対応して、1956(昭和31)年、三菱油化、1958(昭和33)年、三菱原子力工業、
1962(昭和37)年、三菱液化瓦斯、1971(昭和46)年、三菱原子燃料、1972(昭和47)年、三菱石油開発などが
次々と設立。「技術の三菱」の伝統を生かし、三菱重工業、三菱電機を中心に、宇宙、海洋開発、航空機、情報通信、コ
ンピュータ、半導体などの分野に積極的に取り組んでいきました。 国民生活に密着した分野では、モータリゼーション、
耐久消費財の普及、都市化、住宅建設などが進み、各社とも積極的に新製品や新しいサービスを開発し、対応しました。
1946(昭和21)年、長浜ゴム工業(現三菱樹脂)、1960(昭和35)年、新菱建設(現三菱建設)、1962(昭和
37)年、三菱レイノルズアルミニウム(現三菱アルミニウム)、1963(昭和38)年、キャタピラー三菱(現新キャタ
ピラー三菱)、1964(昭和39)年、三菱事務機械、1967(昭和42)年、ダイヤモンドクレジット(現ディーシーカー
ド)などが次々と設立され、1970(昭和45)年には、三菱重工業の自動車事業部門が独立して三菱自動車工業が誕生し
ます。同じ1970年には、各社の出資で三菱総合研究所が設立され、日本の代表的シンクタンクにふさわしい活動を行っ
ています。
1970(昭和45)年、三菱は創業100年記念事業として、各社の拠出金で三菱財団を設立。学術研究や社会福祉に毎年、
助成を行っています。三菱各社でも学術研究、奨学金、社会福祉、国際交流、文化、スポーツ支援などを目的としたさま
ざまな財団や基金を設け、活発に活動しています。
同じ1970年の大阪万国博に三菱各社共同で三菱未来館を出展したのを機に、以後、沖縄海洋博、神戸ポートピア博、つ
くば・科学万博、福岡・アジア太平洋博、横浜博、名古屋・世界デザイン博、大阪・花の万博、さらには各地の地方博に
も三菱館を出展し、社会とのつながりを求めてきました。
1990年代に入って、冷戦の終結、地球環境問題の深刻化、情報化社会の高度化、世界経済の激動、国際化のさらなる推
進など、世界の政治、経済、社会環境は、大きく変化しています。
こうした環境の変化に対応して、1994(平成6)年に三菱化成と三菱油化が合併し三菱化学が誕生、翌年1995(平成
7)年に三菱重工業が三菱原子力工業を吸収合併、1996(平成8)年には三菱銀行と東京銀行が合併して東京三菱銀行が
発足しました。さらに1998(平成10)年は日本郵船が昭和海運を、三菱レイヨンが日東化学工業をそれぞれ合併、
1999(平成11)年には三菱化学が東京田辺製薬を合併し、両社の医薬部門を統合、三菱東京製薬が誕生し、同年、日本
石油と三菱石油が合併、日石三菱が誕生しました。
私たちは2000年に創業130周年を迎えました。日本の近代化とともに発展を遂げた私たちは、今や世界100余カ国で資
源開発から情報通信サービスまで、あらゆる事業に取り組んでいます。これからもより豊かな地球社会の実現に貢献して
いきたいと考えています。

http://www.mitsubishi.or.jp/jp/history/main02.html

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