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住基ネットは違憲 投稿者   日時 2002 年 8 月 01 日 08:48:41:

(回答先: 住基ネット離脱も検討 高知県本山町長 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 7 月 30 日 20:02:44)

 過去になんらかの事件を起こし、前科者になった場合でもいろいろあります。
 寝ても覚めても悪いことしか考えず、常に犯罪行為をする更生の見込みのない筋金入りの悪党から、そうでない者までいろいろです。
 本来は法律を守り、正義を尊重する者でも、ちょっとした間違いから罪を犯してしまうこともあります。
 住民基本台帳ネットワークシステムは、すべての人に悪い結果をもたらします。
 その例を示しましょう。
 ある人物がいます。この者はまじめに働き、結婚をして家庭をもち、子供もいます。
 会社での評判も良く、働き者で、上司から高い評価を受け、同僚からも信頼され、部下の人気も高いのです。
 接客態度も良く、お得いさんの固定客も多く、会社にも貢献しています。
 家庭でも良き夫であり、子供も父親を慕っています。
 この家には、同居の親が住んでいて、高齢で病弱で、痴呆も進んでいます。
 この親の面倒まできちんとやっている上、地域住民とも仲良くしており、信望も篤いのです。
 ところが突然、会社を解雇されてしまいました。
 上司に解雇の理由を問いただしても、明確な回答はありません。
 もちろん抗議し、労働基準監督署にも相談しましたが、無駄でした。
 提訴することも考えましたが、弁護士の話では、たとえ勝訴しても、職場復帰は期待できないということでした。
 あとでわかったことは、個人情報が何者かに盗まれ、それが上司に知らされたということでした。
 実は、この者は、過去にちょっとした事件を起こしており、処罰を受けていたのです。
 それは若気の至りということもあり、今ではすっかり反省して、まともな人間になろうと必死で努力していたのです。
 会社の上司も、過去の罪は忘れたいところなのですが、客に知れ渡ると、影響が出るのを心配しました。
 子供は、学校でいじめ攻撃を受けるようになりました。
 学校の生徒にまで個人情報が知れ渡っていたのです。
 「おい、お前。お前のおやじは、前科者だってな。偉そうにしていても、悪党の仲間だ。」
 それまで生徒会会長までやり、教師からは信頼され、学業もスポーツも良い成績を収めていましたが、それが変わりました。
 とうとうある日、集団で殴る蹴るの暴行を受け、意識不明の重態となりました。
 教師が駆けつけ、救急車を呼び、病院で集中治療を受けました。
 しかし、あまりにもダメージが大きく、とうとう死亡しました。
 この家には、もう一人の子供がいましたが、この子供は抵抗しました。
 そして喧嘩となり、いじめをした一人にひどい怪我を負わせました。
 本当はそのいじめ犯人のほうが悪いのに、いじめの親は提訴しました。
 最高裁まで控訴して争いましたが、結局敗訴し、多額の損害賠償を支払うことになりました。
 病弱の親は介護が不充分となり、死亡しました。
 すっかり疲労し、あまりにも心配が続いたため、それまで献身的に家庭を守っていた妻は、家庭を捨てて家出をしました。
 父親は、仕事を失った後も、何とか別の仕事をしようとしましたが、見つかりませんでした。
 再就職は困難で、失業保険も切れ、生活費はかさみ、家のローンもあり、親の介護費用で消えていたので、貯蓄はほとんどありませんでした。
 とうとう自己破産申請をし、生活保護費受給者となりました。
 子供は少年院を出てからもまともな人間にはならず、ついに暴力団組織に入りました。
 やがてその子供は、暴力団組織の中で出世し、数々の悪事をやって、かなりの地位にいるようです。
 父親は、生活保護受給さえも受けられなくなり、ホームレスとなります。
 そして病死しました。
治療すれば回復する病気でしたが、治療を受ける金がなかったのです。
 国民健康保険加入料も支払っていなかったので、保険も使用できませんでした。
 これはフィクションです。
しかし、このような状況が増えることは確実です。
 たとえ前科がなくても、どんな人にも他人に知られたくない過去があります。
 普通なら公開されても、気にしない情報でも、仕事の種類や状況によっては、影響が出る情報があります。
 それらを無条件に、無制限に、何の防衛策も取らずに公開するのは、犯罪行為です。
 総務省は、個人情報漏洩がないように努力すると述べていますが、努力するだけでは不足です。
 国民の中には、リスクを承知の上で、賛成する人もいるでしょう。
 そういう人だけ、システムに参加すればいいのです。
 国民総背番号制度は逃れることのできない凶悪なシステムです。
 不便でも利用したくないという人まで、有無を言わさず、強制的に、独裁的に、日本国憲法に違反して参加させます。
 これは許されないことです。
その責任は非常に重く、死刑に匹敵する行為です。
 

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