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中国雲南省に「シャングリ・ラ県」、観光産業が急成長(読売新聞) 投稿者 えーてる 日時 2002 年 9 月 02 日 09:56:41:

 中国雲南省の迪慶(てきけい)チベット族自治州にある中甸(ちゅうてん)県が今年5月、「シャングリ・ラ県」に名称を変更した。英作家ジェームズ・ヒルトンの小説「失われた地平線」に登場する想像上の理想郷、シャングリ・ラにあやかって、観光開発を進めようという思惑だ。この地名を自称する地域は、すでにパキスタンにも存在するが、地元では「シャングリ・ラは、ここだけで通じるチベット語の方言だ。各民族が融和して暮らすわが地域こそ理想郷」と主張して譲らない。シャングリ・ラの美名に誘われ内外からの観光客が増えている現地を訪れた。(中国総局 浜本 良一)

 雲南省麗江から車で6時間半をかけ、深夜に到着した中甸の中心街は普通の町並みで、やや拍子抜けした。だが、翌朝、郊外に出ると景色は一変した。一面に広がる緑のじゅうたんの中にチベット族の2階建て住宅が点在、牛や羊が放牧され、カラフルな民族衣装の女性の姿が目に飛び込んで来た。遠方には標高5000メートル級の連峰が迫り、アルプスのような光景だ。

 「欧州からの観光客は、よく、『アルプスのようだ』と言いますね。でも、まだ電話に『ハイ、こちらシャングリ・ラ県です』と答えるのには、違和感がありますね」と同行の県外事弁公室の劉江娟さん(33)は苦笑した。

 人口13万6000人、最も多いチベット族をはじめ、ナシ族ら計9つの少数民族が9割以上を占め、県長と党委員会書記もチベット族だ。中心地は標高3387メートルで、真夏でも涼しく、湖や原始林など豊かな自然環境が売り物だ。

 「当地の主力産業は杉などの森林伐採だったが、4年前に環境保護のために伐採が全面禁止され、いまは牧畜業や日本向けのマツタケ輸出や花の栽培など。旅行客の増加と共に1997年からは観光産業が最大の収入源に変わりました」と同県観光局の廖春雷・副局長が説明する。

 35歳の若い県長、ガーオンルプ(中国名・馬文竜)さんによると、県名の変更は95年に地元の観光業者がシンガポール人を案内した際に、小説「失われた地平線」の話を教えられたのがきっかけ。92年に外国人の訪問受け入れが始まり、町おこしの目玉事業を求めていた前任の県長(現在の迪慶チベット族自治州州長)が、このアイデアを推進、専門家や研究者らに依頼し、同小説に登場する想像上のシャングリ・ラと中甸県の比較調査を進めたという。

 「我々が確信したのは言葉。国内のチベット族居住地は3か所に分かれていて、その地域内でもいろいろと方言が存在している。ここはカンパ地区と呼ばれるが、シャングリ・ラという音はここの方言でしか解釈できないのですよ。その意味は『心の中の太陽と月』。ラサ周辺のチベット方言ではシングリ・ラになってしまう」と同県長は説明する。

 加えて長江の支流・金沙江にV字形に囲まれ、深い渓谷や高い山々が“自然の城壁”となり、古代のチベット文化・生活習慣がそのまま保存されているのも特徴で、省内最大のチベット仏教寺院・松賛林寺が存在するなど同小説に登場する情景描写と一致すると指摘、「チベット族など様々な宗教を持つ民族が融和して生活している我々の地が小説の理想郷に近い」と同県長は強調する。

 真偽はともあれ、改名の効果はてきめん。今夏の観光客数は昨年より3割近く増えた。同県では高級ホテルの増築を急ピッチで進める一方、マレーシア系華僑のロバート・クォク(郭鶴年)氏率いる「シャングリラ・ホテル」にも進出を求めている。地元の県観光局では「豊かな自然環境を保存したままで、地元の文化を積極的に観光活用したい」(廖・副局長)と意気込んでいる。(読売新聞)
[8月31日23時36分更新]

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