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国際金融家について 投稿者 あっしら 日時 2002 年 9 月 04 日 17:45:45:

(回答先: 「 あっしらさんに質問です。」+ 投稿者 如往 日時 2002 年 9 月 04 日 09:39:00)

お二人にまとめてレスします

>結局人類は国際金融家の手にかかっている、という結論に行きかねないですが、それ
>では例えばオサマビンラディンの「すべての悪の根源はアメリカだ」という短絡的な
>思想と何ら変わりはないのでは...?

国際金融家と言う場合に問題にしているのは、個人性ではなく、その価値観や行動です。
誰が国際金融家であるかも取り立てて問題にしていませんし、国際金融家が悪の権化とも思っていません。

自分自身が国際金融家に生まれ落ちていれば、彼らの価値観を持つようになっただろうし、それに基づいて物事の判断をした可能性が高いと思っています。

私が国際金融家について語っているのも、彼らの価値観や経済論理に基づけば、こう判断し、こう動くはずだというものです。

そして、国際金融家が利益になると考えて判断したことが、利益に反するものになってしまうという“画期的歴史段階”に達したと考えています。

これまでの数千年は、国際金融家の価値観や経済論理に基づく判断が国際金融家の利益に適う場合が多かったわけですから、そうならなくなったのは画期的です。

まさに、国際金融家であるが故に、あらゆる地域や国家を自己の利益獲得システムに組み込んでしまったことで、利益の源泉を失うハメになったわけです。

国際金融家がこのような現実の変化を理解していなければ、強大な軍事力を誇っている国家さえ動かせる力を持っているのですから、世界はとてつもない災厄に見舞われることになります。
利益の源泉がなくなっているのに、利益を求めるわけですから、より酷いものになります。


>また、話はそれますが、現世で国際金融家などに生まれてくる、人類を陰で操る?
>人々は、前世で徳を積んだ人たちなのか、それとも悪魔か...

守銭奴や拝金主義者だとは思っていますが、徳や悪魔性についてはなんとも言えません。
欺瞞ではなく、心底から、自分の価値観や経済論理が世界の人々にも貢献すると考えている国際金融家もいるでしょう。

価値蓄蔵手段と一般的交換手段という機能を持つ貨幣が適用領域を拡大し、利息取得行為が抑え込まれなかったことで国際金融家が跋扈する条件が生まれたわけですから、人という生き物が自ら生み出した咎とも、歴史段階的な必要悪とも言えるのかもしれません。

現在までのような経済的条件であれば、成功するか失敗するかは別として、国際金融家として生まれれば、国際金融家的価値観を抱き、それに基づく行動をとったであろうし、国際金融家として生まれた人がそれを忌避したとしても、他の誰かが国際金融家になったはずです。


>今、世界に展開されているのはユダヤ系国際金融資本を元締めにしたアングロサクソ
>ン・プロテスタント・アメリカンを主たるプレイヤーとする生存の優位性の確保を目
>的としたゲームであると概括できるのではないかと思料していますが、ユダヤ教の生
>成過程からローマン・カソリックとの訣別やプロテスタントとの不本意ながらの同行
>を概観すると、Exodusを起源とするユダヤ・プロットが今日まで曲折なく引き継がれ
>て来たかというと必ずしもそう断定できないと考えています。つまり、恰も協働関係
>にあるように見えても、内実は今日のゲーム展開の方向がユダヤ系国際金融資本と米
>国をベースとするW.A.S.P.系経済主体との間にある双方の敵愾心が混合した思惑に
>よって規定されていると言えるのではないでしょうか。2000年以上の歴史を貫い
>てこの両者を大元から支配してきた統体が如何なるものか、遺憾ながら自身の文献散
>策からは捕捉できていません。


Exodusを起源とするユダヤ・プロットではなく、バビロニアを起源とする価値観の世界化という見方をしたほうが“腑に落ちる”のではと思っています。

バビロニア支配層の価値観や経済論理が、ユダヤを含む国際商業+国際金融の価値観や経済論理の起源だと考えています。
その発生と拡散を、ペルシア・ギリシャ・エジプトに挟まれた中東地域と“国際関係”規定性に求めることもでき、そのベースとしては、農業と商業(金融)のあいだにある価値観的経済論理的対立があると思っています。
バビロニア的価値観は、フェニキア及びユダヤ(さらにはアラブも)というセム系諸種族によって継承され、地中海という地理的活動条件のなかで生き延びたと考えています。

「旧約聖書」の創世記は、アダムとエヴァの話やノアの洪水の話も含めて多くが、シュメール時代から語り継がれている神話の焼き直しという説が的を得ていると思っています。
シュメール神話とバビロニアの価値観を基礎にして生まれたのが、「旧約聖書」であり「ユダヤ教」だと思っています。
(モーセ五書に関わるレビ族がアラブの源流という説もあります。アル・レビ→アラブという見方です。アラブは、イスラムというかたちで国際商業金融の他者収奪性を抑え込むことにそれなりに成功しました。米国が主導している「対イスラム戦争」を、セム系起源の価値観同士の戦争と見ることもできると思っています)

そして、バビロニアの宗教は、セム系諸種族に幅広く浸透し、地理的にも、とりわけフェニキアの拡張を通じて地中海沿岸に広く普及していきました。
カルタゴを含むフェニキアが、ユダヤ教にどの程度近いものを信仰していたかは明確ではありませんが、フェニキア滅亡後のフェニキア植民市がユダヤ人都市となったことや祭祀の内容から、ユダヤ教と非常に近いものであっただろうとは推測できます。

3次のポエニ戦争も、自営農民を基礎としたローマ帝国と商業(金融)を基礎としたカルタゴとの戦いという側面を考慮すべきだと思っています。
そして、ローマの勝利とカルタゴの敗北が、国際商業金融家のローマ帝国への浸食を招き、ローマ帝国の簒奪及び西ローマ帝国の滅亡にまでつながったと思っています。紀元後のユダヤの敗北も、それに輪をかけることになったはずです。
商人は、より好ましい条件の地に移動するものですし、移動先ではより自由な活動ができる条件をつくろうとするものです。

国際商業金融国家はカルタゴとユダヤの滅亡により消滅し、ローマ帝国という異なる価値観を基礎とする国家内に国際商業金融家として存在するようになりました。
ローマ帝国内におけるキリスト教とユダヤ教の布教活動は、国際商業金融家が、そこでより自由な活動を求めるための精神活動だと思っています。(キリスト教はフェニキアやユダヤの国際派に、ユダヤ教はユダヤの民族派によって担われたと思っています。ローマのミトラ教的宗教は、近代的価値観にそれぞれの伝統的地域価値観が呑み込まれたように、それらに打ち勝つことができなかったのでしょう)

「2000年以上の歴史を貫いてこの両者を大元から支配してきた統体」については、明確な資料が公表されていないので、公表されている歴史資料からの勝手な類推になりますが、次のように考えています。

密接な結びつきを維持している数家族だとおもっていますが、カルタゴで権勢をふるっていた「マゴ家」の流れを組む家族が最上位に位置しているのではと思っています。

ファミリーネームは別のもので、表面的にはキリスト教徒で、キリスト教自体が、彼らの代理人によって成立されたものだと思っています。

カルタゴは第3次ポエニ戦争で滅亡しましたが、カルタゴは傭兵を基礎にしていましたから、「マゴ家」をはじめとする国際商業金融家たちは厖大な資産を伴って脱出しています。おそらく、当初、イベリア半島に入り、情勢が落ち着いてから地中海全域で活動を復活させていったと想像しています。

「ヴェネチア共和国」も、彼らの拠点都市国家だと考えています。
それは、カルタゴとヴェネチアが経済形態(国際商業と国際金融を基礎)で共通であることのみならず、政体の類似性(これは、近代共和制とも近いものですが、市民権を持つ貴族が総督=大統領・評議会=議会・顧問会議=内閣を選出し、それらが協力と牽制を伴いながら統治を行う)や祭り(ヴェネチアで有名なカーニバルではカルタゴと同じように仮面が使われています)で推測できます。(「300人委員会」もカルタゴ起源です)
(チュニジアはTVで見た程度ですが、現在のチュニジアの一部と中世のヴェネチア共和国には、服装や顔つきで似たものがあると感じています)

カルタゴで権力も掌握していた大富豪は、カルタゴ→(ローマ帝国)→ヴェネチア→(アムステルダム→ロンドン)→ニューヨークと、歴史的な経済条件の変動とともに主要活動拠点を移していったと考えています。

「ヴェネチア共和国」・「オランダ共和国」・「フランス共和国」・「アメリカ合衆国」の政体は、ギリシアやローマに起源を求められることが多いのですが、近似度から言えばカルタゴがいちばんだと思っています。


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