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元建設相の中尾栄一(元自民党)、懲役2年の有罪判決!【毎日】 投稿者 そういや補選の対象になった千葉の元参院議長もいたな・・・ 日時 2002 年 10 月 16 日 18:28:41:

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20021017k0000m040020000c.html
10月16日 18:22
元建設相・中尾被告:判決要旨


 受託収賄罪に問われた元建設相の中尾栄一被告(72)に16日午前、懲役2年、追徴金6000万円(求刑・懲役3年6月、追徴金6000万円)を言い渡した東京地裁判決の「量刑の理由」要旨は次の通り。(呼称・敬称略)

 建設大臣として国政及び行政のうえで枢要な地位にあった被告が、業者(中堅ゼネコン「石橋建設」元会長の石橋浩ら)から繰り返し請託を受け、短期間に4回にわたって収賄に及び、6000万円もの多額のわいろを収受した事案の内容自体、政治及び行政に対する国民の信頼を著しく損なうものであって、厳しい非難を免れない。

 また、本件各犯行の経緯等にも、特に酌むべきものがあるとは認められず、(5000万円のわいろは)石橋らに対するわいろの要求に発するものであったことが明らかで、この点でも厳しい非難を免れない。

 石橋らは許永中らに勧められて、被告に接近することを図り、被告と初めて面会を得た機会に2000万円の現金を贈るなどして被告の歓心を買おうとした後、建設省(当時)に対して種々要望していた事項の実現を図るべく、被告に請託して1000万円のわいろを供与することを企てたという事情はうかがうことができる。しかし、被告は石橋らの意図を知りつつ、わいろを安易に収受したことが明らかで、弁護人が主張するほど被告のため酌む点があるとは言えない。

 まして、合計5000万円の受託収賄にかかる各犯行は、被告の側が贈賄の供与を石橋らに要求して、その収受に及んだことが明らかであって、とりわけ芳しくない。

 一部の犯行で、石橋らにわいろを要求することを最初に提案したのは(画商の)福本邦雄であったが、被告もまた福本の提案に賛同し、福本とともに石橋らにわいろを提供するよう求める趣旨の言動に及んだうえで、これを収受している。

 このように、被告のために特に酌むべき事情があるとは言えず、許と福本に仕組まれ、作出された事件であるという趣旨の弁護人の主張も理由がない。

 弁護人は「石橋らが被告に対して行った依頼は、職務との関係が希薄であったから、授受された資金にはわいろとしての性格が希薄であった」とか、「わいろ性に関する被告の認識も希薄だった」などと解される主張もしているが、この主張は判示認定の事実関係には必ずしも沿わない事実を前提とするもので、採用することができない。

 以上に加え、被告は石橋らから請託を受けると、その都度これを承諾したうえ、建設省の担当幹部等に石橋らの依頼を伝えて、その依頼に沿う措置をとるよう指示する趣旨の働き掛けをしたこともある。建設省における公務の遂行に実際の影響を与える可能性も決して軽視できなかったことなども考慮すると、被告の刑事責任は誠に重い。

 そうすると、(1)被告が罪を認めて、本件の事実関係についてもおおむね率直に供述し、公判でも心底苦しんでおり、国民に対しても大変申し訳ないと思っているとの心情を述べて、反省の意を表していること(2)長く衆院議員の職にあり、経済企画庁長官、通商産業大臣、建設大臣等も務めるなど要職を歴任し、国政のため多くの貢献をしてきたこと(3)00年6月の衆院選に落選して以来、国政から引退し、本件発覚後、社会的に厳しい非難を受けるなど社会的制裁も受けたこと――など、被告のために考慮すべき種々の事情を最大限に考慮しても、刑の執行猶予を相当とするまでの事情があるとは認められない。

 判決の認定事実中尾元建設相は石橋元会長(贈賄罪の時効成立)らから(1)天下り(2)入札業者選定(3)下請け受注(4)入札参加資格等級の引き上げ――に便宜を図るよう依頼され、見返りに96年6月〜10月、計6000万円のわいろを受領した。

 中尾元建設相の事件には、許永中被告(55)や、「政界のフィクサー」と呼ばれた福本邦雄画商(75)=起訴猶予処分=らが深く関与し、許被告が実刑(控訴中)となった石橋産業の手形詐欺事件と同時平行で進行した。事件では、藤井治芳(はるほ)元建設事務次官への現金600万円と絵画の提供(後に返却)も判明。検察幹部は「許被告が用意した舞台で、政官業の役者が踊った」と2事件を解説し、元建設相は逮捕後、許被告と画商の2人を名指しして「はめられた」と述懐したという。

 石橋産業事件の判決によると、許被告が石橋元会長から手形詐取を始めたのは96年4月。翌月、福本画商が主催する元建設相の就任祝いに招かれた石橋元会長は、2000万円を元建設相に渡した。これが8000万円に上る資金提供の始まり。元会長は同年10月までわいろ攻勢を続け、許被告の手形詐取が終わったのも同年10月だった。

 元会長の義兄(57)の供述によると、許被告は元会長に「ピカピカの経済人にしたる。政治家は徹底的に利用せなあかん。中尾(元建設相)には2本でええやろ」などと、裏金を使った政治家への接近方法を教えた。元会長側は、福本画商と親交が深い竹下登元首相(故人)や亀井静香元運輸相にも資金提供を行い、総額は1億6000万円に達した。 【小林直】

[毎日新聞10月16日] ( 2002-10-16-18:23 )

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