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優柔不断な南雲司令官 トラトラさんへ 投稿者 hou 日時 2002 年 10 月 19 日 08:15:35:

(回答先: ◎日本軍の中枢が米国派(ユダヤ・フリーメーソン)だった太平洋戦争◎ 投稿者 トラトラトラ 日時 2002 年 10 月 18 日 06:11:42)

はじめまして


ハワイひとつとっても
研究が甘すぎると思います。

>>ところで「攻撃の不徹底」であるが其れには二つの意味がある。
 一つは真珠湾上の米国海軍艦船に対するものであり、もう一つはハワイ太平洋艦隊海軍基地の陸上軍事施設に対するものである。
 真珠湾攻撃で受けた米国太平洋艦隊の実際の被害状況は当初発表された膨大きなものはではなかった。戦艦八隻の内アリゾナとオクラホマを除き残りの6隻は其の後全て水深15mと云う浅い海底から引き上げられ修理、復旧した後何れも戦線へ復帰して大活躍しているのである。
 又陸上施設に就いては南雲第一航空艦隊司令長官による第一次、第二次攻撃隊は全く手を触れておらず、第三次攻撃隊を出す事も中止している。第三次攻撃に関しては殆どの艦隊幕僚が実行の提案をし、現に第二航空艦隊司令長官の山口多聞少将は第三波攻撃準備を完了していたが、南雲中将や草鹿第一航空艦隊参謀長や源田参謀は愚か、遥か後方の戦艦「長門」で高見の見物をしていた山本五十六連合艦隊司令長官迄が其の必要性を認めていないのである。
 若し、此の時第三次攻撃を敢行し、艦隊に対するもっと徹底した攻撃と、陸上のハワイ空軍基地の格納庫、補給庫、給油施設、武器弾薬貯あ庫、更には米国海軍基地の補給、修理施設、工場郡、燃料タンク郡を破壊しておれば太平洋の戦局は大いに変ったものとなったであろう。
 ハワイが米国の太平洋艦隊の最も重要な海軍基地であった事を考えるならば、此の攻撃不徹底はいかにも奇異な物であると言わなければならない。ハワイの燃料タンクに貯あされていた重油450万バレルを爆撃しておれば米国本土からの補給は数カ月間に亙って不可能となり、米国の太平洋艦隊は身動きが取れなかったのである。
 更にもう一つ付け加えるばらば、ハワイ攻撃の日が何故12月8日であったかと云う事だ。勿論日米交渉の行き詰まり、最後通牒の日程上此の日になったと云うのは一つの説明であるが、山本長官が此の日は真珠湾に米国空母がいない事を予め知っていたからであろう。
 山本五十六はハワイを徹底攻撃する気は最初から無かった。日本が米国を奇襲攻撃し、「卑怯な日本」と云う既成事実を作れば其れで良かったのである。

真珠湾攻撃にしぶしぶ、出て行った南雲司令官と草鹿参謀長

戦争の原則を忘れた。
○緒戦に大勝すれば、敵を反復攻撃すべき。
○緒戦に中勝すれば、目的達成した後直ちに帰投すべし。
○緒戦に小勝すれば、目的達成せずとも直ちに帰投すべし。


0922 機動部隊は全攻撃機の収容を終わった。南雲長官は直ちに次回
   攻撃準備を命じ、各兵力の報告を求めた。この報告により、
   南雲司令長官は攻撃の成果は十二分に達成したと判断し、再
   攻撃を下令せず北上を続けた。


この第二撃を下令しないのに対し、「赤城」では、搭乗員の間に”この
好機に乗じ再度攻撃すべし”の意見があったが、司令部に意見具申
した者はなかった。


山口2航戦司令官は「南雲長官の今までの言動から」再攻撃の意思
ないものと見て「第2撃攻撃準備完了」と信号してそれとなく催促した。
また搭乗員や航空参謀から再攻撃の意見が出されたが、「南雲さんは
やらないよ。」と洩らして意見具申を行わなかった。


赤城では機動部隊次席指揮官三川第3戦隊司令官は更に攻撃を加える
べきであると具申している。


南雲、草鹿コンビが再攻撃をしなかった理由は以下の通り。
(大東亜戦争戦訓調査会の報告)


・第一次攻撃により、所定の目的をほぼ達した。
・再度の攻撃でも、大きな成果は期待できない。
・第2回攻撃は純然たる強襲となり、戦果の割に成果が期待できない。
・敵大型機が少なくとも50機程度が残存するのは確実である。
   (攻撃機搭乗員の報告と矛盾する)
・敵空母、大順、潜水艦の所在は不明である。
・我が方は250浬以上の索敵が出来ない。敵索敵圏内に長くいるのは
 不利である。


◇草鹿航空艦隊参謀長の回想・・・
「そもそも真珠湾攻撃の目的は、敵の太平洋艦隊に大打撃を与え、
その侵攻企画をとん挫させることにあった。この目的は達成した。
敵はまだ一,二にとどまらない。いつまでも獲物に執着すべきでは
なく、躊躇なく南雲長官に引き上げを進言した。」


◇淵田赤城飛行隊長の回想・・・
「事実上南方作戦の本格的渡洋来攻を封止しようとする所定の
作戦目的を達した。」


◇「トラトラトラ」電を聞いた連合艦隊司令部の状況は。
連合艦隊司令部では、この際敵艦隊(空母を含む)を撃滅すべきである
との意見の一致を見たが、南雲長官の今までの言動から彼がその様な
決心をするか否かに付き不安があった。
はたして機動部隊からは第2撃の報がない。ここで幕僚からは南雲長官
に対し、再攻撃を命令すべしとの議が起こった。(この再攻撃は第2撃
ではなく、敵空母と湾設備撃滅を目的とする夜間もしくは明朝の攻撃)
何しろ肝心の敵空母が攻撃できていない。港湾設備も無傷に近い。
ここは真珠湾の工廠破壊の為の再攻撃、又は敵空母を探し求めて
南下すべきとの意見の一致を見た。
山本長官は「おい、南雲に電報を打って、補足殲滅をやらせろ」
といったときに、

黒田参謀が「子供の使いでもあるまいし、そんな分かりきったことを催促する必要も無いでしょう」と答えた。

結局山本長官の判断により南雲長官の判断を尊重する事にした。


例外として佐々木参謀は敵空母の所在が不明である事、成果の見込み
に不安があることなどから再攻撃に反対した。しかし同参謀は戦後の
回想で、後に山本長官の真意を知り、反対すべきではなかったと述べて
いる。


◇大本営海軍部は・・・
「大本営にあっては、機動部隊が右のような大戦果を挙げて無傷で離脱
に成功した事を大いに喜んだ。そして安堵した。
 また戦況の変化により指揮官の独断専行により戦果の拡大を図るべき
だとの議論もあるが、当時敵空母の姿が見えかったし、一撃で予想外の
戦果をあげ得たのであるから、未練なく切り上げたのは指揮官の英断で
ある。
 指揮官の判断で、も一度だけ攻撃を繰り返していたら満点であったと
言える。それかと言って三回以上に及ぶのは、あの状況において行き
過ぎである。」


南雲長官の引き上げ決定を「英断」としながらも、かなり遠回しであるが、
再攻撃をすべきであったとの意見も見えるような文章である。もともと南雲
長官が早期引き上げを命じたのは軍令部からの艦船の損害を最小限に
とどめる様にとの命令に大きく影響された事への配慮と見える。


この、南雲の情報能力収集能力の弱さや判断の鈍さ、運のなさも次のミッドウェーの戦いに反映される。
問題は、なぜ斯様な男が司令長官に居座り続けたのか?
つまり、なぜ、大日本帝国海軍は、このような男を司令長官に任命しなくてはならなかったのか?この男に、投資する必要があったのか?

この鍵とくほうが、合理的な回答が得られる。
自分もそこまで知らない。

どなたか、この方面で研究された方がいれば、ご助言お願い申し上げます。

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