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他の被害者も生存しているという前提で、何故、今回の5人は帰国を許されたのか?についての推論。 投稿者 霊止 日時 2002 年 10 月 20 日 02:03:23:

(回答先: 北朝鮮が、拉致被害者らに与えたものは、 投稿者 霊止 日時 2002 年 10 月 17 日 07:33:14)

少し補足しますが、私は、他の認定された拉致被害者のほとんど、そして未認定の被害者の多くは、まだ北朝鮮で生存していると思っています。

今回帰ることが許された人は、安明進氏が当初指摘していたような、働いている部署の重要性や機密性が低いからなどという理由ではなく、ひょっとすると、被害者の中でも特に北に対する順応が強く(つまりほぼ完璧なオルグに成功している)、帰国許可と引き換えに、「対日工作活動」を積極的に引き受ける気になった人なのではないか、という気がするのです(曽我ひとみさんの場合は若干事情が異なるのかも知れないですが)。

先の文章に書いたようなテクニックや優待はは多かれ少なかれ殆どの拉致被害者にしているとは思いますが、たとえば横田めぐみさんなどは、少女時代に拉致されており、両親に対する思いや郷愁には特別なものがあると思いますし、有本さんなどの、海外拉致組などは、当初からよど号メンバーらによって仕事をもらう目的で北に入国したものの、行ってみればもう出国も日本への連絡もできないということになり、それに気がついた時点で「のせられた、騙された」というショックを伴った認識をはっきりもったことがあるだろうと推察できます。
他にもいろいろなケースはあると思いますが、これらのケースの場合、北ではまあ生活は保証して貰えるし、他に仲間や当地でできた家族もいるためなんとか適応はできているものの、日本に返した場合、ともすると完全に日本側に寝返ってしまう可能性があることを憚って、今回は死亡したことにして帰国の許可を与えられなかったのではないでしょうか。
また、拉致によど号グループの関与が色濃い(海外での拉致の殆どは、彼らが担当していたという話もあります)ことから、拉致の目的の一つがオルグ活動の一環として仲間を増やすことにあることは明白であり、北朝鮮にいいイメージをもってもらうための工作を彼らが率先して行ったであろうという推測を兼ね合わせると、対日本人の懐柔の方法を指示したり、先に書いたものの中のシミュレーションにも出した、接待、説明、案内役のような人も、よど号メンバーが担当していた可能性もあります。更には、大学生くらいの若者をアベックで拉致する作戦がもっともオルグに成功するのに有効である、というマニュアルを作り、実行を指揮したのも彼らかもしれません。

もちろんこれらはあくまで推測の域は出ません。しかし、自然な成り行きを考えれば、まず帰国させる対象は、日本人である以上に北の人間というアイデンティティを強くしていて、北の政府の方針にも積極的に協力してくれる人ということになるのではないか、と思うのです。

今回帰国した人たちは表情を見ても、曽我さん以外は、脅されてしかたなく何かを隠しているとか口裏合わせをしているとかいうより、単に通常の業務の規定や、帰国の条件となる項目を遵守しているような態度に見えます。
また、故郷に帰ったあとの映像は、曽我さんの場合は胸に訴えかけるような、切々としたものを感じたのですが、他の夫婦組は、まるで徹頭徹尾同窓会ノリというか、どちらかというとみているこっちまで楽しい気分にさせられるようなもので、対称的でした。少しは、北から聞かされていたものより日本での受け入れ体制にずっと暖かみがあると思ったのか、戸惑ったような表情をそれぞれ見せたり、昔の仲間と野球をしたり婚姻届を出したと言ってテレている蓮池さんの顔から、硬さがとれて明るく軽い感じになってきたなど、ここに来て変化が現れてきた気はしますが、任務を放棄したとか、「もう北には帰りたくない」と思うようになったとかいう兆しは特にないようです。

しかし、今はどうであろうと彼らの故郷は日本であり、暴力的で強引(海外組の場合は詐欺的)な手口で「拉致」「誘拐」されたという事実は、それが「選ばれた」などというプライドにすり替えられていたとしても、どこまでいっても事実なのです。
従って彼らが自分の家族や友人を無理矢理オルグして北朝鮮に染まらせるなどということは、恐らく出来ないでしょう。

彼らの立場を誤解しないということも大事だと思いますが、それより、彼らがかなり北の価値観に染まっていたとしても、余計な警戒などせず(ましてや差別など言語道断です)、暖かく信頼して見守ることが大切だと思います。
(しかし、情報が漏れているとも思うし、怪しいお目付け役も同行しているので、油断は禁物です)。

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