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民主制が対抗力に優れているわけでない 投稿者 あっしら 日時 2002 年 10 月 21 日 02:31:55:

(回答先: 北朝鮮の最大の理解者は日本の「天皇陛下」主義者 投稿者 独裁体制賞揚者=どの時代でも愚者 日時 2002 年 10 月 21 日 01:30:51)

「独裁体制賞揚者=どの時代でも愚者」さん、こんばんわ。
投稿を拝読して、多くの点で共感を覚えています。

北朝鮮批判を展開している識者の少なからぬ人たちが、根っこはキム体制と同じような国家観を持っていると考えています。
チャーチルがナチスドイツの統治形態に畏敬の念を抱いたのと同じです。
権力志向を持った人は、独裁制しかも国民の多くが支持する独裁制を望むものです。
(世界最大の発行部数を誇る新聞社の社長も、北朝鮮を訪問してキム氏と腹を割って話せば傾倒してしまう可能性があると思っています(笑))


咀嚼しきれていない点もあるとは思いますが、いくつか疑義を提示させていただきます。


>現代日本は欧米からの圧迫に対し、基本的に民主的システムを使って対応できる制度
>を持っている。

現状の日本のみらなず欧米諸国を見ればわかりますが、欧米(支配層)からの圧迫に対し民主的制度がそれほど力を持っているとは考えていません。

国民が個人というばらばらの存在で位置づけられ、抽象的な価値観や決定論的な論理を公教育で醸成され、就業してからは日々生活に追われ、情報を商売としているメディアに依存し、投票という行為で他者に判断を委ねてしまうという現実が、「欧米からの圧迫」の対抗力になるとは思えません。

わずかばかりの知恵者が権力中枢にいれば、国民全体が嬉々として欧米に身と心を捧げてしまうように誘導できるというのが、民主制度の恐さだと思っています。

しかも、民主制度ですから、責任は国民全体にあるということになります。


>独裁体制は自由と平等を敵視するものであり、欧米の圧力に対抗する必要があるから
>との理由で独裁を選んだ結果、国内でおきている矛盾は類似のものである。

独裁体制は自由を敵視しますが被支配者の平等は重視する場合もあると考えています。

「独裁を選んだ結果、国内でおきている矛盾は類似のもの」というのは卓見だと思いますが、類似であっても、外国勢力からそうされているのか、国内支配者からそうされているかで、受け止めた方が違うのが民族国家意識が根強い近代の特質ではないかと思われます。


>で、今の日本がそうであるように,北鮮も米英の隷属国に位置を得て、米英の征服物
>語はページを重ねていくのである(独裁体制を敷いていなければ、破壊と侵略の口実
>にされないですんだのだ)。
>米英の不当な圧力に抵抗するため、独裁システムを選ぶものは必滅する宿命にあるの
>だ(独伊含む)。

「独裁体制を敷いていなければ、破壊と侵略の口実にされないですんだ」かもしれませんが、破壊と侵略がないまま収奪対象になっていた可能性もあります。
北朝鮮は、破壊と侵略がないまま、国民生活は良くなるでしょうが収奪対象になると予測しています。
(米英の収奪も独裁制のほうがスムーズにいくというのは世界各地で実証済みです)


また、「独裁体制」も、米英と同じような経済価値観を持っていながら劣位にあるからそうなったり、米英が敵対的対応をするからそうせざるを得ないという側面があります。
(近代独裁体制は、革命移行体制・戦時体制・買弁(米英代理人)体制として構築されるものだ考えています)

独裁システムが愚かな統治者を生み出す宿命をもったものなのか、愚かな人物が権力を掌握するから独裁システムになるのかがわかりませんが、米英に「喧嘩を売る」というのは、今なお、必滅の選択だと思っています。

米英に喧嘩を売れば、民主制でもなんやかんやと難癖を付けられて攻撃される憂き目にあいます。
たとえば、現在のブッシュ政権をもって「米国は独裁制である」と認定することは、それほどトチ狂ったことではないはずです。

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