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貸し付けの目的により異なります。 投稿者 隣人 日時 2002 年 10 月 22 日 03:05:52:

(回答先: Re:阿修羅には キリスト教専門家いないんすかー!? 投稿者 ナンジャモンジャ教 日時 2002 年 10 月 17 日 06:10:21)

こんばんは、「専門家」ではありませんが、聖書を学んでいるクリスチャンです。
利息を取ることに関して、聖書やイエス・キリストはどう見ていたか、ご参
考になればと思います。


申命記 23章19節で、仲間のイスラエル人に貸し付けた金銭からいかなる利息
を取ることも非とされていますが、これは主として困窮し、貧困に陥った人
たちが借り入れる場合のことであったようです。(出エジプト 22:25; レビ
記 25:35-37。)
また非イスラエル人への貸し付けでは利息を取ることがはっきり認められて
いました。「異国の者には利息を払わせてもよい」と律法は述べていました。
(申命記 23:20)なぜこうした相違があったのか。イスラエルの中に住む異
国の人は事業を営むことが多く、その借金は事業のためのものであったと思
われるからです。ですから、金を借している人がそれから生まれる利益の一
端にあずかるのは至極道理にかなったことであり、それは利息を求めること
によって行なえました。

廉直なイスラエル人は無利息で貸し付けることに関する神の律法に従ってい
ましたが、一方では、利息を課して貸すことも一般化し、困窮した債務者は
苦しみを味わっていたようです。(ネヘミヤ 5:1-11; エゼキエル 22:12)
しかし、イエス・キリストはこの点で神の律法を擁護し、その適用をさらに
広げてこう言われました。「何も当てにしないで貸しなさい」。(ルカ
6:34,35)ですから、逆境が続いたために負債を返すことができず、しかも
自分のせいでそうなったのではない場合、そうした人から援助を差し控える
のはふさわしいことではありませんでした。しかし、貧困からの救済に貸し
付けが必要とされる場合でなければ、貸し付けに利息を課しても差し支えあ
りませんでした。イエスご自身も、一つの例えの中で、主人の金を銀行家に
預けて利息が付くようにしなかった邪悪な奴隷をとがめさせることにより、
投下資本から利息を得るのが間違いではないことを暗示しています。
―マタイ 25:26,27; ルカ 19:22,23。

>どうも、牧師さん解説によるちキリスト自身は、利子を禁じてはいない
>というんです。でも、カトリック教会は認めていない、と。で、また、
>カルバンによって利子取得がみとめられた、と。結局、この宗教には
>一貫性なさそうですね。


東方正教会およびローマ・カトリック教会にとって、貧困は美徳でした。
それは貧しい人々が受け入れなければならない「試み」でした。金持ちが金
持ちで、貧しい人が貧しいのは、神の定められた取決めなるものとされたの
です。自ら進んで貧困の生活を送るのは“聖なる”こととされ、“高利貸し”
(金貸し業)は教会法によって禁じられていました。
しかし、ユダヤ人の金貸しを非難しながら、カトリックの大聖堂参事会は高
利で金を貸していました。教皇制度そのものも、「中世最大の金融機関」と
なりました。

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