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金の上昇が止まらないのはテロ・リスクがあるから?(MSNマネー) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 5 月 31 日 13:08:19:

ぱっとしない市場の中でひときわ目立った動きを見せているのが「金」。混とんとした米市場への不安感やテロ・リスクが要因ともいえるこの金価格の上昇はまだまだ続くのか!?

■ 金価格の上昇が止まらない!

金価格が一段と上げています。ニューヨーク金相場は5/28(火)に一時327ドル台まで上昇しましたが、これは97年以来約5年ぶりの高値となります。金価格上昇の最大の要因は先週のコラムで記した通り「消去法」です。つまり、株・債券がぱっとせず、短期金利も史上最低レベルであることから「最後の逃避先」として金が選好されているためです。
上げのピッチも急です。2001年4月の255ドルを底として13ヶ月で70ドルの上昇となっています。年率換算すると+25%です。直近の動きを見ても、月初から約6%上昇とかなり速い動きを見せています。

■ 対米テロ再発リスク ドル下落・金上昇要因

直近の金価格の急騰は対米テロの再発リスクとも大きく関連しています。5/20(月)にチェイニー副大統領がTVインタビューの中で「対米テロはほぼ確実におこる」と述べたのは記憶に新しいところです。対米テロに対する懸念は米ドルにとって大きな圧力となっています。ユーロ/ドル相場は昨年9月11日のテロ直後の水準を上回ってきました。円も23・24日(木〜金)の日本の金融当局による介入で上昇が止まったものの、今月は4円程度の円高となっています。
このように「有事のドル買い」が無効になってしまった現在、資金の逃避先として金が注目されています。

■ 問題は、「どの程度がテロ・リスクによるものなのか」

今後の株式・債券・通貨マーケットを占う上で、金の動きは非常に重要です。現在の状況は非常に複雑で、市場にどんなリスクがどの程度織り込まれているのかがわかりにくくなっています。例えば、「なぜ景気が回復しているのにNY株は去年の10月の水準に止まっているのか?」について考えてみると、「長期的に世界経済が低迷すると考えられるから」、「循環的な景気がそれほどもりあがらない可能性があるから」、「米国に対するテロのリスクがあるから」等、いくらでも答えが見出せます。
現在の市場では、ざっと挙げただけでも、「テロ・リスク」、「循環的な景気があまり盛り上がらないリスク」、「ドル急落リスク」、「世界経済の長期デフレリスク」、「世界がテロや局地紛争により長期的に不安定になるリスク」といった「イベント・リスク」、「短期的な景気循環」、「長期的な構造変化」のすべてのリスクを推し量らなければなりません。それだけ、世界は大きな挑戦の時期を迎えているということです。
これだけ複雑にリスク要因が絡み合っていると、「どの程度がテロ・リスクというイベント・リスクなのか」はまったく分かりません。したがって、景気循環要因がどの程度かも分かりませんし、長期経済低迷リスクをどれほど織り込んでいるのかも分からないのです。

■ 金価格上昇はもうしばらく続くのか?

筆者はこのように様々なリスクが複雑に絡み合って、どの程度のリスクが市場に織り込まれているのかわかりにくいマーケットでは、最も安全な資産にお金が集まるのが当然だと思います。現在の状況では、「ドル」や「米国債」が逃避先として不安であるため、どうしても「金」になります。
金の上昇相場はまだ始まったばかりだとも言えます。上昇を始めてからまだ13ヶ月です。わずか6年前の96年には400ドル、15年前には500ドルであったことを考えれば上昇余地はたっぷりとありそうです。金価格の上昇は「テロ・リスク」がくすぶり続ける限り続いていくと考えています。
提供:株式会社FP総研

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