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国債格下げは邦銀格付け見直しに直結せず、金融サポート前提で[東京31日ロイター] 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 5 月 31 日 19:04:23:

(回答先: アジア系中銀が数兆円の日本国債を保有、格下げで売却の懸念も=市場筋[東京31日ロイター] 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 5 月 31 日 18:40:18)

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが日本国債の格付けをAa3からA2に2ノッチ引き下げたことを受けて、市場の一部では、政府支援の厚い銀行格付けへの影響を指摘する声も聞かれているが、複数のアナリストなどによると、今回の日本国債の格下げ自体が金融セクターへのサポートを前提としたものとなっており、銀行格付けの引き下げやクレジット・スプレッドの拡大に直結することはない、という。
ただ、日本政府の厳しい財政事情の中で、そうした金融セクターに対するサポートに懐疑的な見方が出てくる可能性もあり、いずれ銀行格付けに影響が出る可能性は否定できない、という。
ムーディーズは31日正午過ぎに、これまでAa3となっていた日本政府の円建債務格付けをA2に引き下げるとともに、アウトルックをネガティブから安定的に変更した、と発表した。こうしたムーディーズによる格下げを受けて、市場の一部では、今回の格下げが事業会社、特に政府による支援を受けている大手行など銀行格付けに影響を与え、再び金融システム不安再燃の引き金になるのではないか、との懸念も聞かれている。
昨年末から今年初にかけて金融システムに対する不安感が高まった時期に、スタンダード&プアーズが複数の邦銀の格付けを引き下げ、こうした見方に拍車をかけた経緯があり、市場参加者の記憶に新しいだけに、邦銀の格付け動向には敏感になりやすい、という。
ただ、複数のクレジット・アナリストなどによると、今回の日本国債格下げが邦銀の格下げに直結することは考えにくい、という。
この点について、ドイツ証券・クレジット調査部長の島義夫氏も、「国債格付けと銀行格付けの間には、もともと2ノッチから3ノッチの格付け格差というクッションがあったことを考えると、国債格下げは直ちに銀行格付に影響するとは限らない。また、政府は銀行問題を抱え、政府がその問題をほとんど丸抱えせざるを得ないであろうという予想があるために政府格付けは低下しているのだ、ともいえる」と指摘する。
東京三菱証券・チーフクレジットアナリストの三島拓哉氏も、「確かに多額の公的資金を注入されている銀行は、一般の事業会社に比べて、国債格下げの影響を受けやすいといえるが、すでにそれらの銀行は、今回、日本国債が引き下げられたA2よりも下位の格付けであり、アウトルックもネガティブとなっている。自動的に国債格下げに連動することはない、と見ている」と述べている。
さらに、同氏は、「今回の日本国債格下げには、金融セクター支援が織り込まれているのに、その上、銀行格付けまで下げてしまうと二重にカウントするような格好になってしまう」とも指摘している。
このように、今回の日本国債格下げが銀行格付けの引き下げに直結するとの見方は少ないものの、「政府の財政事情を考慮すれば、いずれ銀行格付けに影響を与える可能性は否定できない」(機関投資家)との見方も示されている。
ドイツ証券の島氏は、「現在の大手銀行の格付けは政府によるサポートを前提としており、そのサポートしている政府の評価が下がったのだから、サポートされる方にも悪影響が及ぶことは避けられない。ある程度の時間が経過後に、銀行格付けには低下圧力が加わると考えるべきだろう。公的資金が注入されている銀行の格付けは、いずれ引き下げられることになろう」との見解を示している。

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