現在地 HOME > 掲示板 　★阿修羅♪

次へ　前へ

年金資金運用基金は、2008年度末までに保有株の8割を時価総額に比例するTOPIX連動型で運用する方針だ。TOPIX運用では成長性や配当利回りではなく、時価総額という尺度で保有比率が機械的に決まる。このため年金資金の銘柄入れ替えで、今まで注目されていなかった地味な銘柄に突然、大量の資金が流入するケースも予想される。最もインパクトが大きいのは、今まで株式市場で注目されていなかった「地銀」との見方が強い。

●米国では「市場平均並み」が主流に

株価下落局面で話題になることの多い公的資金だが、実際は「市場平均並み」を目標とする保守的な運用に軸足を移しつつある。米国では、運用を任せられた業者の責任を法律で明確化、「年金に関する限り、日本の投信のように、高値追いする銘柄に途中で飛び乗るような危険な運用はやりにくい」（米系証券）。そこで、個別銘柄の成長性に賭けるリスクを取らず、ポートフォリオを市場全体の値動きに連動させるのが一般的だ。

●TOPIXにも欠陥？？？

日本でも、全銘柄をカバーするTOPIX連動運用が着実に増えつつある。ただ、TOPIXは東証1部の全銘柄を対象とする指数だが、欠陥がないわけではない。実際に運用する立場からすると、「ほぼ全銘柄をまんべんなく集めるのは意外に大変」（欧州系運用会社）なのが実情だ。
時価総額が大きくても、親会社や取引先が株券の大半をがっちり抱え込み、市場に出回らないケースがある。さらに、浮動株比率が高くても、成長性に乏しいなどの理由で投資家に人気がなく、日ごろの出来高が少ない銘柄も珍しくない。

●ズラリと並ぶ有力地銀株

実際に年金資金が時価総額通りに株を集める場合、「1000株単位で細かく拾っていくのは手間がかかって現実的ではない」（大手証券）。市場での取引量の多少に関わらず株券を集めるTOPIX資金が薄商い銘柄に大量流入すれば、株価への影響は避けられないようだ。
ある国内証券の調査担当者はTOPIX資金の流入による影響の大きそうな銘柄を、次のようにリストアップしている。
百十四銀行<8386>、武蔵野銀行<8336>、大垣共立銀行<8361>、みちのく銀行<8350>、札幌北洋ホールディングス<8382>など、いずれも地銀株が並んでいる。こうしたリストを顧客向けリポートに掲載した外資系証券も少なくない。もっとも、こうしたリポートには、年金の買いが持ち合い解消売りの“餌食”になるリスクも明記されている。投資家の方はご注意を！
（半沢　昭悟)

　次へ 　前へ

フォローアップ:

★登録無しでコメント可能。今すぐ反映　通常 ｜動画・ツイッター等 ｜htmltag可（熟練者向）
（タグCheck ｜タグに'だけを使っている場合のcheck ｜checkしない）（各説明）

（←ペンネーム新規登録ならチェック）
↓ペンネーム（2023/11/26から必須）

↓パスワード（ペンネームに必須）

（ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。）
↓画像認証
（ 上画像文字を入力）
ルール確認＆失敗対策
画像の URL (任意):

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ 　since 1995
　題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,ＭＬを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。