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 ☆今日の株式・上値の重い展開か 鉱工業生産に関心高い
NAA 7050 : 2002/07/29 月曜日 07:54
        【NQN】週明け29日の東京株式相場は上値が重くなりそうだ。前週末        
        26日の米国株相場が反発したのを受けて朝方は株価指数先物などに買い        
        戻しが先行する可能性はあるが、上値では金融機関の持ち合い解消売り        
        や外国人投資家の売り圧力が強まりそうで反発力は限られるだろう。前        
        週末の海外市場で円相場が1ドル=119円台前半まで下げており、「ドル        
        で保有株を評価した場合の含み益の目減りが外国人投資家に売り材料視        
        されるのでは」という懸念も多いようだ。                                  
         前週末の米国株相場はダウ工業株30種平均、ナスダック総合指数とも        
        上昇したが、企業会計に対する不信感など先行き警戒感はなおくすぶっ        
        ている。半導体関連株が引き続き軟調だったため、国内でもハイテクな        
        どの輸出関連銘柄に買い手控え気分が強まる公算がある。                    
         取引開始前に経済産業省が発表する6月の鉱工業生産速報も市場心理        
        に影響しそうだ。日本経済新聞社の調査で予測中心値は前月比で0.3%         
        低下。生産活動の頭打ちを示す結果が出れば、景気回復期待がさらに後        
        退して日経平均株価が節目の9500円に接近する展開もあり得るだろう。        
         4―6月期の連結営業損益が290億円の赤字(前年同期は423億円の赤        
        字)になった富士通(6702)の動きに注目する参加者が多い。2003年3        
        月期通期の営業損益は1000億円の黒字見通しで従来予想を据え置いたが        
        、半導体事業の周辺環境に不透明感が強まりつつあり「収益の下振れリ        
        スクが根強い」という見方が消えていない。                                
         経営再建中のダイエー(8263)について27日付の日本経済新聞朝刊は        
        、同社の高木邦夫社長が「7月商戦で苦戦しており、8月中間期の業績        
        目標の達成が微妙であることを示唆した」と伝えた。このためダイエー        
        の主取引銀行であるUFJ(8307)や三井住友銀(8318)やみずほHD        
        (8305)などに与える影響を注視する向きが市場には多いようだ。(永        
        井洋一)
☆今週の円・急落後、上下に振れやすく 日米欧の株価にらみで
NAA 7047 : 2002/07/29 月曜日 07:53
        【NQN】今週の円相場は1ドル=118円台後半に急落して始まった後、        
        日米欧の株価動向をにらみつつ上下に振れやすくなりそうだ。米国の会        
        計問題や株式相場に対する市場の見方はなお厳しいが、米株安が進んだ        
        影響で欧米の投資家がリスクを回避する動きを強め、円資産からの資金        
        引き揚げが加速するとの思惑が広がっている。日経平均株価は2月6日        
        に付けたバブル崩壊後の安値(9420円)に迫っており、日本経済の先行        
        きを懸念する空気も再び出始めている。                                    
         欧州諸国で協調利下げ観測が浮上したことも、対欧州通貨などで見た        
        ドルの支援材料になっている。前週末26日の海外市場では、スイス国立        
        銀行(中央銀行)が市場の意表を突く形で0.5%の利下げを実施。経済         
        構造が似ているうえ、米株安の影響が無視できないユーロ圏や英国も利        
        下げに追随するとのうわさが広がった。買い持ちが膨らみやすかった対        
        ユーロを中心に、対円でも投機筋などによるドル売りの持ち高調整が目        
        立ったという。                                                          
         英イングランド銀行(BOE、中央銀行)や欧州中央銀行(ECB)        
        は利下げのうわさに対してコメントを避けたが、31日からBOEが開く        
        金融政策委員会や、1日にECBが開く定例理事会で金融緩和が決まる        
        と見る向きも増えている。ニューヨーク市場で円相場は一時1ドル=119        
        円07銭まで下落し、終値も118円75―85銭と東京市場の終値比で1円40         
        銭円安・ドル高水準となった。                                            
         経済指標では7月の米消費者信頼感指数(30日)や4―6月期の米国        
        内総生産(GDP)速報値(31日)、米供給管理協会(ISM)が公表        
        する7月の製造業景況指数(8月1日)や7月の米雇用統計(8月2日        
        )など、米国で重要指標の公表が多い。31日には米地区連銀景況報告(        
        ベージュ・ブック)も公表され、米景気の先行きや株式市場のセンチメ        
        ントを占う上で関心が高い。一方、日本でもファンダメンタルズ(経済        
        の基礎的条件)に焦点が当たり、6月の鉱工業生産指数速報(29日)や        
        6月の完全失業率(30日)などの指標が株式市場などを通じて相場材料        
        になる公算もある。                                                      
         塩川正十郎財務相は31日に定例の記者会見を開く。(今 晶)
 
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。