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(回答先: 【新円切り替え】紙幣デザイン、04年度に一新 野口英世、樋口一葉登場〔朝日新聞〕【新円切り替え】 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 8 月 02 日 11:53:17)
政府・日本銀行は2日、2000円札を除く千円札、五千円札、一万円札の3種類の紙幣(日本銀行券)を一新し、2004年度から新紙幣を発行することを正式に発表した。紙幣の刷新は1984年以来、20年ぶり。新紙幣は、沖縄サミットを機に2000円札を発行した2000年以来だ。
新紙幣には、新しい印刷技術を駆使して偽造防止を徹底するともに、自動販売機の更新など需要を掘り起こし、景気浮揚につなげる狙いがある。
紙幣刷新について塩川財務相は同日午前の会見で「偽造防止が主な目的だが、経済波及効果も期待できる」と述べた。
紙幣の図柄は、1万円札は表面の肖像の福沢諭吉はそのままで、裏面のキジを平等院の鳳凰像に変更する。5000円札の表面は新渡戸稲造を樋口一葉に変更して、裏面は富士山から尾形光琳作の「燕子花図」とし、千円札は表面を夏目漱石から野口英世に、裏面をタンチョウヅルから富士山と桜に一新する。
日銀法では、紙幣の種類などは政令で定めており、政府は政令改正を行う。
樋口一葉は明治時代の女性小説家で、代表作に「たけくらべ」「にごりえ」などがある。野口英世は、大正時代を中心に活躍した細菌学者で、アフリカなどで黄熱病研究に尽くした。
今年6月末時点で発行している日銀券は1万円札が62億1000万枚、5000円札が4億2000万枚、千円札が31億9000万枚。政府・日銀は2004年度から2年程度かけ、約100億枚の旧紙幣を新紙幣に切り替える計画だ。
また、新紙幣は、偽造防止のため、マイクロ文字やすかしなどを引き続き採用するほか、新たにお札を傾けると数字や文字が浮き上がる「潜像模様」や、見る角度によって色が変化する特殊インキ、「ホログラム」など最新技術を導入する。
警察庁によると、偽造券は急増しており、昨年の偽造券発見枚数は6475枚と、過去10年で最多を記録した。最近では、今年初めに首都圏や静岡、大阪などで精巧な1万円札の偽造券が大量に発見された。肖像のすかし部分にすかし様のものがあるほか、色目も真券に似ているなど、偽造の技術も進んでいる。
(8月2日12:10)