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 ◇米国株、買い戻し主導で大幅反発――利下げ効果に関心
NAA 7780 : 2002/08/07 水曜日 05:23
        【NQNニューヨーク=渋谷淳】6日の米国株式相場は大幅に反発。ここ数日        
        観測の広がっていた利下げの景気押し上げ効果に関心が向かい、最近下        
        げのきつかったハイテクや景気敏感、金融株が買い戻し主導で上昇した        
        。「景況感の悪化を警戒していた5日までとは正反対の動きになった」        
        (米国株トレーダー)との声が出ていた。ダウ工業株30種平均は前日比        
        230ドル46セント高の8274ドル9セント(速報値)、ナスダック総合指数は同53.        
        44ポイント高の1259.45(同)で終了。一時はダウ平均で約370ドル、ナスダ        
        ック総合指数で73ポイント前後上昇する場面もあった。                         
         「債券先物売り・株式先物買い」の取引が指摘されていた。株式市場        
        への資金回帰を連想させ、市場心理の好転につながった。6日はリーマ        
        ン・ブラザーズが9月以降、年末にかけ合計で0.75%の利下げを予想。        
        景気刺激効果も強調した。前日まで景況感の悪化を示すと受け止められ        
        ていた利下げ観測を一転、株式相場の下支え要因とするムードが広がっ        
        た。外国為替市場でドルが上昇したことも支援材料になった。                
         通常取引終了後に決算発表を控えるシスコシステムズが上昇。5日に        
        下げの目立った半導体関連株が買われた。ストックオプション(自社株        
        購入権)を費用計上する方針を示したゼネラル・モーターズ(GM)が        
        堅調。シティグループが上げた。半面、取引終了間際にクエスト・コミ        
        ュニケーションズが売られ、ベルサウスが下げに転じた。◇米国株反発 利下げして割高感残る・フィッツパトリック氏
NAA 7839 : 2002/08/07 水曜日 07:39
        【NQNニューヨーク=小山文】ドイツ銀行プライベート・バンキングの米国        
        株式責任者、オーエン・フィッツパトリック氏 米景気が実際に減速す        
        れば米連邦準備理事会(FRB)が追加利下げで景気を支援するとの思        
        惑が買い材料になった。前日までは利下げ観測が米景気悪化の思惑を誘        
        い売り材料になったが、ここ数日の下落である程度の悪材料を消化した        
        とみている。ただ、利下げになったとしても、企業収益の落ち込みは避        
        けられず、株式相場の割高感は残るだろう。コーポレートガバナンス(        
        企業統治)を巡る悪材料が引き続き下押しする可能性もあり(6日の上        
        昇だけで)長期的な相場基調を判断するには時期尚早だ。
☆米国株サマリー・利下げ観測を一転好感 企業収益は依然不透明
NAA 7838 : 2002/08/07 水曜日 07:38
        【NQNニューヨーク=小山文】6日の米国株式相場は反発した。ヘッジファ        
        ンドなどの買い戻し主導で上昇したとの声が多い。米連邦準備理事会(        
        FRB)による追加利下げ観測は景気押し上げ要因として再評価された        
        。ただ、企業収益の先行き不透明感は根強く、株式相場は依然方向感を        
        見いだせない状況にある。                                                
         利下げ観測は景況感悪化の裏返しとして前日までは売り材料視されて        
        いたが、6日は一転、景気浮揚効果の方に視線が向けられる格好となっ        
        た。ドイツ銀行プライベート・バンキングの米国株式責任者、オーエン        
        ・フィッツパトリック氏は「7月のグリーンスパンFRB議長の議会証        
        言後は米景気回復が順調とみられていただけに、経済成長率の下方修正        
        をきっかけとした景況感悪化の衝撃は大きかったが、ここ数日である程        
        度消化したようだ」とみていた。                                          
         前週末から証券会社による利下げ予想が相次ぎ、リーマン・ブラザー        
        ズも6日、年内の利下げ実施見通しを示した。リーマンはFRBが9月        
        、11月、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ずつ利下げ        
        し、フェデラルファンド(FF)金利は1%に低下すると予想する。こ        
        うした低金利見通しが素直に好感され、前日売り込まれた金融株やハイ        
        テク株に買い戻しが入った。米国株式市場への資金流入への期待感も下        
        支えした。前日まで4日続伸していた米国債相場が急落。朝方は債券か        
        ら株式にかなり大きな資金移動があったとのうわさが流れた。ドルも対        
        主要通貨で上昇した。                                                    
         一方、「長期的な方向性という点ではまだ手探り」と見方が支配的だ        
        。フィッツパトリック氏は「企業収益の落ち込みが予想され、利下げが        
        あったとしても株式相場に割高感は残る」と指摘。ラザード・フレルの        
        シニア・トレーダー、ジョン・ジレット氏は「機関投資家の買いはまだ        
        少なく、売買高も低調」と指摘し、引け後の決算発表でシスコシステム        
        ズが示す収益見通しを見極めたいと話していた。シスコは通常取引終了        
        後に市場予想を上回る5―7月期決算を発表。すでに期待値が低下して        
        いたこともあり、株価は時間外で一段高となっているものの、8―10月        
        期の利益予想を示さなかった。企業収益回復への不安感は払しょくされ        
        ていない。
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。