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アルゼンチン:通貨危機8カ月 子供の飢えジワリ[毎日新聞8月27日] ( 2002-08-27-12:45 ) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 8 月 27 日 14:17:12:

【ブエノスアイレス藤原章生】
昨年暮れ、1400億ドル規模の債務不履行(デフォルト)を宣言し銀行預金の引き出しを凍結、通貨の対ドル価が以前の3分の1以下に落ち込んだアルゼンチンで、意外な言葉を聞いた。「この国には今、貧乏が必要だ」「食糧の有り余るこの国は絶対に潰れない」ーー。単なる空威張りなのか。首都ブエノスアイレス周辺の貧困状況を探った。
「児童の栄養状態は日に日に悪化しています。週末家で食べられないのか、月曜日は皆、本当に飢えています」。70年代から急速にスラムが広がったブエノスアイレス近郊の町アベジャネダ。約200人が通う小・中学校の女性教員ミルタ・セラさんは、トマト味の米と芋スープを教え子に配りながらそう話す。
セラさんも、携帯電話販売業の夫が不況で失業し、自身の月給500ペソ(約1万7000円)で生活している。相次ぐ工場、企業の閉鎖で失業率は20%を超える。「職がある私はまだましな方」と言う。
南半球の晩冬の夕暮れ。欧州各国の建築を取り入れた南米で最も豊かな中心街を歩く人の表情はどこか暗い。「もともと暗いのがさらに暗くなったようです」と国際協力事業団(JICA)の現地職員フアンカルロスさんは言う。
午後6時半。申し合わせたようにゴミ集めの男たちが現れる。石畳の通りの隅で商店やレストランのゴミ袋をひっくり返し、丹念に段ボールや古紙、瓶類に分類する。通称カルトネロ(段ボール屋)と呼ばれる人々でブエノスアイレス市内に推定で約3000人いる。その一人、ホルへ・イキスさん(58)は本職の保険代理業では食べられず、5カ月前にゴミ収集業を始めた。一晩で50ペソ(約1700円)ほどの売上げだ。
弁護士のフェルナンデスさん(40)は「私が出す家のゴミ袋から毎晩手づかみで残飯を食べている姿を見ると、街に飢えが迫っているのを感じる。2カ月前、こんな光景はなかった」と話す。
一方、東部の高級住宅街レコレタ地区では無数に並ぶカフェテリアで富裕層の夫人たちが日課の午後の紅茶を楽しむ。「ここだけは昔から何も変わらない。危機など何も関係ないようだ」とフェルナンデスさん。ドル収入のある人、1ドル=1ペソに固定されていた今年1月までに国外に資産を移転した富裕層にとり、ペソの急落は支出や負債の削減につながる。彼らは「危機」の受益者でもある。
国際通貨基金(IMF)がブラジル、ウルグアイへの緊急融資を今月、即座に約束しながら、アルゼンチンへの支援はまだ実現されない。財政上の技術的問題もあるが、アルゼンチン人の国民性を問題視する人も多い。
40年間、ブエノスアイレスに暮らす貿易業、神谷衛さん(72)は言う。「この国には今貧乏が必要なのです。人々が自らゴミをあさるなど初めての事です。肉牛など最高の物を自ら消費し、二流品を輸出に回すような癖がこの国にはある。そういう姿勢を改める意味からも今回の危機は良い機会なのです」

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