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デフレ、不況、構造改革 >あっしらさん 投稿者 たにん 日時 2002 年 9 月 21 日 00:20:03:

あっしらさん。こんばんは
主に米国経済の変化のせいで国内政策の変動も大きくなっているようですね。
>>>>デフレの定義は、持続的な物価下落という意味である。
>>>>デフレの要因は、@安い輸入品の増大などの供給面の構造要因、A景気の弱さからく
>>>>る需要要因、B銀行の金融仲介機能低下による金融要因、の3つがあげられる。
>>>これまでも書いてきたように、このようなデフレ要因は認められません。
http://www.asyura.com/2002/hasan14/msg/254.html
>「銀行の金融仲介機能低下」は、ある程度の説明にはなりますが、なぜそうなったのかが問われなければなりません。
>「バブル崩壊」は、金融取引には使われていた“余剰通貨”を一気に縮小させ、全体としての“余剰通貨”を一気に増加することになりました。
>97年の「低中所得者負担増政策」は、存在している厖大な“余剰通貨”を吸い上げずに、厖大な“余剰通貨”を原資として赤字国債を発行することで経済苦境を脱出しようとした政策のツケを、低中所得者に回したものです。

余剰通貨という言葉こそ用いていませんが、バブル崩壊を原因とする需要の低下と企業や銀行の悪化などの分析がコーランにもあるようです。 
(ただ数学的な明確なモデルが見当たら無いので(一般均衡論?)、あっしらさんと、コーランのモデルの実質的な違いが明確にはわかりませんが)
http://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je01/wp-je01-00101.html


それで、なぜバブルが発生し崩壊が続くか(投機的な資金の持続的な引き上げが生じているか)ですが、
1、規制と所得再配分の失敗のせいで輸入が十分増加しなかった(本来は余剰通貨は、輸入の増大で消費され、国民全体が豊かになったはず)
2、期待された国内産業の生産性の上昇が全く起こらず、
逆に無駄な公共投資のせいでさらに低下してしまった
3、米国支援のための低金利政策でインフレ速度がバブルに対し追い付けず、バブルを打ち消せなかった
4、含み経営からの脱却に金融機関が成功していない

などが原因ではないかと見ています(定性的であまり気分が良く無いですが)。

それと、あっしらさんの用いている数学的分析は何がベースなのでしょうか?
あまり経済に詳しく無いので何か論文があれば教えていただければ幸いです。
もう少し定量的に、このモデルでデフレ過程と給与上昇(黒字企業の売り上げに対する労働分配率の上昇)の
需要構造に与える影響をきちんと記述したものを見たいと思います。
特に、デフレ予想や、国外産物の流入の効果を定量的に記述したものに興味があります。
(どうも検索しても見つからないようです)

#あと、私も毎日新聞のような構造改革論議には反対です。確かに今の高齢者は優遇され過ぎているし、
図のように高齢者世帯が日本の金融資産のほとんどを占有している問題は何とかしないといけませんが
経済格差も大きく、生活保護受給者のほとんども高齢者世帯ですからね。
政治と癒着した非効率産業(医療産業も含む)が生み出している、巨額な国民負担に比べれば
貧困高齢者の衣食住の最低生活を負担するコストは小さく、憲法改正は有害無益でしょう。
(現在100万人が仮に10倍1000万人になっても、一人50万円に抑えれば5兆円で十分賄え、
しかも需要の下支えと、国民の倫理観や安心感を高めるという重要な効果がある)

長期的にはともかく、資産課税を含む累進的な課税強化の方が必要だという印象です。(繰り返しですが)
あと課税最低限を下げるのは、単なるデフレ状況であれば正しい考え方ですが、今の日本の場合、
経済構造が硬直化しており、しかも外部の市場の不振で、不況が重なっているので難しい問題ですね。

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