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de-sAPEC◆不良債権処理で具体策示せず 加盟国の期待肩透かし  「毎日新聞」 投稿者 日時 2002 年 10 月 29 日 02:05:44:

【ロスカボス三島健二】27日閉幕したアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議は、日米欧の株価低迷で経済の減速感が増し、世界経済の先行きに再び不透明感が増す中で開かれた。域内経済の浮上のカギを握る日本の先行きはAPECの場でも関心を集め、首脳宣言も「金融システムの健全性の強化が重要」という表現で、日本に不良債権問題の早期解決を迫った。しかし、国内調整の遅れから小泉純一郎首相は具体策を示せず、加盟国・地域の期待は肩透かしに終わった。

 小泉首相は26日のAPECビジネス諮問委員会との対話で、「経済再生が小泉内閣の最大の課題で、そのためには不良債権問題への取り組みが必要だ」と強調した。しかし具体策には言及できず、27日の首脳会合の場でも加速化の方策について「可能な範囲で国際基準に合わせ、透明性を確保する」と述べるのが精一杯だった。

 不良債権処理の加速策を含む総合デフレ対策について政府は元々、小泉首相のAPEC首脳会議出席に合わせ、25日の取りまとめを予定していた。しかし、主要行への公的資金再投入をてこに過剰債務企業の選別・淘汰を図る竹中平蔵金融・経済財政担当相の「ハードランディング(強行着陸)」方針に与党内から不満が噴出。銀行界も公然と反旗を翻し、「小泉改革」の進ちょくを国際的にアピールする絶好の機会を逸してしまった。

 閉幕後の27日の内外会見で小泉首相は「竹中金融・経済財政担当相の考える方針に沿い、経済再生を確実なものとしたい」と竹中路線の堅持を表明。統一補選勝利の勢いもあってか、与党との調整についても「竹中路線に沿って調整は進むと思う」と強気の姿勢を崩さなかった。

 一方で、本格的な需要創造に踏み込むかどうかで注目されている補正予算の具体的内容については、首脳会合でも、会見でも一切言及しなかった。小泉流の改革路線で日本が本当に経済再生を果せるのか、加盟国・地域の疑念は払しょくできなかったように見える。

[毎日新聞10月28日] ( 2002-10-28-21:49 )

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