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l 株、政策のしわ寄せは中小にとどまらず――富士通の安値に動揺 投稿者 Ddog 日時 2002 年 11 月 02 日 00:16:22:

l 株、政策のしわ寄せは中小にとどまらず――富士通の安値に動揺

1日午前の東京株式市場で日経平均株価は小反発。国際競争力のある民生用電機、精密、大手自動車の一角が買われ、株価指数は上昇したが、10月30日発表の政府・与党の総合デフレ対策が金融システムの安定化で決定打を欠いたとの見方から、引き続き全体では見送り気分が強かった。

金融安定化策が中途半端に終わったことを危惧する向きが少なくない。経営責任の追及を恐れる銀行経営者の反対で、事実上、公的資本の注入が見送られたため、今後、銀行の貸し渋りがひどくなるとの見方だ。
30日のニツセキハに続き、31日は今期決算が黒字見通しで直前まで株価が1000円の水準だったフーズネットが突然、経営破たんした。丸三証券の水野善四郎専務は、「主力銘柄で構成される東証株価指数(TOPIX)のコア30が上昇した一方、同スモールが下落したことは、中堅・中小企業にしわ寄せが行くことを暗示しているのではないか」と見る。
しかし、長引くデフレ経済は、その魔手を日本経済の本丸にも伸ばしつつあるのではないか。それを象徴したのが、日立と富士通の年初来安値更新だろう。

特に富士通は一時前日比16円安の381円まで下落。29日に2003年3月期の連結最終損益が1100億円の最終赤字に転落すると発表して以降、下落率は14%に達した。同社の今9月中間期末の長短借入金・社債を合わせた有利子負債は1兆9389億円あるのに対し、度重なるリストラ費用の計上で、自己資本は6839億円まで減少。さらに、ドイツ証券の試算によると、「未認識の退職給付債務が5500億円ある」(佐藤文昭株式調査部長)。2002年3月末の時点で、ファナックなどの株式含み益が5000億円あるのが救いだが、この中間期で279億円分を益出ししており、自力で大規模なリストラ策を打てるのはあと1、2回だろう。

佐藤氏は、「他の総合電機にも共通する問題。事業のスクラップ&ビルドなど抜本的な手を打たないと、本当に時間切れになる」と警鐘を鳴らす。日本経済新聞は1日朝刊から米IBMをよみがえらせたルイス・ガースナー会長の「私の履歴書」の連載を開始した。「私の使命は、ただ一つ、『会社を救う』ことだった」。市場は総合電機の経営陣の手腕をかたずを呑んで見守っている。
(稲留正英)


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