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政府と与党の溝深まる、経済金融対策めぐり国会内外で政府批判が続出[東京22日ロイター] 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 10 月 22 日 18:57:11:

「うん、その通りだな」──麻生自民政調会長は21日夕、記者団との懇談の中で”国会での論戦を見ていると、与野党の対立はほとんどなく、むしろ政府対与野党連合、といった感じを受けるがどう思うか”と聞かれ、思わず苦笑した。
臨時国会の代表質問が2日目に入り、政府と与党との溝がますます深まっている。特に、改革路線の堅持を繰り返す小泉首相と、経済・金融の両方を任された竹中経済財政金融担当相に対する風あたりは際立って強い。
午前の参院本会議で、自民党から代表質問に立った青木参院幹事長は、「君主豹変して、経済に強いリーダーシップを発揮してほしい」と述べ、小泉首相に厳しい評価を下した。
同氏は、「金融非常時において、国民の最大の要請はデフレ経済の早急な克服であり、思い切った政策を進めるべき」と述べ、月末に政府が発表するデフレ対策の中で、公的資金の投入の方法、補正予算のあり方について、国民にわかりやすく明示することを要請した。
さらに同氏は、「与党から申し入れているいろいろな経済対策が、未だ政府の政策として形をなし、実行に移されていないような印象だ」と述べ、小泉内閣の目玉ともいうべき、首相の私的諮問会議や審議会で政策が決定されている政策決定プロセスに対して不満をあからさまにした。一つの提案、としながらも、「今ある審議会、諮問機関等をすべて白紙に戻してその必要性、役割等の見地から人選も含め見直してみるのも一つのやり方かと思う」とまで述べた。
また、米誌とのインタビュー中、”大きすぎてつぶせないということはない”と発言して株価急落を招いたとして竹中担当相を批判し、「一部マスコミに後押しされた特定の民間人の方々のご意見が、連日のようにテレビなど各種メディアでもてはやされ、その結果、それによって政治の流れ、経済の流れが作られていく現状には、大きな不満を持つ」と述べた。
小泉首相は昼すぎに官邸で記者団に青木氏の質問について感想を聞かれ、「改革なくして成長なし。そのために大胆かつ柔軟な対応をする」と従来の方針を繰り返すにとどめたが、表情は憮然(ぶぜん)としたものだった。
同じ日、自民党の幹部からは、22日中に金融庁が発表する不良債権処理加速策の中間報告について、批判が噴出していた。同日付けの新聞朝刊が報じたその概要について、まず午前の役員連絡会で批判の声が相次いだ。このため、夕方5時に党の8役がそろって金融庁からこの中間報告について説明を求めることとなった。
午後に開かれた総務会でも同様だった。堀内総務会長が会見で明らかにしたところによると、具体的には、税効果会計の見直しについて、自己資本の圧縮となるようなことをするのは問題だ、などの意見があったという。
もともと、自民党の抵抗勢力などでは、金融機関に対して厳しい査定を求めることが不可避となる不良債権処理促進策には反対の空気が強い。不良債権処理が中小企業に対する貸しはがしにつながり、地域の産業に打撃を与えるとの危惧(きぐ)があるからだ。
こうした議論をうけ、麻生政調会長は総務会を、「これまで何回もの党からのデフレ対策の提案が、全部無視されたことについて、自分の非力を痛感している。これからは会長としてしっかり取り組む」としめくくり、政府批判は強まるばかりだったという。

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